受精および培養

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採卵と精子の調整が終わると、いよいよ精子と卵子を引き合わせることになります。

 

培養液の入った容器の中で精子と卵子を一緒にして培養することを媒精といいます。

 

媒精の際には通常10万から20万ほどの運動精子を用います。

 

不妊の男性因子が認められない精液には、通常1億以上の精子が存在していますので、媒精に用いられる運動精子は通常の50~100倍の関門を選抜された精鋭集団です。

 

別の観点で見ると、10万程度の運動精子が得られない乏精子症や精子無力症が顕著な場合には、顕微授精に切り替えるのが最近の傾向です。

 

最終的に受精する精子は1個ですが、精子が卵子の周りを群れを成して取り囲むことが精子の受精能を高めると考えられています。

 

 

精子と卵子を一緒にした容器は、インキュベータという培養器に入れられます。

 

インキュベータは卵管内の環境に近い状態に、温度と酸素・窒素・二酸化炭素の割合までコントロールされています。

 

通常、媒精から2時間ほどで卵子の中に精子が侵入すると考えられており、18時間ほど経つと受精が顕微鏡で確認できます。

 

正常に受精すると、卵子の細胞質内に、卵子由来と精子由来の2つの核が認められます。

 

更に48~72時間経過すると4~8に分割した胚となります。培養の結果得られた複数の胚のうちの良好な胚を子宮に移植することになります。

 

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