過去を忘れたかった。
過去から遠ざからなければ・・・と毎日毎日思ってた。


そして・・・
私はとんでもない事をしてしまったのかもしれない・・
クラブでお酒を飲んでいて、女性と一夜を共にしてしまった。
どうしてそうゆう運びになったのか、そうとうお酒を飲んでいて判らない。
実態は、ただラブホテルに泊まっただけなのだが・・男として、お金で女を誘い・・そしてもて遊んだ・・


Mになる自分を否定したくて・・対象も無く、自分をアピールしたくて・・
そして、一見下位とも認識されがちな”娼婦”と呼ばれる人と一緒にいたくて・・
キスをして、彼女の胸を愛撫した・・
彼女も私のものに触れてきたが、私は反応しなかった。
そして、逆に彼女に申し訳ないと言う気持ちを強く感じた。


ベッドで彼女を自分の胸に抱き寄せ、不思議な感覚の中で眠った。
この姿がいいのか・・、これが自然なのか・・私にははっきり判らない。
本当は誰かにこんな風にされたかったのではないか。
彼女と自分をオーバーラップさせ、私は彼女を強く抱き寄せた。
今日始めて会い、会話も少ししかしていない相手だが、何故か人の温もりが私には心地よく、妙な安堵感を感じた。


朝、お金と言う代償を支払い、更に嫌な思いをした。
でも、ただSEXを求める男達とはまた別に、私にとって無駄な代償ではなかった様に思える。

ふとこの世に生まれてきて、実生活を営んでいる実感が感じられない時がある。
今、この瞬間は夢なんじゃないか・・と思ってしまう。
そしてその後すぐに、決して夢物語ではない、私はこの世と言う世界にちゃんと生まれて来て、今までも、そしてこれからもず~と生きていかなければいけない現実感が重くのしかかって来る。


会社の納会で沸きあがったその日、会社の人達とあるクラブへ飲みに行った。
もう相当酔いは回っていて、その店には選ぶわけでもなくふらっと入ってしまった。
店に入ると「いらっしゃいませ~」の発音から、日本人ホステスで無い事は一目でわかった。
私は香港、台湾、フィリピン・・と言うその手のホステスがあまり好きじゃない・・
失敗した、と思ったけど、引き返すわけにも行かず、とりあえず席につく事にした。

スナックでもクラブでも私はあまり奥の上座に座るのは好きじゃない。
そんないつもの癖か、若い人達を奥に座らせ、私は手前の一番下座に座った。
右となりには小柄な女の子がついてくれた。
ずらりと席についてくれた女の子を見回すと、その子は確かに地味であった。
私の目の前には派手な衣装に化粧をバッチリ決めた綺麗どころが並んでいた。
このハデハデなお姉さん方に囲まれていたら私の隣の子はごくごく普通の人に見えてしまう。

名前は?この店初めて?どこから来たの?と言う彼女の第一声に対して、
私の返事は「今日、泊まろうか・」であった。
なんとも、まぬけな空気が一瞬流れ、彼女は返事をしなかった。
よく見ると小柄な体だけではなく、小さくツンととがった鼻、
小さく薄い唇、ちょっと濃い目のアイシャドーで飾った瞳は愛くるしくもじっと私を見つめていた。
私も彼女を見つめた・・最近とんとお目にかからない”品”を感じた。


”私は男性として女性を抱くことが出来ない・・”


そんな私を彼女は受け入れた。
「彼女とホテルへいくのか?」と他の女の子が話しかけてきた。
彼女と行くなら、私の方がいいよ・・と言わんばかりの口調だった。
商売丸出しで、皆が私の方を見ていた。
きっと私の顔が札束にしか見えなかったのだろう。
今日、女を誘う意思があると判ると女達は貪欲であった。


彼女は周りの先輩達に遠慮している様だった。
「車を呼んできていい」と彼女「ああ、すぐ呼んでいいよ・・」と私は二つ返事をした。


私達は皆から逃げるように席を立って店を出て行った。
立ち上がりざまに後輩が私のポケットにスーと3万円を押し込んでくれた。
こうゆうところだけは良く出来た後輩だ。
こんな事をやっていても、私はお金をあまり持っていない。
後先考えずにこうなってしまう性を良くわかっていてくれている後輩だ。
あきは酔っ払って千鳥足の私を支える様にして私を車に乗せた。

2007年も今日で終わり。
色々あった1年の様でもあり、何かパッとしない1年だった様な気もする。


女での生活を辞めて、今はすっかりオヤジと化す今日この頃。
元々が男なのだから、黙ってほっておけばどんどんオヤジになって行くのは当たり前と言えば当たり前か。
男なのにムリして綺麗な女性になろうとしていたあの頃は、今思えば何かハリがあった様にも思える。
綺麗になんかなれる訳ないのに・・それでもありとあらゆる努力をしていた様に思う。
やっぱり人間、目標を持って常に自分を磨いていないとダメになる。
その夢や目標に届くか届かないか・・よりも、そこに向かって常に思考する事が自分を光らせるのだと思う。


時々あの頃に戻りたいな・・なんて思う感情は、今が充実していないからなんだな・・きっと。
来年はただ漠然とじゃなくて、もっと男としての自分に磨きをかける様、日々頑張って行きたいと思っています。


1年ありがとぉ~☆
よいお年をお迎えください。

久々に日記を書く。
ココを辞めようとは思わなかったけれど、何か・・やる気も出なかった。
そう、抜け殻の様な数ヶ月間だった。


職場には相も変わらず、私の体をもて遊んだK部長が不適の笑みで座っているし、私の心を惑わせた彼女も相変わらずマイペースで独自の世界を作っている。
ホントなら、過去はだんだん薄れて行くものだけど、私の場合は職場と言う檻の中に、過去二つが同居しているわけだ@


それでも職場生活の中、二人と全く口をきかないわけじゃぁなくて、K部長とは喫煙所で二言三言、彼女とはランチに行ったりもするし、相変わらず用事だけは言いつける。
そう、最低限のコミュニケーションはある。無いのは愛だけだ。



ちょっと(だいぶか・・)歪んではいるけれど、男性との愛も女性との愛も経験したつもりになって
いるけれど、その実・・恋愛については、イイ歳して全くのオコチャマなのかもしれない。


今は、飲みの二次会で連れて行ってもらったスナックのママにホの字のウブ野郎と化している。
女性がピッタリ寄り添ってくる・・・町を歩けば、そっと腕を組んでくる。
多分コレを読んでる人たちはお腹を抱えて笑うであろうそんなくだらない事の経験が私には無い。
だから、舞い上がってしまう。
相手は飲み屋の女性で、商売丸出しなのはわかっていても、それが心地よくて、それはそれで需要と供給のバランスがとれている様にも感じる。


こんなにも愛に飢えているのに・・私は自分自身でいっつもそれを消してしまう。

愛情表現には色々な話があるけれど
やっぱり”愛”は見返りを求めない
無償の愛情だと思う


感情の理由なんてなくて
ただ相手のことを考えて


親が子を想う様に
子が親を想う様に


私はアナタのことを想う


それは、壊れそうになるくらい
辛いことだって、わかっていても

彼女と私の間には目に見えない、

でもハッキリとわかる溝が出来た。
いっそもう会えない立場ならば、

この傷は時が治してくれるのだろう。


職場も仕事も一緒な私たちは、

口をきかないわけにはいかない関係。


でも、私からランチに誘わないし、日に1回になったメールは、
来たら返信を返すことにしている。


ふと思う。


ふられたはずの私が、

彼女にイジワルをしているのじゃないかって。


彼女は彼女で、

私に対する態度は変わっていないんじゃないかって。


私は自分が傷ついたことを癒したいが為に、

彼女に冷たくしているのか・・。
もしそうだったら、なんて小さな人間なんだ・・って、自己嫌悪。


ツキアウ・・ってどう言うことだろう。
定義やゴールに拘って、彼女を困らせ、

こんな状況を作ったのは、
やっぱり自分の自信の無さにほかならないのか・・。


今でも大好きな彼女に、どうして今メールを出さないんだろう。
大好きな彼女に、どうして話しかけないんだろう。
大好きなのに、どうして自分に嘘をつくんだろう。

想いを告げれば
この恋が終わるって
何となくわかってた


会ってる時 楽しければそれでいいじゃない
そう言う彼女の言葉は共感できたし
確かにその通りだと思ってた


でも、思いは告げなければ伝わらない
と言う彼女の言葉にも
また頷いた


彼女のために・・
彼女を大切に・・
彼女を幸せに・・
なんて思ってるはずの自分が
けっきょく彼女を
一番苦しめているんじゃないか


長い月日をかけて温めてきた想いが
安っぽい言葉で終わりを告げる


けっきょく彼女よりも
自分が好きだったと言うことなのか


彼女と過ごした日々が
走馬灯のように想い出され
過去にも未来にも行き場をなくす


想いを告げれば
この恋が終わるって
何となくわかってた


そんなこと
最初からわかっていたことなのに

頑張ります
って言う度に自問する。
今までは頑張ってなかったのか・・。
そんな事はないはず。
今までだって頑張ってきたじゃない。
でも何処かでサボってる自分があるから、
もっと頑張るって口にするのかな。

頑張るって・・・何だろう。

今日頑張れば、
明日からは夏休み☆

約1年半ぶり・・
社長にお会いしてきました。
第二の人生だったとも言える某地方都市まで新幹線で日帰り。

社長によく連れて行ってもらったクラブの15周年記念パーティーに誘っていただいたのが1ヶ月前くらい。
行くか行かないか・・随分迷ったけど、”今ならもう大丈夫”と意思を固め、誘いに乗ることにしました。

彼女には仕事、と嘘をついて。
思えば彼女に初めて嘘をついたかも知れない。

その都市では多分一番高級なホテルなんじゃないかな。
1時間くらい早く着いた私は、よっぽどどっかの居酒屋でアルコールでも入れておこうかな・・なんて軽い動揺が消えなかった。
数日前は、やっぱり行くならドレスだろうか・・なんておバカな事も頭をよぎったりしていたけど、結局スーツで来て良かった。
ロビーで待っている人たちはけっこう紳士な人たちばかり。

ホテルの回転ドアから入ってくる社長の姿はすぐに解った。
10mくらい離れたソファーに座っている私にスローモーションの様に近づいてくる。
あぁ、懐かしい。と思いながら、どうしてこんなチンチクリンなオヤジに使えていたんだろう・・と冷静な視線も半分あった。

「お久しぶりです、お元気そうで・・」
と挨拶を交わしたものの、私たちは昨日も会っていたかのように直ぐに通常の会話に溶け込めた。
今の仕事の事や、K部長が近くにいること。
社長のお母様が昨年亡くなられたこと。
会社事務所は閉鎖して、今は山登りと写真にハマっているなど・・。
最後まで私のスーツ姿に関してコメントを一切することはなかった。でもそれでいいんだろう。

往年のパートナー。すっごく久しいようでもあり、でも確実に一つの時代が終わったんだと、何かそんな風に感じていました。


パーティー客は150人くらい。議員さんや地元で著名な企業トップなどそうそうたる人たちが集まり、普段は経験出来ないセレブの社交場の様でした。
社長との仕事ではいつもこんな感じが日常だったなぁ~と思い出す。
今は、違う身分や異業種の人たちと交流することなんてまずない生活。

食事をして飲んで、その後は”ジ・エボリューション・ジャズ・クインテッド”と言うジャズバンドの演奏が1時間。
この場にジャズバンド・・と最初は思ったけれど、ボーカルのフェリータ・ロウが会場を盛り上げる。
まぁ、主催が企業ではなくてクラブ・・と言うこともあるのだろうけれど、著名なオジサマ達が最後はスタンディングでノリノリ。

私は後ろの方で一部始終を見ていて、彼らバンドのプロフェッショナル性を見せてもらった感じがありました。
お酒の場の、BGMを勤めるのかな・・と思っていたのに、最後はパーティーと言うよりはライブハウスの様な雰囲気で、会場の空気が
がらりと変りました。
確かにヨッパライ相手であっても彼らの演奏と歌は手を抜かず、まるでドームでやっているような力の入れよう。
私は自分の仕事とダブらせて見ていました。
自分の尺度で客を選別して、一見下位と思える客には手を抜いて・・意識は無くても知らず知らずの内に、そんな風になっていたんだろうなって
強く感じました。
その相手が大きくても小さくても、常に全力でパフォーマンスし、成功の結果を収める。
そんな初心を忘れていたのだと思いました。<BR>

社長と仕事をしていた時は、失敗と言う仕事は無かった。
例え失敗でも他で取り返したし、そうしないと事業が存続出来ない張り詰めた現実もあった。
今は適当に事が済み、給料がもらえる。でもそこからじゃ何も生まれない。
忘れかけていた頑張る気持が蘇った。

帰りの新幹線で、社長はもしかしてそんな私のことを解っていてこの場に誘ってくれたのではないか・・とふと感じた。
会っていなくても私のことは解るのか・・もしやK部長と交流がつづいて報告されているのか・・。
ゲスな詮索は止まらないものの、しつこく誘うわけでもなく、さりげなく今日をセテッィングしてくれた社長には感謝。
気持のターニングポイントでは、けっきょくいつも助けられちゃうな・・と、そんな人たちに見守られて、私はけっこう幸せ者です。

彼女と「東京タワー」を見に行ってきました。
劇場での挨拶や楽屋見舞い、芸能通な彼女のお供もすっかり板についた感じ。
もともと芸能関連にあまり興味がないせいか、
誰と会っても舞い上がることなどなくて普通にしていられる。
まぁそれがいいみたいだ。


7時からの開演で終わったのは10時。
それから浜松町あたりをブラブラして・・
チラッと見えた本物の東京タワー。
モノゴト超現実的な彼女と、ロマン好きな私。
心情は複雑だけど、けっこう上手く行ってるのかもしれない。


彼女とのことで、もうゴールを考えるのは辞めようと思った。
今日この時がゴールで、そしてまた明日、運が良ければスタートになる。
そんな風に考えようと、東京タワーを見ながら思っていた。


そんな横で、どこで夕食を食べるか必死で物色している彼女を、
今日もカワイイと思うようになった。