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この日泊まったのは、ホテルグリーンプラザ箱根。


苦労の末(?)ようやく辿り着いたホテルで、クリスマスにディナーを食べながら話すことって言ったら普通、楽しいこと!


のはずが、


私たちのテーブルは暗い話題。何故かと言うと、私がスケジュールをミスったのもあるけど、一番の理由は、この日から2日遡った12月23日。


うちの両親に結婚の挨拶をするため、彼に我が家に来てもらったのですが、ここでちょっとした事件が。


うちの母が、私が彼の地元(東北の雪国)に嫁ぐのを「考え直して欲しい」と言って、大泣きしたのです。


彼との結婚を認めないのではないけれど、、何かあった時にすぐに帰って来られない、ましてや私にとっては友達もいない、雪掻きもしたことがない、電車生活に慣れていて車の生活が当たり前の、彼の地元に嫁ぐのは、心配で、さみしくて、認められない。出来れば転職して、彼に東京に出て来て欲しい。


…と言ったのでした。


今思い返してみると、それだけ母に愛されているのだと思えるのだけど、半年前のこの時は、


何で認めてくれないの?
海外じゃあるまいし、すぐに帰って来れるのに。
何で祝福してくれないの?
親元を離れて嫁ぐことは親不孝なの?


って、悲しくなったり苛立ったり不安になったりで、感情がぐちゃぐちゃでした。


そして、彼も気持ちは同じで。自分が地元で就職したせいで、私や私の家族を傷つけていると思ったのか、責任を感じてるみたいでした。


なので、話題はそのことばかり。


「俺、やっぱり転職しようかな。」
「ううん、あたしが行く。」
「でも、じゃぁどうしたら許してもらえるかな…。」
「……。」


遠距離になって3年半の間、2人でじっくり考えて考え考えた結論を、今になってまた振り出しから考え直して欲しいと言われ、そして、嬉しい幸せな話が出来ない辛さで、少し自暴自棄になっていたのもあって、答えが出ない話に、


「あたし達の選択肢は3つだね。あたしが行く。彼ちゃんが転職して東京に来る。あとは……別れる。」


思っても無いことを言ってしまいました。


本当は、「いや、どんなことがあっても別れない」的なことを言って欲しかったのかもしれない。


でも、彼は何も言ってくれませんでした。


ちょっとちょっと!せめて否定くらいしてよーーーー!!!( *`ω´) って突っ込む心の余裕も、その時は無かったんだなぁー。。


つづく。