ハダッサ・メディカル・センター | 黒木 秀子のブログ

ハダッサ・メディカル・センター

 エルサレム郊外にある巨大な医療施設、ヘブライ大学付属ハダッサ医療センターへ。

 広大な敷地に、多くの建物。全体像はよく見えないが、救急医療施設、母子センターあたりをうろつく。そして、「お目当て」のシャガール・ウィンドウへ。


 イスラエル建国後1951年に建設されたこの国立医療施設内にシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を作るにあたり、ユダヤ系フランス人であるマーク・シャガールにその窓の制作を依頼したところ、シャガールは「自分がイスラエルのために何か役に立てる日が来るのを待っていた」と、快諾したという。


 病院施設全体がアメリカのロスチャイルド財閥を中心とする寄付で建築されたらしいが、その中に建てられるシナゴーグへも多くの人たちが寄付を行っている。その人々の名前はシナゴーグの壁に刻まれ、また、会堂内のパソコンモニターで繰り返し流されている。

 会堂中央の大きなテーブルにかかるクロスも、正面の、トーラーを収めた聖櫃の掛布も、エルサレムスートン色(うすピンク)のタペストリーでつくられた寄贈品だ(アメリカの作家による)。


 説教のための台も、会堂中央にある。周りの席から数段、階段をくだったところに説教台がある作りは、ユダヤ教会堂でも非常にめずらしい造りだという。

 1945年終戦、1948年建国、戦争を経て、新しい国の国民のために作られる病院では、ホロコーストを頂点とする同胞の苦難の歴史に終止符を打つものでありたいと、その苦難の淵から神に呼び掛ける心を形に表したものだという。すなわち、会衆たちのうちの一番低い位置からラビは神に語りかけるのである。

   深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。(我、深き淵より)

   主よ、この声を聞き取ってください。

   嘆き祈る私の声に耳を傾けてください。    詩編130-1~2


 さて、シャガールのステンドグラスは、シナゴーグを囲む窓全体に、12枚に分けて造られている。それは一枚一枚がイスラエル12部族を象徴的に表現している。

 写真がうまくアップできないのが残念。

 この続きは、また。