平熱に戻った金曜日の朝。
熱が下がって楽になったのか寝息が穏やかに。
漸くホッと肩を撫で下ろした。
・・・が起きた瞬間から瀑泣。
この一週間そんなに泣くこともなかったどころか、生まれて初めての泣き方に何か起きたのかと心配になった。
朝一番で再診の予約があり病院へ向かうが車内でもず~っと泣きっぱなし。
いつも平然としてる病院でもグズグズ。
「熱は上がっても後1日だろう」と先生。
帰り道、ずっとご飯も食べてないので、悠太郎もお気に入りのうどん屋さんに立ち寄る。
いつもの1/5くらいにか口にしない。
それに生気のない表情・・・。
この一週間で1kgも体重が落ちたし、体力も激減してるのは確か。
お店を出るとまた泣き出す。
ずっと横になるか抱かれっぱなしの一週間で、今は歩けないどころか立つこともままならない状態にまでなった。
家に立ち寄ってくれた父にも無愛想、何をしても泣き続ける。
こんな悠太郎は初めて見た。
そんなこんなを繰り返し、漸く寝てくれて夫婦で話し合う。
「どした?どした?」と不思議がって、立たせてみようとする私たちが間違ってるね・・・と。
大人の匙加減で子供を判断しちゃダメだってことに気づかされた。
きっと一番辛いのは悠太郎だろう。
正気に戻ってるのに、自分の思うように歩けない、動けない、食べられない。
それが辛いとも口にできない程、歯痒いものはないだろう。
私が出産前の一ヶ月間、病院で寝たきりになったときの退院後。
普段何気に上がれた階段一歩一歩がホントにキツかった。
ヤスくんが難聴になった後、目眩や吐き気に苦しんだ。
起きたときより、その後がその人たちにとっての試練がやってくる。
それに一日中泣き続けてくれたことで、泣き続けられたらどんな気持ちになるか初めて知れた。
「早く元気になって」と願ってもそれを強要しちゃいけないんだね。
悠太郎のペースで悠太郎らしさを取り戻してもらう。
それを見守れる私たちでいようね、と。
悠太郎の涙ながらの訴えから気づかされた私たち。
子供がいてくれて、ひとつひとつ親にさせてもらえることに、感謝。