【衛気(えき)】
東洋医学において体表を保護して外敵から身を守る力を指す。
免疫力を調整して皮膚や粘膜を丈夫にしてウイルスや花粉などから身体を保護する。五臓の中では特に《肺・脾》と関連が深いとされている。
衛気は活動性が高く、激しく運動し非常に速く流れる性質を持つ。そのため衛気は脈管に拘束されず脈外を巡っていて、外部は皮膚、内部は臓器に至るまで全身にくまなく分布している。

脾(消化吸収系)でつくった気が肺(呼吸系)に送られる
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肺がバリア機能である〝衛気〟をつくる

(脾胃が飲食物を消化吸収して得た水穀の精微の中で特に活発な性質を持つ気からつくられる)





《衛気の生理機能》

◎体表を保護し、外邪の侵入を防ぐ。
◎毛穴や汗腺の開閉をコントロールする。汗の排出や体温を調節し皮毛(皮膚および体毛)を潤す。
◎臓腑や筋肉・皮毛(皮膚および体毛)などを温め、その活動を活発にする。





《衛気を養うには。。。》
・十分に睡眠をとる
・消化の良い食事を摂る
・軽い有酸素運動
・黄耆(おうぎ)などの生薬(漢方)を摂取
・長芋、大和芋、もち米などの穀類を摂取
・緑黄色野菜を摂取(にんじん、トマト、ピーマン、パプリカ、ほうれん草、かぼちゃetc)
・きのこ類を摂取(椎茸、しめじ、えのき、エリンギ、マッシュルーム etc)
・辛味野菜を摂取(生姜、ネギ、玉ねぎ、みょうが、にんにく etc)
・果物を摂取(りんご、いちご、みかん、オレンジ、レモン etc)
・動物性たんぱく質を摂取(鶏肉、豚肉、卵、鰹 etc)





☑脾・肺を補強する食材
➡️きのこ類、根菜類、ナツメ、黄耆(おうぎ)

☑脾を強くする食材
➡️発酵食品(納豆、味噌、甘酒、塩麹、酒粕 etc)

☑肺を強くする食材
➡️アブラナ科の白い野菜(大根、カブ、白菜 etc )、香味野菜(ネギ、生姜、紫蘇、みょうが、にんにく、三つ葉 etc)





今回は東洋医学における【衛気(えき)】についてご紹介しました。
1/20に二十四節気〝大寒(だいかん)〟を迎え、寒さはより厳しいものになり引き続き感染症にも注意が必要です。
今回の内容を参考に免疫力を高める養生を行ってみてはいかがでしょうか?