体外受精の妊娠率

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体外受精の妊娠率について考えてみましょう。

 

 

 

これから体外受精などの高度生殖医療に臨もうとしている方にとって、これから受ける治療によって自分がどれくらいの確率で妊娠できるかどうかは大きな関心事だと思います。

 

しかし、この妊娠率という数字が実にあいまいなのです。

 

高度生殖医療に於ける医療機関の技術水準に著しい格差があるのに、その実態があまり表面に出てこないし、妊娠率の定義が非常にあいまいで、無いに等しいことも問題です。

 

 

 

妊娠率というからには、分母と分子が存在するわけですが、その分母、分子の両方がとてもあいまいです。

 

それぞれについて考えてみましょう。

 

 

 

 

分母について考える時には、体外受精のプロセスを思い出してください。

 

分母の母集団を「採卵」にするのか、「移植」にするのかによって、妊娠率は大きく異なります。

 

なぜなら、採卵を行っても移植までの段階で数多くの卵子がドロップアウトするからです。

 

 

 

また、受ける側では、排卵誘発を行った段階から、自分はもうすでに体外受精にエントリーしていると感じており、医療機関側との温度差があります。

 

 

 

更に妊娠率の分母を複雑にしているのは、移植する胚の数です。

 

体外受精1回当たりの移植胚の数には実際の処ばらつきがあり、同じ土俵での議論が難しいのです。

 

 

 

分子については、妊娠の判定を尿検査での妊娠反応(化学的妊娠)とするのか、超音波検査での胎のう確認(臨床的妊娠)にするのかで変わってきます。

 

 

化学的妊娠の場合、妊娠していないのに妊娠反応陽性になるケースもありますし、子宮外妊娠のケースもあります。

 

 

妊娠の判定も医療機関によって異なり、統一されていないというのが現実です。

 

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