うみねこのなく頃にをプレイした人向け
ほぼ、考察です。時間順に出来る限り書きます

第二次世界大戦中
右代宮金蔵が六件島でベアトリーチェ・カスティリオーニと出会う。長いので「ビーチェ」
潜水艦が隠し場所を求めて積んでいた10tの黄金をめぐり、サロ共和国兵と日本兵との間で争いが起き、金蔵とビーチェだけが生き残り、彼女を愛人とする
六件島に黄金があるので、ビーチェを九羽鳥庵に、本妻を真ん中に住まわして不倫する。
金蔵とビーチェのあいだには娘「ベアトリーチェ」が生まれるが、ビーチェは産後の肥立ちが悪くて生命を落とす。
娘「二代目ベアト」がビーチェに瓜二つだったので、金蔵は近親相姦をする。
その子供が〔三代目ベアトリーチェで後のヤス〕
二代目ベアトは金蔵の本妻の娘である楼座がたまたま、九羽鳥庵に到着してしまい、二代目ベアトと共に外に出たが、崖から二代目ベアトは落ちて亡くなる・
ヤスを自分の本サイトの息子の嫁の夏妃に預けるが、子供を宿せない身体を嘆いていた夏妃に崖から落とされる。
だが、実は使用人の源次と医者の南條により救出されており、金蔵にも秘密に「福音の家」で「安田紗代」として育てられる。
その理由は、二代目ベアトリーチェの様に近親相姦を防ぐためである
ヤスは1976年に右代宮家の使用人になる。このときから、人格の「紗音」を先輩の使用人として設定している。
この時点で、ヤスの中には「ヤス=二代目ベアトの子」「先輩の紗音」の二つの人格がある。
心の中で空想の友人を作り出す想像力がある。物忘れの現象を魔女の仕業と考え、頭の中でイメージした魔女(外見はガァプ)を物忘れの原因と思い込むようになる。それ以降は、そのイメージした魔女と会話遊びをして生活する。
熊沢が噂していた「六軒島の魔女」の姿を聞き、イメージをより忠実な魔女の姿(容姿はクレル)に変え、最初の魔女を「ベアトリーチェの友人の魔女(ガァプ)」として設定を変更する。
つまり、ヤスの中には、六軒島の魔女で〔後のガァプ〕とヤス=二代目ベアトが魔女化して〔クレル〕になり、紗音も存在する。
設定が根付いてきた中で、右代宮戦人とヤスは出会う〔会ってる最中は紗音の人格〕
この時に戦人の趣味であった推理小説とヤス自身も推理小説が好きな事もあり、独学で推理小説を書こうとする。
〔それがアニメ版であるEP1~4の事件〕実際にこのEP1~4は起きてない
右代宮明日夢が亡くなり、戦人が家を抜ける。そして、戦人が家に復帰する際に手紙をもらったのだが、ヤスにだけ手紙が無い
〔のちの戦人の罪〕なのだが、右代宮霧江から右代宮譲二に手紙が一度渡されているので、譲二が手紙をパクった可能性は高い。譲二は昔、戦人にはコンプレックスがあったと言っており、コンプレックスが無くなって対等になったと思い込んだのはこの事で優位に立ったと自覚したからかもしれない。
1984年に碑文を解読しており、自身の母がベアトリーチェということを源次たちから知らされ、「ベアトリーチェの子はベアトリーチェの生まれ変わりである」という金蔵の妄想を自らの幻想に取り込む。
女性として育てられたものの、中性的な外見や初潮が一向に訪れないなど自分の身体にコンプレックスがあり、戦人との再会が叶わない悲しみもあって、「自分が男であったなら、しあわせになれたかもしれない」という思いから、事情を知る源次や熊沢の協力を得て「嘉音」という男の使用人として振る舞う時間を作るまでに精神的に不安定になっていく。
やがて、自らの心を苛む「戦人への恋心」「日々の不満」を切り離し、その気持ちを心の中に作り出した「ベアトリーチェ」や「嘉音」に預け、表向きは安定を取り戻した。その後、彼女は譲治との新しい恋や、彼の語る家族に囲まれた生活に希望を抱くようになる。
しかし、碑文を解読した際、自らが近親相姦の末に生まれた金蔵の子であることや、夏妃に突き落とされた際の怪我で生殖能力を失っていることを知らされ、「子供がほしい」という譲治の望みをかなえることができず、そもそも倫理的に譲治と(そして戦人とも)結ばれることが許されない事実を知ってしまう。
さらに、朱志香が「嘉音」に好意を抱いていることを知り、その好意に喜びを感じる自分自身に気付いてしまったことで、金蔵と同じ近親相姦の過ちに踏み込もうとする右代宮の血そのものを呪われていると感じるようになり、譲治に全てを知られ拒絶される悪夢に悩まされるなど、次第に追い詰められていく。
譲治が婚約指輪を持って迎えにくる親族会議の日を待つしかできなかった1986年に、戦人が6年ぶりに参加することが判明する。それは心の底で待ち望んでいたことではあったが、このタイミングでの戦人の帰還は、決まりかけていた選択を無に帰す残酷なものでしかなかった。
「譲治に恋する紗音」「朱志香に恋する嘉音」「戦人に恋するベアトリーチェ」、誰も選ばずにいることは苦痛であり、誰を選んでも苦しむという袋小路に嵌まり込み、生きることに絶望した彼女は、自分が黄金と共に受け継いだ爆薬があれば、一族諸共心中することすら可能であると気付いてしまう。
つまり、ヤス〔三代目ベアト〕→クレル→ベアトリーチェ
右代宮戦人への恋心は本来、ヤス〔クレル〕が抱いていた恋だったのが、嘉音の中に押し込んでいる〔紗音の中にも結果的に押し込まれる〕
〔惨劇〕
右代宮の一族、蔵臼、絵羽、留弗夫、楼座、が碑文を解き、黄金があったのだが、黄金を換金できない代わりに、クレジットカードと島を破壊できるという得点に目が眩み、右代宮留弗夫と右代宮霧江が、蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉、楼座を殺害。その時に、賭けに負けて意気消沈しているヤスも殺害して、島に居る、右代宮譲二、真里亞、朱志香、使用人の熊沢、郷田、医者の南條を殺害して回るが、実は絵羽は生き残っており、留弗夫を殺害後に霧江を殺害して、碑文の特典である脱出経路で脱出。
その際、ヤスも生き残っており、同じく生き残った右代宮戦人とモーターボートで脱出。
ヤスは、自らの罪と自分の状況を説明して、罪悪感から海に飛び込み、戦人もそれを追いかけて、二人で海の底に・・。
ーーーここからが自分の考察ーーー
本編でも戦人とヤスは海の底に落ちて行ったが、実は「右代宮戦人」と「ヤス」という存在が落ちて行っただけで、死んだわけではない。うみねこのなく頃には「名の継承」が多い作品である。
ヤスが持っている現金や黄金の一部を金にして、右代宮戦人は八城十八、ヤスは八城幾子として生きる。
飼い猫の名前はベルン〔ベルンカステルで、ひぐらしのなく頃にの古出梨花〕
幾子が持つ六軒島事件の真相が書かれている「一なる真実」というのは絵羽の日記ではなく「惨劇」を体験した「ヤス」の日記である。そこで昔、ヤスが書いていた推理小説を戦人=十八と共に「魔女幻想」の設定で、六軒島の悲劇は魔女が起こした小説にする。その際に、飼い猫である「ベルン」をベルンカステルとして登場させる

ひぐらしのなく頃には、ベルンカステルの設定を固めるために出来た作品。
簡潔にまとめると
うみねこのなく頃に〔リアル〕
↓十八、幾子が描く
ひぐらしのなく頃に
↓
ひぐらしのなく頃に解
↓
ひぐらしのなく頃に礼〔この時点でベルンカステルは生まれているが、ラムダデルタがまだ〕
↓
ひぐらしのなく頃に業卒
↓ラムダデルタとベルンカステル
うみねこのなく頃に
というわけである。
ネタ枠であるお疲れ様コーナーは、「物語のキャラたちの休み時間」みたいなもん。
よって、EP1~8〔7の裏お茶会を除く〕は全て、演劇みたいなもんである。
うみねこのなく頃にという作品には「魔法」や「魔女」等存在しません。
ですが、その二つよりも強力で残酷な程の「愛」は存在します。
この「愛」があるかないかで、物語の捉え方は大きく変わります。
この考察も、投稿主の考えなので「答えはありません」し「明かされておりません」
真実は「猫箱」の中だから。
こういう作品。
因みに
ベルンカステル=古出梨花という話だが、実は正解であり間違いでもある。
確かにベルンカステルの生まれは、古出梨花が賽殺し編で自らを「ベルンカステルの魔女」と語ったもうひとりの自分と決別し、梨花のベルンカステルの部分が「カケラの海」をさまよううちに、最悪な性格部分だけが結晶された存在だという
よって、ひぐらしのなく頃にに登場している梨花から生まれたもう一人の古出梨花がベルンカステルになっているので、ひぐらしのなく頃にの古出梨花がベルンカステルではない。それは沙都子も同じで。エイワが魔女と呼ばれたのがのちのラムダデルタだが、ラムダデルタが断ち切った沙都子こそ、沙都子本人。
