さくら動物病院

院長です。

 

ふと見ると、

前回のブログ更新が4月、桜が散る頃でした。

そして、もはや、今日にも明日にも入梅か、と言われる季節です。

2ヶ月弱のブランク、サボりました。

ま、バタバタでゆっくり文章を書く気分になれず・・・。

 

さて、今日は、つい先日から当院で東洋医学の治療を受けられている

猫ちゃんの症例を少しご紹介します。

 

3年前に腎不全と診断され
西洋医学で治療していたという猫ちゃん。

自宅で毎日点滴を続けてこられましたが

猫ちゃんとしては、点滴がよほどいやなのか、飼い主さんに寄り付かなくなったそうで、メンタル面も含めてQOL(Quality of Life:生活の質)がかなり下がったので、とうとう点滴を止めてしまったとのことです。

内服薬も何回かトライしたけれど、どうして飲まず、これも一旦止めたという経緯で

今何もしていないのだけれど、それも心配なので

もう少し猫ちゃんのストレスが少ない方法で、QOL向上にできることはないかということで、受診されました。

 

初診の日に、少し嘔吐し、回虫が出てきたとのことでした。

 

体質診断チェックシートの内容と、四診(望診、聞診、問診、切診)

低体温、耳が冷たい、脈が細い、便がやや固く、毎日は出ない、口の中に唾液が少なく乾燥している

などが見られました。

このような状態を

気虚(エネルギー不足)でありながら、陰虚(陰とは主に水分であり、体を潤し、冷やすものです)でもあるので、

 

「気陰両虚」

つまり、

身体を温めるエネルギーが足りず、冷えているけれど、水分が不足し、乾燥していることによって

まるで「熱がこもっている」ようにも見える状態と捉えます。

 

治療としては、

  • 気を補う、温める。
  • 陰(潤い)を補う

が必要ですが、お薬の種類を初めから多くしない方がこの子には良いので

まずは、補気、補腎作用のある漢方と、鍼灸治療から始めました。

また、同居の猫ちゃんも含めて、回虫の駆除薬を処方しました。

 

2週間に1回受診していただき、今回が3回目ですが

2回目の診察時には、耳と手足の冷たさが取れていました。

初診時の体温が37.2℃で、2回目が38.0℃でした。

 

そして3回目。

体温が38.3℃でした。

毛づやが良くなり、排便が以前よりスムーズ(まだ毎日は出ていないが)、元気も更に出て来たとのことでした。

 

回虫を駆除したことももちろん関係あると思います。逆に、腎不全があり、体力も低下しているから、回虫の影響も健康な子より大きかったのかもしれません。、

 

3回目で随分慣れてきたのでお写真を。


正面からカメラで狙われたので、ちょっと耳が後ろへ寝てますが

施術中は、もっとリラックスして、うとうとしてました。

飼い主さんの

  • 体温が上がって来た
  • 元気、活力が出て来た
  • 毛並が良くなった
  • 排便が以前よりもスムーズになった

これ、「気が充実してきた」と同時に「少し陰虚も改善した」と思います。

壊れた腎細胞は元には戻りませんが、(これは西洋東洋同じです)

東洋医学的には、腎の働きを補うことで腎気虚そして腎陰虚も調節することができたと捉えます。

バランスの崩れを調整し、体全体が整った状態が良い、ということです。

これで、陰虚がもっと強ければ「補陰」できるような漢方を使ってコントロールしていく方法もあります。

 

腎不全に限らず、慢性疾患では、長い闘病生活の中で、色々な局面がやってきます。そのタイミングに応じて、お薬の量や種類が増えたり、優先すべき症状が変わったりします。良くなったり悪くなったりの波もありますし、体力が落ちて、注射や投薬がつらくなることもあります。

 

そういう時に、手詰まりにならないよう、選択肢は「早い段階から増やしておく」ことが大切です。

決断までの時間の猶予がない時に、「何か他に手はないか」と探し始めても、なかなか良い選択はできないことも多いと思います。

 

5歳、6歳を迎える辺りから、そういうことも少し意識して、通常の健康診断に加えて「体質診断」や「未病対策」という視点から、東洋医学という選択肢を持っておかれてはいかがでしょうか。

 

当院では、予防接種などの場合でも初診時は必ず、「気血津液による体質診断シート」を作成し、症状の有無など必要に応じて「体質診断チャート」を印刷してお渡ししています。

 

今、慢性疾患や腫瘍などで、「別の選択肢」を探しておられる飼い主さん、今は元気だけど、いつまでも元気で若々しく居て欲しい、と願う飼い主さん、いつでも、お気軽にお問い合わせください。

 

大院長訓示:蒸し暑い日。でもエアコンの除湿が効いてるから
窓とカーテンの間で西陽に照らされて、ちょーどええ俺。

 

 

病気の治療だけでなく、ウチの子が健康で長生きするためのヒントをお探しなら

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http://www.ahp-sakura.com/

 

 

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