今日、時間が出来た事もあり、
「コレを書くなら、新監督が決まる前の方が良い」
と思ったので、急転的に(苦笑)2日続けてブログ更新します。
標題の結論から言うと、今の鹿島の“誤算”の1つは
「事前の中長期想定以上に、ここ数年でJの他クラブの
レベルが一気に上がった。特に強度(インテンシティ)」
という点かも、と私は感じています。
私個人も最近「実はJのレベルって、ここ数年で
相当上がってるのでは。強度が一気に上がってて
えげつなさを感じる位」と思ってはいた、…のですが(苦笑)
元々、戦術面は「他サッカーファンに比べて興味が薄い」
と自覚してたので、ここに書く程の自信は持てずにいました。
ですが先日PSGツアー時、ネイマールが同様の事
言っていたので、その仮説に“裏付け”得られたと思い、
“自分なりの持論”を、今回書く事にしました。
選手個々の技術etc(クオリティ)の高い事は、
たぶん弊ブログの、だいぶ前に書いた事があると
思いますし、今回の本題ではないので省略します。
鹿島は野沢・本山が居たクラブですし、その点は
鹿サポの皆さん、多少は自信ある部分と思いますし(笑)。
少し息抜きしましたけど、本題続けます。
私個人は、Jの強度が一気に上がるキッカケとなったのは
'19~'21年にマリノスを率い、セルティックに引き抜かれた
ポステゴグルー監督が、マリノスに植え付けたサッカーだろう
と思います。
(※DFラインを高く設定出来る様にし、分厚い攻撃繰り出せる)
特に'19年のマリノスJ優勝時の強さは、鹿サポの私と同様
各クラブにも強烈なインパクトを残し、J全体が一気に
『強度も高いリーグ』に進化するキッカケになったと思います。
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個人的に、ヴァイラー前監督は「これだけ強度の高いリーグで
ポゼッションを志向する事は賢明でない。こういうリーグならば
前線に“個の力の強いFW”を配する方が合理的だ」
という部分も、譲れなかったかもしれない、とか想像してます。
ここがまさに、勝負の世界の厳しさで
「特にサッカー界の監督は、最後の結果で全て判断される」
ので、「引出しの少ない無能監督だった」と言われたら、
反論できる根拠、少なくとも私には何もありません。
私がこの事を思い知ったのは、'06年W杯日本代表の
ジーコ監督の時です。就任初期、ジーコが望むレベルの
攻撃力を持った右WBに、相応な日本人選手がいなかった。
なのでジーコは、当時FC東京・DF加地を
自ら育てる事にした。
批判されがらも、粘り強く起用し続け、W杯本大会前には
“頼りになる右WB”の定評を得ていた。
だが、W杯直前の親善試合で、その加地が
相手選手タックルによって、負傷させられてしまう。
他に良い選手いないから、加地を自ら育てた位なので
代わりとなる日本人選手など、当然いない。
それが、'06年W杯本大会の“本当の敗因”だったのに
「代表チームだからライト層も見てる」事も輪をかけて
的外れな敗因分析・監督叩き・選手叩きのオンパレード。
これが『負ければ賊軍』という事か、と痛感しました。
'06年W杯は観てない若い世代に、この話どれ位伝わるか
分かりませんが、こういう機会でないと、書くタイミングが
次にいつ来るか分からないので、今回に書いておきます。
そういう経験もあるので、個人的には、ヴァイラー監督を
あまり責める気になれません。今までの言動etcは
鹿島の哲学に沿うものでしたし、獲得し得る中では
ベストに近い“勝者たる思考”は持ってる人だったと思います。
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鹿島が『ビッグクラブ』と、特に外国人選手etcに言われる事
多いのは、あくまで過去の実績だけで、横浜・川崎etcと比べ
「成績と集客が見合いづらい」というハンデは、今後も変りません。
なので「勝てないとすぐイライラして頭に来る」という
闘争心の強過ぎる人には、正直、鹿サポである事
あまり勧めません。都市のクラブを、お勧めします。
1つ1つのご縁を大切にして、『情け(思いやり)は
人の為ならず』を守っているおかげなのか
何とかかんとかJ1でやって来られてる、という所も
偽らざる実態ですので(苦笑)。
例えば、'05年のファビオ・ジュニオールという選手は
「怪我を治すリハビリが終わったら、レンタル元に返した」
でしたし
最近だと、FC東京に移籍したレアンドロでしょうか。
両膝手術を施し、その時間待ったけれども、
鹿島にて出場機会が無さそうだったら、「本人に悪い」と
あっさり移籍させる。
『鹿島に“特長”がある』とすれば、唯一「人を大事にする」
だけでしょうか。ピッチ外での、地域貢献etcを除いた場合は。
あとは、日々の選手達の地道な積重ねを
皆で応援し続けてるだけで
派手ではない、と言っても過言でないと思います。
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長々と、湿っぽい話になってしまい、失礼しました。
日本のサッカーファンの多くが知っている様に、
鹿島に立地的優位はないので、それを埋めようと
最初に触れた『中長期計画(KA41)』を立てたり
しているので
今後は逆に、それにとらわれ過ぎる事も無い様に
周囲の動向etcにより、それを見直す事も大切。
だがそれは今オフ以降、というのが、私の見方・意見です。
現在は、まだリーグ優勝の可能性が残ってる。
鹿島の哲学は『優勝でなければ、2位もビリも同じ』。
おそらく今は、至急ではあるが、拙速にならない様
“今シーズン優勝できる可能性の最も高い監督”を探し
戦術面の擦り合わせも、行っている事と思います。
今夏は猛暑が続きそう、という事も加味して
断腸の想いで、ヴァイラー監督と契約解除したと
思われるので、今までよりはポゼッション志向である事
を基本に、監督を誰にするか決めると思われますが、
欧州路線云々を、結果的には少し言い過ぎた後なので
原点に戻り『勝ちたい気持ちの強い者が勝つ』という格言etc
も踏まえて、改めて“今年優勝する為にベストな選択”の
出来る様、今はフロントを応援しています。
過去の経験から、それまでゴタゴタしていても
「“タイトル”という良薬が、今まであった諸々の問題を
ウソだったかの様に、一気に氷解させてくれる」事は多い。
とにかく、鹿島に関わる人達の総力で
今年にタイトルが獲れる様、
気持ちは切らさず、今後も応援を続けましょう!