過去を忘れたかった。
過去から遠ざからなければ・・・と毎日毎日思ってた。
そして・・・
私はとんでもない事をしてしまったのかもしれない・・
クラブでお酒を飲んでいて、女性と一夜を共にしてしまった。
どうしてそうゆう運びになったのか、そうとうお酒を飲んでいて判らない。
実態は、ただラブホテルに泊まっただけなのだが・・男として、お金で女を誘い・・そしてもて遊んだ・・
Mになる自分を否定したくて・・対象も無く、自分をアピールしたくて・・
そして、一見下位とも認識されがちな”娼婦”と呼ばれる人と一緒にいたくて・・
キスをして、彼女の胸を愛撫した・・
彼女も私のものに触れてきたが、私は反応しなかった。
そして、逆に彼女に申し訳ないと言う気持ちを強く感じた。
ベッドで彼女を自分の胸に抱き寄せ、不思議な感覚の中で眠った。
この姿がいいのか・・、これが自然なのか・・私にははっきり判らない。
本当は誰かにこんな風にされたかったのではないか。
彼女と自分をオーバーラップさせ、私は彼女を強く抱き寄せた。
今日始めて会い、会話も少ししかしていない相手だが、何故か人の温もりが私には心地よく、妙な安堵感を感じた。
朝、お金と言う代償を支払い、更に嫌な思いをした。
でも、ただSEXを求める男達とはまた別に、私にとって無駄な代償ではなかった様に思える。
ふとこの世に生まれてきて、実生活を営んでいる実感が感じられない時がある。
今、この瞬間は夢なんじゃないか・・と思ってしまう。
そしてその後すぐに、決して夢物語ではない、私はこの世と言う世界にちゃんと生まれて来て、今までも、そしてこれからもず~と生きていかなければいけない現実感が重くのしかかって来る。