胚盤胞移植

テーマ:

春5

 

体外受精に於いて、1つの矛盾がずっと指摘されていました。

 

自然妊娠に於いては、卵管の端にある卵管膨大部という場所で受精し、受精卵は5~6日かけて卵管内を移動し、子宮内膜に着床します。

 

着床時の受精卵は、細胞分裂が進み、200~400の細胞からなる胚盤胞と呼ばれる状態になっています。

 

 

 

体外受精に於いては、授精して1~2日経った4~8分割卵を子宮内に直接戻しますので、3~4日のタイムラグがあることが以前より指摘されていたのです。

 

こうした形で体外受精がずっと行われてきたのは、卵子が身体の外という非生理的環境下に置かれる時間はできるだけ短い方がよいと考えられていたことにもありますが、培養液や培養技術の限界で、培養液の中では胚盤胞にまで分化させることができないことに起因しています。

 

 

 

現在では、技術の進歩により受精卵を5~6日まで培養して胚盤胞まで育てることが可能となっています。

 

そして、その結果として胚盤胞移植と呼ばれる技術が急速に普及しています。

 

これにより、ほぼ自然妊娠と同じ状態の内に胚盤胞を移植することができるようになりました。

 

梅5