【ミートファースト】とは。。。
肉類を先に食べ、その後に野菜→炭水化物の順番で行う食事法、。
これまでベジファースト(※1)が主流とされてきましたが、最新の研究で実は肉類から食べ始める〝ミートファースト(※2)〟が効果的であることがわかっているのだそう。
※1 ベジファースト
糖や糖質の吸収を抑える食物繊維を先に食べて脂肪の蓄積や肥満の原因になる血糖値の急上昇を抑える理論。
※2 ミートファースト
タンパク質や脂質によって分泌される〝インクレチン〟という消化管ホルモンの働きで食後血糖値の上昇を防ぐだけでなく、大幅な食欲抑制効果や早い段階で満腹感も得ることができるという最新の研究をベースにした理論。
肉類の後に野菜を摂ることで腸内環境を整えて肉類の消化吸収もスムーズになるのだとか。
《専門家による〝ベジファースト〟と〝ミートファースト〟のダイエット効果の比較研究の結果は?》
☑30名を対象に①ベジファースト15名と②ミートファースト15名の2グループに分けて2週間ダイエットに励んでもらった
〘結果〙
①・②とも体重減少と血糖値の低下はみられたものの、総タンパクの値で比較すると①では減少し②では増加したということから、②は筋肉を落とさず脂肪のみを落とすことができたため代謝UPと痩身の効果が実証されたとのこと。
《ミートファーストの効果》
・少量でお腹が満たされる
肉類の脂には満腹感を早い段階で感じさせる効果があるのだそう。胸焼けしやすい場合にはよく噛んで食べるようにすること。噛む回数が増えることで唾液が多く分泌され、消化酵素〝アミラーゼ〟の効果により胸やけや胃もたれを防ぐことができる。ひと口の咀嚼の目安は30回程度。
・消化管ホルモンが作用して少量に
タンパク質や脂質によって分泌される痩せホルモン〝インクレチンには胃を休息状態にする作用がある。
これが活用されるにあたり必要となるのが〝肉の脂〟。
肉の脂によって〝インクレチン〟は分泌され、血糖値の乱高下は抑えられ安定し、食欲は落ち着くため空腹を感じにくくなる。
・代謝、筋肉量ともUP
ミートファーストは肉類をまず食べることでタンパク質量が増えて筋肉量が増すため、脂肪燃焼効果が高まり、基礎代謝の高い状態である〝痩せ体質〟に。
《ミートファーストの方法》
食事をする際は『肉→野菜→炭水化物』の順番で食べるようにすること。但し、肉をたくさん食べれば良いということではなく、大切なのは食べる順番。食事は15分以上かけてゆっくり行い、よく噛むことを意識するのが大切。
肉類なら何でもOKとされているけれども〝ダイエット〟という目的を考慮するとL-カルニチンが多く含まれる〝ラム肉〟がオススメとのこと。
L-カルニチンの含有量が多いだけでなく、他の肉類よりも低カロリー・高タンパクでミネラルも豊富。特定のお肉ばかり摂るのは栄養の偏りが生じるため、その点は要注意。
《ミートファーストの注意点》
肉類は消化吸収に時間を要するため、夕食に食べる際は就寝の3時間まえまでに食べ終えるようにすること。
また、胃薬は出来る限り服用しないようにするのが良いのだそう。せっかくミートファーストで胃腸の動きを緩やかにして食欲を抑制しても胃薬を服用して動きを活発にしてしまっては水の泡。
水分補給を適度に行いながらよく噛むように意識しましょう。
今回は【ミートファースト】についてご紹介しました。
これまでベジファーストの理論が推奨されてきましたが、最近では〝ミートファースト〟の考え方が取り入れられるようになってきたようです。
もちろん〝ミートファースト〟の理論が全ての方に適応するとは限りません。1つの考え方として捉えていただければ幸いです。