静岡県知事“英断に敬意”
5月6日 20時59分  NHKニュース

菅総理大臣が中部電力の浜岡原子力発電所の運転停止を要請したことについて、発電所がある静岡県の川勝平太知事は「福島第一原子力発電所の事故を受けて、安全性確保に対する地元の要望を最優先した、菅総理大臣と海江田経済産業大臣の英断に敬意を表します。国は、地元経済に対する影響についても、適切に対応してもらわなくてはならない。静岡県は省電力、省エネルギー対策に、これまで以上に取り組むとともに、安全な代替エネルギー源の確保を加速するように全力で取り組みます」とコメントしています。

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川勝平太知事が相当に頑張ってくださったようだ。

http://ameblo.jp/anmintei/entry-10840724626.html

で批判したように、3月24日の段階では、以下のような体たらくだったことを考えると、その誤りを認めて敢然と行動した姿に感動さえ覚える。「君子豹変す」とは、まさにこのことである。川勝先生を「馬鹿」呼ばわりしたことを深く反省し、謝罪したい。

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中部電力の水野明久社長は24日、静岡県庁に川勝知事を訪ね、非常事態訓練を行うなどの安全対策を講じたうえで、定期検査中の浜岡原子力発電所(同県御前崎市)の3号機の運転を早ければ4月上旬に再開するとの方針を説明した。

 川勝知事も「安全対策をしっかりしたうえで決断すれば、尊重したい」と述べ、安全措置をとったうえで運転を再開することを認める考えを明らかにした。

 会談後、水野社長は「知事の力強い言葉は大変ありがたい。東日本で計画停電が行われている緊急事態のなかで、3号機を間もなく立ち上げ、(中電の)管内の電力の安定供給と東日本の応援に全力を挙げて取り組みたい」と語った。
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以下の要望書が4月18日に出ていた。

山下俊一教授の話と比べれば、一目瞭然であろう。

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                       提言書

内閣総理大臣
菅 直人殿

 東北沖に起こった巨大な地震と津波の激甚災害、その対策に尽力されていることに敬意を表します。その上、福島原発に空前の放射能拡散の巨大惨事が発生し、日夜、苦慮、対策に奔走されておられるご苦労とご心痛を拝察申し上げます。
 私どもは多年、原発の技術的危険性と事故発生による放射能の恐怖を指摘し、原発に依存しない社会をと願ってきました。今回の惨事には言葉も出ません。「安全神話」にすべてをゆだね、疑問と批判を無視して原発推進してきたことに対しては機会をあらためて論ずることとして、当面の緊急対策について私たちの危惧と提言をさせて頂きます。
 すでに信じがたいほどの放射能が拡散しています。その上、事故原発の状況も不透明、収束の見通しも立っておらず、今後も異常事態の重なる危険はいまだ消えていないようです。この状況の中で、近隣住民への放射線被曝の不安解消への真剣で具体的対策を強める必要があります。とくに子供と妊婦には慎重な配慮と施策が求められています。

(1) 現在、公表されている大気中の放射線量や甲状腺の内部被曝量は恐るべき高水準にある。30㎞圏外飯舘村や川俣町、いわき市などでも、その現状は危惧ですますことのできない高レベルの汚染である。まず緊急対策として幼児・妊婦の疎開に政府は責任をとり、そのために経済的支援を用意すべきである。

(2) 学校敷地、通学路、公園など子供の生活空間・敷地については、早急なる除染の作業を行い、被害軽減の対策を進めることが必要である。

以上提言するに当って、現状の放射能汚染の深刻さに注意を重ねて喚起しておきたいと思います。従来より、放射能の危険から従業員と公衆を守るため、法令によって、「管理区域」を定め、事業者に業務遂行上の必要のある者以外の立ち入りを禁止させています。管理区域は「3ヶ月につき1.3m㏜を超えるおそれのある区域」と定められていますが、時間当たりにすると0.6µ㏜となります。公表されている大気中の放射線量だけに限っても広範囲の地域が長期にわたって、高濃度の汚染です。たとえば浪江町(赤宇木)では25.3µ㏜/h(4月16日現在)ですから、規制レベルの実に40倍を超えています。遠く福島(1.87µ㏜/h)、郡山(1.82µ㏜/h)でも約3倍の高水準の汚染です。妊婦や幼児がその地域に生活し続けている事実に注目し、深く憂慮いたします。
 現実的政策には多くの困難のあることは承知しておりますが、妊婦と幼児への対策として、高濃度汚染地域から可及的速やかに実施されることを、重ね重ね強く提言したいと思います。
                                 
2011年 4月 18日

    
原発事故と今後を憂うるサイエンティスト有志
     石田 紀郎、今中 哲二、荻野 晃也、海老沢 徹、川合 仁、川野 眞治、小出 裕章
     小林 圭二、柴田 俊忍、高月 紘、槌田 劭、中地 重晴、原田 正純、松久 寛

連署者紹介

石田 紀郎   元京都大学教授 現市民環境研究所代表理事
今中 哲二   京都大学原子炉実験所助教
荻野 晃也   元京都大学講師 現電磁波環境研究所主宰
海老沢 徹   元京都大学原子炉実験所助教授
川合 仁    現代医学研究所代表 医師
川野 眞治   元京都大学原子炉実験所助教授
小出 裕章   京都大学原子炉実験所助教
小林 圭二   元京都大学原子炉実験所講師
柴田 俊忍   京都大学名誉教授(機械工学)
高月 紘    京都大学名誉教授(環境保全学)
槌田 劭    元京都精華大学教授 使い捨て時代を考える会
中地 重晴   熊本学園大学教授 環境監視研究所代表
原田 正純   元熊本学園大学教授(水俣学)医師
松久 寛    京都大学教授(機械理工学)
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なんともはや。
こんな返事をしたって、首相の要請を断れるはずもないのだから、何も良いことはないだろうに。。。。

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中部電力社長「返答は保留させていただきたい」

 6日夜、首相官邸で記者会見した菅首相は、稼働中の中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)のすべての原子炉について運転停止を中電に要請したことについて、要請について法的根拠に基づくものではないことを認めたうえで、「(中電には)十分にご理解いただけるよう、説得して参りたい」と述べた。

 浜岡原発は、高い確率で発生が予想される東海地震の震源域に近いことから、防潮堤の設置など、地震や津波への中長期的な安全対策に万全を期す必要があると、判断した。

 続けて記者会見した海江田経済産業相は、中電の水野明久社長に電話で要請し、その際、水野社長からは「最終的返答は保留させていただきたい」との発言があったことを明らかにした。

 海江田経産相は、防潮堤の設置など、現在、中電が計画している安全対策の早期実施を、再開の条件としてあげた。

 また、同原発停止に伴って予想されるがよう中電管内の電力不足について、海江田経産相は「計画停電などの事態には至らないと思う」との見通しを示した。

 同原発は、1、2号機が運転終了しているほか、3号機が点検のため、運転を停止している。

(2011年5月6日19時39分 読売新聞)
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ようやく、まともな事が起きた。

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首相、稼働中の浜岡原発4、5号機の停止要請

2011年5月6日19時23分 朝日新聞

 菅直人首相は6日夜、首相官邸で記者会見し、静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、安全対策として中電が検討している新たな防波壁が完成するまで、定期検査中の3号機のほか、現在稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉の稼働停止を要請した、と表明した。海江田万里経済産業相を通じて中電に伝えた。

 首相は会見で「浜岡原発が所在する地域を震源とすると想定される東海地震が発生する可能性が関係機関から示されている。国民の安全・安心を考えた結果の決断だ」と述べた。浜岡原発停止に伴う電力供給力の低下については「電力需給バランスに大きな影響が起きないよう、政府として最大限の対策を講じる」と語った。
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これから福島という名前は世界中に知れ渡ります。福島、福島、福島、何でも福島。これは凄いですよ。もう、広島・長崎は負けた。福島の名前の方が世界に冠たる響きを持ちます。ピンチはチャンス。最大のチャンスです。何もしないのに福島、有名になっちゃったぞ。これを使わん手はない。何に使う。復興です、まず。震災、津波で亡くなられた方々。本当に心からお悔やみを申し上げますし、この方々に対する対応と同時に、一早く原子力災害から復興する必要があります。国の根幹をなすエネルギー政策の原子力がどうなるか、私にはわかりません。しかし、健康影響は微々たるものだと言えます。唯一、いま決死の覚悟で働いている方々の被ばく線量、これを注意深く保障していく必要があります。ただ、一般の住民に対する不安はありません。
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2011年3月21日14時- 山下俊一氏・高村昇氏「放射線と私たちの健康との関係」講演会で、山下教授は上のように発言している。

普通の感覚からすれば、常軌を逸している。どうみても、福島県民が被曝していることを喜んでいるとしか思えないが、実際、喜んでいるのである。

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これから福島という名前は世界中に知れ渡ります。福島、福島、福島、何でも福島。これは凄いですよ。もう、広島・長崎は負けた。福島の名前の方が世界に冠たる響きを持ちます。
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というのは何のことかというと、放射線防護学会では、ヒロシマ・ナガサキ、というのがビッグネームだからである。これだけ大量の人が、一度に被曝した例はない。それゆえ、放射線を浴びるとどういう症状が出るのか、についての研究は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者を調べたデータが基本になっている。

それゆえ、この業界では、ヒロシマ・ナガサキが「世界に冠たる響き」を持っている。おそらくは、このおかげで、日本の学者は大きい顔ができるのだと思う。山下教授は、長崎大学に所属することで、国際的にこの学会でブイブイ言わせているのだろう。

この業界では今後は、フクシマが注目されるに決まっている。これだけまとまった数の人が、先進国で被曝したのは初めてであって、今後、多くの人がどういう病歴を持つかを、丹念に調べることが可能である。山下教授は、その研究の中心に位置することが確実であって、

「福島、福島、福島、何でも福島。これは凄いですよ。」

というのは、彼にとって、嘘偽りのない感情なのであろう。
2011年3月21日14時- 山下俊一氏・高村昇氏「放射線と私たちの健康との関係」講演会で山下教授は次のように発言している。

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 放射線はエネルギーとして、1つ覚えてください。1ミリシーベルトの放射線を浴びると皆様方の細胞の遺伝子の1個に傷が付きます。簡単!100ミリシーベルト浴びると100個傷が付きます。これもわかる。じゃあ、浴びた線量に応じて傷が増える。これもわかる、みんな一様に遺伝子に傷が付きます。しかし、我々は生きてます。生きてる細胞はその遺伝子の傷を治します。

 いいですか。1ミリシーベルト浴びた。でも翌日は治ってる。これが人間の身体です。100ミリシーベルト浴びた。99個うまく治した。でも、1個間違って治したかもしれない。この細胞が何十年も経って増えて来て、ガンの芽になるという事を怖がって、いま皆さんが議論している事を健康影響というふうに話をします。まさにこれは確率論です。事実は1ミリシーベルト浴びると1個の遺伝子に傷が付く、100ミリシーベルト浴びると100個付く。1回にですよ。じゃあ、今問題になっている10マイクロシーベルト、50マイクロシーベルトという値は、実は傷が付いたか付かないかわからん。付かんのです。ここがミソです。
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ずいぶん、乱暴な説明である。まず、「1ミリシーベルトの放射線を浴びると皆様方の細胞の遺伝子の1個に傷が付きます。簡単!」というのがかなりいい加減な話である。しかしこれは程度問題だからまぁ、良いとしよう。問題は、

「生きてる細胞はその遺伝子の傷を治します。」

という楽観的表現が、嘘だということである。実は、遺伝子を治そうとする行為が、癌の原因なのである。

放射線が遺伝子を傷つけるというのは、遺伝子を切ってしまう、ということである。遺伝子のどこかを切られた細胞は、そのままではやがて死ぬ。死んでくれたら、体にとったら何の問題もない。

ところが、細胞もなんとか生き残ろうとして、頑張っている。それゆえ、遺伝子をなんとか修復しようとする。その修復が不十分で、時に変な修復をするのである。そういう場合には変な遺伝子を作り出す。そんな変な遺伝子を持つ細胞は、たいていは死ぬ。これまた死んでくれたらなんの問題もない。

怖いのは、そういう細胞が生き延びる場合である。もちろん、免疫系が作動して、こういう細胞は排除してくれる。しかし運悪く、排除できない場合がある。免疫系を掻い潜って、変な遺伝子を持つ細胞が生き延びてしまうと、これが癌になったりして、身体を蝕むのである。

本当に運が悪ければ、放射線を一発浴びただけでも癌になる。しかし普通はそういうことは起きない。累積被ばく線量が高くなってくると、そういう運の悪いケースがかなりの数で出てくるので、認識されるのである。

私が放射線が怖いと思うのは、

身体の修復機能が、癌をつくって私たちを殺してしまう、

ということである。放射線が悪さをして、身体の修復機能がそれを防げなかったから病気になる、というのではなく、放射線の悪さを修復機能が防御をするがゆえに、病気になる、という点である。それゆえ、身体の修復機能があるから、低レベル放射線なんかへっちゃらだ、という考えは、論理的におかしいのである。我々の身体は、身体の修復機構によって守られているが、その修復機構の誤作動によって病気になる。

山下教授は、下の福島県立医科大との協定締結に際して、

「極めて低い放射線を長期間浴びるという例はかつてなかったため、健康リスクがないと証明することが極めて難しいのが現状」

と言っている。つまり、現段階では、山下教授としても、「健康リスクがない」といえる立場にいないのである。しかし彼は講演で、

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ミリシーベルトになったら、そのような生体、健康影響がありますが、マイクロシーベルトではありません。だから、私は大胆にも「心配いらん」というふうなことを断定し、バッシングされるかもしれませんが、皆様方に是非このナイーブ(?)から安心と安全を伝えたいということで、この講演会を企画しています。
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と言っている。これはどう考えても矛盾している。

彼が考えていることは、

「福島レベルの被曝であれば、健康に被害がないと信じているけれど、残念ながら根拠薄弱なので、今回の研究で明らかにしよう」

ということである。これはつまり、

私の信じている仮説を証明するために、みなさんは福島で放射性物質まみれで、安心して普通に暮らしてください。

と言っていることになる。福島県民が神経質になって、放射線被曝を減らすための対応をされたりすると、実験がうまくいかなくなって困るので、気にしなくていい、と力説していると考えれば、彼の言動は、論理的に一貫して理解できる。

「モルモットにするな!」と叫んだ人がいたそうであるが、まさにそれが正鵠を得ている。彼が福島県立医科大学の特任教授に就任して、国の予算も多分がっぽりとって、やろうと思っていることは、

低レベル放射線被曝なんてへっちゃら

という仮説を、福島県民をモルモットにして証明することであって、福島県民の健康を守ることではない。そう考えれば、彼がやっていることは、非常に筋がとおっている。

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福島県立医大が広島大・長崎大と連携協定

福島原発
 福島第一原発事故を受け、福島県立医大(福島市)は2日、被爆地にある広島、長崎両大学と教育・研究・診療分野での連携協定を結んだ。

 両大学に蓄積された放射線に関する研究や診療のノウハウを学ぶことで、原発事故によって放出された放射性物質による健康への影響などの研究に役立てるのが狙い。

 県立医大の菊地臣一学長が両大学に申し入れ、快諾を得た。1日には、広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長と長崎大医歯薬学総合研究科の山下俊一科長が県立医大の特命教授に就任。将来的には医学分野に加え、放射線による風評被害対策の研究や学生向けの合同講座の開設も検討している。

 協定締結後、菊地学長は記者会見し、「原爆による瞬間的な被爆とは異なり、(原発事故で)低レベルの放射線を慢性的に浴びることの影響はわかっていない。長期的な視点に立って人材育成などに取り組みたい」と語った。

(2011年4月3日00時23分 読売新聞)

福島医大、被曝医療で長崎大・広島大と協定
2011.4.4 09:09 産経新聞

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連携協定を締結する(左から)広島大学の浅原利正学長、福島県立医大の菊地臣一学長、長崎大学の片峰茂学長=2日午後、福島市

 東日本大震災による福島第1原発事故を機に、被曝(ひばく)医療で協力関係を構築しようと、福島県立医科大、長崎大、広島大の3大学が連携協定を締結した。

 長崎大の片峰茂学長、広島大の浅原利正学長らが、福島県立医大で開かれた調印式に臨み、浅原学長は「被曝医療の実績を福島県民の不安軽減に役立てたい」と述べた。

 福島県立医大は併せて、広島、長崎両大学と放射線の研究4機関で構成する「放射線影響研究機関協議会」(千葉市)のメンバーも招き、技術的助言などを受けた。

 メンバーのひとりで、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーにも就任している山下俊一・長崎大教授(被曝医療学)は「極めて低い放射線を長期間浴びるという例はかつてなかったため、健康リスクがないと証明することが極めて難しいのが現状」と説明した。