暑い時季になると湯船に浸からずシャワーで済ませてしまいがちな方もいらっしゃるかもしれません。
シャワーのみだと身体は表面的にしか温まらず疲労回復効果を得られるまでの血流改善はあまり期待できないといわれています。疲労を溜めないためにはやはり湯船に浸かるのがオススメです。





湯船に浸かることのメリットは、血流が良くなり栄養素や酸素はすみずみまで届けられ、老廃物や余分な水分はスムーズに排出されます。
夏は汗をかいて老廃物や余分な水分を排出しているようで、特にこの時季は冷房で身体の表面的にも芯も冷やす場面が多くなり、体内に冷えた水分が溜まりやすくなるため湯船に浸かって毛穴を開き余分な水分を取り除くようにしましょう。




 
《入浴のポイント》

★半身浴より全身浴の方が温まる。
※半身浴は全身浴に比べて水圧が低いため心臓や肺への負担が少なく、高血圧や心臓に疾患のある方、高齢の方でも安心して入浴できるメリットではあるが、全身浴も長時間入る必要はないためリスク管理できる。


★温度は40℃前後
38〜40℃程度の湯船にゆっくり浸かることで身体の芯まで温めることができる。 


★入浴時間は10〜20分
長時間の入浴はかえって疲労を助長することもある。無理はせず額にうっすら汗が滲む程度の入浴時間で十分効果あり。


★入浴後は身体を冷やさない
温まった身体を冷やさないようにすることで血流が良い状態をキープすることができる。
入浴後暑いからといって、冷房の効いた部屋に居続けたり、冷たいものばかり飲食するのは避けること。





今回は夏の入浴についてお伝えしました。夏の入浴はその時季の身体のリセットとしての効果もありますが、3ヶ月後の身体への影響もあると考えられています。
夏に身体を冷やすこと、そしてリセットせずに過ごすことが秋・冬の不調につながります。
少し先の季節のことを意識して夏の養生をしていただければと思います。