私が児童相談所問題をはじめて認識したのが、2013年2月でした。

精神医療被害者連絡会の勉強会に参加し、その時に児童相談所被害者の訴えを初めて聞きました。

(今、日付を確認しましたら、2013年2月9日でしたので、3年経ったことになります。)


その前も、内海医師のツイッターで児童相談所問題については見てました。

でも、まさか・・・という思いが強くて、とても信じられませんでした。

テレビで、児童相談所に誤認保護され、取り戻したというニュースを一度見たことがあります。

ニュースを見ても、「そうは言っても、ホントは虐待していたのではないか!」と思ってました。


何故、そう考えたかと言うと、役所という所は、よくも悪くも動かない所だから、虐待の事実が全くないのに、保護するという余計なことするなんてあり得ないだろう・・・と思ったからです。


それは、大きな間違いでした。


被害者から話しを聞き、最初に一番驚き、自分の中でなかなか認識できなかったのは、「児童相談所はどこよりも権限がある」ということです。


児童虐待による死亡のニュースがあるたび、テレビでは「児童相談所の職員が入れなかった。」「親の拒否があって介入できなかった。」と言われ、「児童相談所にもっと権限を。」と言われてました。

おバカな私は、それを信じていました。


児童相談所に警察以上の権限がある・・・・と聞いても、何が何だかわかりませんでした。


今もそうですが・・・その時の私は本当に何も何も知りませんでした。

きちんと事実をしかるべき機関に訴えれば、何とかなるのではないか!と思ってました。

全くもって甘かったです。





被害者から、「行政も病院も全て敵」という言葉を聞きました。

その言葉の真の意味を知ったのは、かなり後のことでした。


児童相談所問題に取り組む弁護士は殆どいません。

「子どもの人権」問題に取り組む弁護士は多くいます。しかし、その弁護士は児童相談所寄りです。



子どもをいきなり拉致され、どこにいるかわからなくなり、顔を見ることも声も聞くこともできなくなるということだけでも大大大ショックなのに・・・

信じていた所(人)から、頼りにしていた所(人)から、期待した所(人)から、裏切られ、手をふり払われるという仕打ちにあうのが、児童相談所被害者です。



児童相談所問題に長く取り組んでいる弁護士から、この問題の闇の深さについて話しを聞く機会がありました。

日本の児童相談所は、国連からずっと改善するように勧告されているのに、ずっと無視し続けています。叫び



児童相談所の問題の一つは、権限を強化しすぎたことです。

参照:取扱い注意!他に類がない強力な権限  

この権限は更に強化する方向にいっています。ドクロ


そして、この権限を抑制する機関も制度もありません。パンチ!

表向きは、裁判所が判断するとか、児童福祉審議会があると言いますが・・・

参照:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv12/07.html



児童相談所は、警察(逮捕する)と裁判所(有罪・無罪・量刑を判断する)が一体となって運用しているようなものです。



児童福祉審議会は、チェック機関ではありません。

児童相談所が提出した書類で審議していますので、客観性がありません。

審議の議事録も公開されません。

審議自体が開かれてなかったという証言もあります。



児童相談所相手の裁判についても、以下のことが言われてます。

裁判所は、最初から児童相談所を勝たせたいと思っています。

少しでも事実を言及すると、児童相談所を批判することになるので、それは避けます。

そして、裁判所は法的判断せず、判断回避します。


事実、児童相談所相手の裁判で、原告側(児童相談所被害者)が、文書提出命令を出しても、裁判所は必要ないと言います。

心身医療鑑定を要求しても、裁判所は却下と言います。しかも、理由を聞いても、言いません。

「こちらが却下と決めたら、却下です。」というようなことを平気で裁判所が言います。




裁判官の法服が何故黒なのでしょうか?

何物(者)にも染まらないためです。

参照:http://kids.gakken.co.jp/box/nazenani/pdf/99_sonota/X1990116.pdf


あ~、それなのに・・・それなのに・・・プンプン




児童相談所問題に長く関わっている弁護士は、個々に裁判をやっても、突破口が開けない、敗訴の山を作るだけと言います。

この状況を変えるために、社会運動にしなければいけないと言います。


とごうさんが代表の市民団体「こどもの権利被害を考える会」が、弁護士の言う社会運動ですね。ニコニコ



かと言って、裁判は無駄ではありません。

裁判が開かれ、多くの人が傍聴することによって、裁判官の言動が明らかになっていきます。

傍聴した人が「おかしいよね。」ということを発信していけば・・・その発信が多くなれば、どうでしょうか?

多くの目と関心が注がれれば、裁判官としてはどうでしょうか?



一人でも多くの人が児童相談所問題を知り、多くの人が「おかしい」と声をあげ、

被害にあう家族がなくなるよう・・・

自分に何ができるでしょうか?