空

不妊治療は、多くの場合次のような段階を追って進められます:

 

  • 排卵日に合わせてセックスをするタイミング法
  • 精液を子宮に注入する人工授精
  • 卵子と精子を採取し、培養液の中で受精させ、受精卵(胚)として子宮に戻す体外授精‐胚移植
  • 卵子の中に直接精子を送り込む顕微授精

 

原因にもよりますが、不妊治療は通常これらのステップを追って行うことが多いのです。

 

 

タイミング法は、不妊治療の第1ステップで、受精しやすいタイミングでセックスをするという方法です。

 

精子は女性の体内入ったら、卵子までの約14㎝の距離を、自力で泳いで行きます。

 

待ち構えている卵子は通常1つですが、不妊治療の場合では排卵誘発剤により複数の卵子の排卵を促す場合もあります。

 

 

 

2番目のステップが人工授精です。

 

精子を直接子宮あるいは卵管内に送り込む方法で、卵子と精子の距離は、普通にセックスした時の約半分になります。

 

 

 

3番目のステップになる体外受精は、卵子のそばに精子を持ってくるので、距離は限りなくゼロに近くなります。

 

更にその上のステップである顕微授精では、精子を直接卵子に授けるので、その距離は完全にゼロになります。

 

 

 

不妊治療に於いて、ステップアップして行くということは、より高度な医療技術を用いて治療して行くことを意味していますが、「精子と卵子の距離を近づけて行く」と、言うことができます。

 

アヤメ3