【腸の砂漠化】
猛暑の影響で腸にダメージを与えるのは、前回ご紹介した〝腸管カンジダ症〟のように腸カビだけでなく〝腸の砂漠化〟が起こることも挙げられるのだそう。
外気が35℃を超えると水分代謝が追いつかず〝腸の砂漠化〟が起こるリスクが高まるといいます。
流れとして、
猛暑で発汗過多➡️腸に届く水分が減少➡️
腸の粘膜の水分が減る➡️バリア機能が低下
というような変化が起こる可能性があるといいます。
腸管バリアが機能しないと老廃物が体内に入ってしまう事態に。この状態が長年続き蓄積すると大腸がんに結びつく可能性もあるとのこと。
腸が砂漠化すると、ガスが溜まりやすくなりバリア機能の低下が起こることから、腸の砂漠化対策として『大腸に良いものを水分の中に入れて補給する』のがオススメなのだとか。
《大腸の砂漠化に対する食事療法》
消化器内科の専門家はヨーグルトによる食事療法を推奨するといいます。
但し、それにはポイントがあり〝ヨーグルトに甘酒〟を混ぜるということ。(※甘酒は米麹由来のアルコール0%のものでもOK)
甘酒は腸内のビフィズス菌を増やすことが分かっていて、ヨーグルトの乳酸菌+甘酒のビフィズス菌の相乗効果で腸内環境が整うとのこと。夏の時季の甘酒ヨーグルトは水分補給としても抜群なので一石二鳥というわけです。
そのほか、砂漠化対策としてヨーグルトと相性が良いのがキウイフルーツなのだとか。慢性便秘の治療ガイドラインにおいて効果が認められた果物であり、水溶性食物繊維が豊かなキウイ+ヨーグルトで腸の表面を保護する働きが期待できるのだそう。
今回は【腸の砂漠化】についてお伝えしました。
昨今、生命の危険も叫ばれる猛暑により毎夏不調を抱えている方面いらっしゃるかもしれません。ご紹介した腸の不調もその1つ。
専門家が推奨する内容を参考に腸のバリア機能を補強する食習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?