自らも図案家・画家として
琳派の構図や技法を暮らしの中の
デザインとして表現した人物は?
「近代の琳派」として近年、
国内外で再評価が進む「神坂雪佳(カミサカセッカ)」は、
はじめ四条派に学び日本画家を目指すが、
装飾美術工芸の重要性に目覚め、
英国グラスゴー博覧会の視察と
欧州各国の工芸図案の調査の為に渡欧した。
帰国後、
ヨーロッパのアール・ヌーヴォーの美術工芸運動に与えた
日本の装飾意匠の影響力を再認識、
宗達・光琳ら琳派の研究に励み、
光琳の再来とも呼ばれる作風を展開。
工芸家たちを組織し
京都工芸の活性化を図る
幅広い活動を繰り広げ、
京都の工芸界・工芸図案界に大きな足跡を残した。