人工授精の妊娠率

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人工授精の壁として、妊娠率が低いことが挙げられます。

 

人工授精1回あたりの妊娠率は、5~8%程度で、全国的に見ても大きな差はありません。

 

軽度の精子無力症や乏精子症、あるいは女性側の頸管粘液不全などのケースに人工授精をおこなえば、理論的にはもっと妊娠に至る筈なのですが、現実にはこうしたケースにおいても人工授精の妊娠率は高くありません。

 

 

 

人工授精を始める時に注意しておかなければならないことは、人工授精の段階で、薬剤の投与、とりわけhCGの注射には注意が必要だということです。

 

 

 

最近になって、「hCGによる卵の質の低下」ということが問題視されるようになってきました。

 

人工授精の妊娠率が低いが故に、何度も人工授精を繰り返すことにより、結果としてhCGの使用量が増えてしまうという悪循環になり易いのです。

 

人工授精で妊娠される方は、最初の3回までの人工授精で妊娠するという傾向がみられます。

 

人工授精をおこなう方は、どのような方法で、何回をめどに行うのか、どのような薬や注射をどれだけ使用するのかについて、医師の説明をきちんと受け、更に、患者側の希望を医療機関側に明確に伝えておくことが大切だと思います。

 

 

 

また、人工授精においても、医療機関によってその方法に著しいばらつきが見られます。

 

何も手を加えない精液をそのまま注入するという方法はさすがに減って来てはいますが、亡くなったわけではありません。

 

また、卵胞チェックだけを行い、排卵のタイミングを予想して、パーコール法やスイムアップ法で調整した精液を注入しても、妊娠率は低いようです。

 

 

 

卵網チェックの後にGnRHアゴニストを用いてフレアアップ現象による排卵誘発を期待し、その後に人工授精をおこなうという方法が、最も良い結果が出ているようです。

 

GnRHアゴニストは長期間連続使用すると、排卵を抑制してしまいますが、短期間の使用では逆に強く排卵を促すという性質があります。

 

この方法を使用すると、hCGによる卵の質の低下を避ける意味もあります。

 

あじさい4