
[写真はデンソー様HPより]
ボクらの地元、安城の隣に本社を置くデンソー様とその子会社デンソーウェーブ様が開発するロボットアームが今回の題材です。ニコニコ動画などで放送されているコンピューター対プロ棋士が戦う電王戦で活躍する『電王手さん』と言った方が有名かもしれませんね。ボクは電王戦は知っていましたが、デンソー製ロボットアームということは知りませんでした。

一番最初に当プロジェクトの事務局より打ち合わせしてきたと渡された資料がこちらです。可動は下の台座が回るだけ、あとは姿勢を保持すること、またケータイストラップにするために、ストラップのリングを付けるよう指示を受けました。また今回ボクが一番驚いたのが、この電王手さんの3Dデータがデンソーウェーブ様より提供されたことです。コレはウソだと思っていましたが、後日フルサイズの3Dデータがメールと共に添付されてきて、ビビりました。


それからは最終の打ち合わせに向けて3Dプリンターでサンプルを作りました。ボクらが作ってきた『きゃぷらも』は全長50mm前後で統一しているので、そのサイズと少し大きいサイズの2パターンのサイズを打ち合わせにて提出しました。結果的には、この2パターンの間のサイズ(1/12サイズ)で製作しました。

開発者の方が、胸ポケットにスマホを入れて電王手さんが見えたら面白いという話も聞いておりましたので、今回はストラップを廃止し初めてイヤホンジャックに刺すタイプの『きゃぷらも』を試作しました。ネットなどにアップされている電王手さん『きゃぷらも』は、台座が付いているので、ジオラマ風で製作したものがほとんどですが、こういった使い方も出来るように新しく設計しました。
3Dモデルが送られてきて、パーツ割りの構想、3Dプリンターによるサンプル品の製作まで大体1週間です。他の仕事をしながらの設計作業ですが、このスピード感はなかなかだと自負しています。
つづく
ひできち
AnjoHeartsPROJECT : http://anjohearts.jp
(有)高木金型製作 : http://www.takaki-kanagata.jp