心と魂にちょうどフィットする 全体的ないやしをあなたに

 

"あなたの本当の未来"への ナビゲーター 花井 音葉です。

 

 

 

レッドは活性化の色。冬は特にうれしい色です。

 

 

 

今日は映画話題とともに、星の話題を。

 

 

『大統領の執事の涙』

 

遅まきながら観ることができました。

 

(実際のモデルがいるそうです。)

 

 

 

 

2013年に封切られた映画ということですから、

ときも少し経っていますが、

ご覧になった方もかなりいらっしゃるかも。

 

 

私は先日観るまで、この映画について特に知りませんでしたが、

良い映画だなと思いました。

 

Youtube のトレーラーは こちら

 

 

オプラ・ウィンフリー(主人公奥さん役)

マライア・キャリー(主人公のお母さん役)

ジェーン・フォンダ(レーガン大統領婦人役)

ロビン・ウィリアムズ(アイゼンハワー大統領役)

 

など、有名で個性的な方も多く出演しています。

 

 

 

あらすじなんですが、ごくざっと。

 

 

映画の主人公は、両親が奴隷で綿農園で育ちました。

オーナーの息子に両親ともに傷つけられ、

特に父親は射殺されるという、過酷な少年時代でした。

 

当時、白人が黒人を殺しても罪に問われない世の中だったそう!)

 

 

その後、オーナーである老婦人の計らいで室内での給仕見習いの

サービスの役目をもらい、

 

そしてその後、自立のためそこから出て世界を探しに行きます。

 

 

飢えの中、店に押し込みまでする羽目になりましたが、

温かな黒人のお店を経営する男性に救われ、

そこで給仕をする上での教育をしっかり受けました。

 

 

そこを基点に、優れた仕事振りで、

高級ホテルでの給仕、

そしてその後、ホワイトハウスの執事(複数いる執事の一人)の職を

得るまでになります。

 

 

そのホワイトハウスで彼が仕えた大統領は、

アイゼンハワーからレーガン大統領まで、全部で7人だそうです!

 

 

「見ない」「聞かない」という姿勢で、

サービスにフォーカスしてのプロとしての50年。

 

 

ある意味、彼の人生は、その当時の黒人が得られるものを

考えると、成功物語りでもあるわけですが、

 

彼と家族という図の中では、

大きな意味での均衡をとるということが現れています。

 

 

 

夫が執事として仕事にまい進する傍ら、

 

家に残されがちな妻は不倫やアルコールにおぼれたり、

 

息子の一人は、黒人の人権拡大運動に入ってゆき、

何度も逮捕されたり危険な目にもあいます。

 

そしてもう一人の息子は、兄とは違う方向へゆき、

アメリカがする戦争に自ら従事して、結局戦死して戻ってきます。

 

 

 

私はこの時代の弱き存在だった黒人の人々の、本来の人権の

獲得のための闘いを見て、

 

自分はなんて無知なんだろうか・・・と思いながら、

 

 

今、私たちが当たり前に享受しているものは、

そういう過程を経て、犠牲を払った上で実現したものでもある、

それを改めて感じました。

 

 

この映画では、白人 VS 黒人で、

弱者の黒人の、当然の権利を得られるまでを

執事として登場する彼の人生を交え、その視点からも

描いています。

 

 

同様に、ある意味での弱者としては、

 

女性もまた、以前は参政権もなく、

少し古いところでは、三行半などという、

一方的に離縁されたりすることも、日本でもあったわけですね。。。

 

 

あるいは子供。

 

あるいは同性愛の人。

 

あるいは病気の人。。。

 

 

 

現実の社会の中には、強者と弱者がいます。

 

 

大勢の勢力の中にいて守られている側と

そうでない側、

 

あるいは、自分の意志を行使しやすい側と、

それにただ従わざるを得ない側。

 

 

 

誰もが、そのときの状況、立場、環境により、

両方を経験するのが人生かなと思います。

 

 

 

本来、当たり前の権利のはずなのに、

その基本的なことが与えられない。

 

そしてそれは社会のある種の規範となって

個人の生活を規定する。

 

 

そんなことも考えさせられました。

 

(その当時、黒人が白人と同じ食堂に入るだけでも差別を受け、

黒人席でないと注文もできなかったのだとか)

 

 

 

個人対社会といっても良いですが、

 

 

社会というのも、個人の集まり。

 

 

主人公がある意味、黒人としての「分」を守りながら

そのとき可能な限りの人生を創っていったと同時に、

 

周辺の人、家族、近しい人は、それを補うかのように、

光に対する影のような人生も送る。

 

 

家族や近しい集団って、これもあるなぁ・・・と

この点でも見ていました。

 

 

 

映画では、

 

主人公の夫としての姿と、対する奥さん

 

父親と、改革にのめりこむ息子

 

改革へ激しく動く息子と、社会の体制になじむ方向へ行く弟

 

 

 

社会といわなくても、

家庭の中で、その相反する力が渦巻いているのも

見ることができ、

 

 

全体として皆が癒される過程というのは、

やはり葛藤があり、痛みがあるのだなということです。

 

 

 

***

 

 

 

あらすじをざっと書こうと思うだけで、

かなり濃い内容なので長くなりました。

 

 

 

ここからは占星術を絡めて。

 

 

 

私は上に書いた、ある種の対立。

 

たとえば父と子ということですが、

 

 

これを「土星と天王星」の対立と葛藤と、そして統合として

感じました。

 

 

いつの時代も、社会とか規範、枠組みを揺らすことが起きて

そして対立、葛藤、闘いの後、

 

それが統合されて、(ある意味の進化)

そして時が経つとしっかり内包され、

普通のこととなってゆきます。

 

 

 

黒人の人権運動も、

女性の人権運動も同じだと思います。

 

 

 

土星は保守、守る質、枠を作り固める質。老成したもの。

 

 

これがないと、社会は保たれないのですが、

 

けれど時に応じて、なじんで古くなったその枠組みを

壊す動き、解体する動きが出てきます。

 

 

それがひとつ、天王星。

 

(徹底的に壊すというより、一部解体かもしれませんが。

より深い破壊と再生は、冥王星ですね。)

 

 

土星にとって天王星は、革新の気を運んでくるので、

 

 

揺るがないと思っていた土台を揺さぶるもの。

どこか得たいの知れないもの。

激しく主張するもの。

奇異に感じるもの。

 

 

ではないかな~と思うのです。

 

 

主人公にとって、運動に入って行く息子のような存在かなと。

 

 

 

でもいくら土星が抵抗しても、

 

世代交代は進みますし、

 

それまで当たり前だったことも変わって行く潮目はあります。

 

 

それを経て、土星と天王星が現すものが

上手に混じりあったとき、

 

時代に合った、何か新しい旬のものができてきます。

 

 

 

今の、いろんなものが激しく移り変わるチャレンジングなとき。

 

 

それを考えると、

 

私たちは、大きなそういう過渡期にいるのだなと思います。

 

(私は興味がないですが、お相撲の世界でもそれが起きているような)

 

 

 

どの役割も必要で、自然に采配されているわけですが、

 

その大きなピクチャーの中で、小さな個人としての現われは

右往左往させられたり、変化をじかに受けて行く。。。

 

 

 

いろんな視点でとても考えさせられた映画でした。

 

 

 

そして思ったことは、

 

今私が当たり前と思って得られていることも、

その前の人たちが、あるときは闘ったり犠牲になったりしながら、

つかみとってくれた、その成果なのかもしれないということ。

 

 

そしてそれは、受け取り与え、自然に繰り返されているということ。

 

 

 

当たり前の生活ができているということが、

実はとても幸せなことなのだということ。。。

 

 

そのように生かしていただいている自分の命の尊さを改めて知り、

 

守られ導かれていることに、改めて感謝だなと思ったのでした。

 

 

 

 

 

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