子供からのギフト

知人から届いた若き青年のメール。

皆様は太陽を見て感動したことがあるでしょうか？

風を感じて感動したことがあるでしょうか？

無い方が多いのではと思います。

感覚としては海外から帰国した際の日本の素晴らしさ、便利さに感動するのに近いかもしれません。

普通がどれだけ満ち足りているかにほんの少しでも気付いていただければ幸いです。（メールより抜粋）

メールを読んで思い出したこの感覚。

切迫早産で１ヶ月程入院してた時。

どうしても義妹の結婚式に出たくて先生に外出許可願をする。

光も遮られた狭いベットに２４時間点滴に縛り付けられ、お風呂も入れずトイレ以外の歩きは不可の毎日。

先生からは当日２時間前に判断すると告げられた。

ギリギリまで点滴で調節し、お腹のハリもなんとかOK。

「式が終了次第、即刻戻ること」を条件に外出を許される。

ほぼ１ヶ月ぶりに外出し式場に向かう道中、助手席に乗って感じたこと。

「なんて太陽がこんなに素晴らしいんだろう」

「この青空ってすごい」

「歩けるって素晴らしい」

そう口にせずにはいられないくらいに感動した。

当時、隣でいたヤスくんには「大げさな！」と言われたけど、当たり前の日常を失わなかったら気づけなかったこと。

ただ静かに今を生きることの大切さ。

当たり前の日常がどれだけ素晴らしいものなのか。

親になる前にこの気づきが必要だったからこそ、悠太郎は入院させてくれたのだと。

顔晴ったご褒美に悠太郎は結婚式に出席させてくれ、その二日後に私たちの元へやってきた。

悠太郎の誕生

すべてが完璧すぎるシナリオ。

一昨日にはふたりの女性から報告あり。

待望の赤ちゃんが誕生しました。
家族３人で楽しく歩んでいきます。

ず～っとずっと待ち望んでた天使が舞い降りた。

ふたりの苦労も知ってるだけに喜びもひとしおだろう。

入院して初めてずっとお腹が張りっぱなしだったことに気づいたよ

切迫早産で２８週目から入院してる友人。

私と同じ状況だから、その辛さも分かる。

それに私以上に長い入院生活。　

一昨日の悠太郎の体調も然り→ポチッと。

子供は命の尊さも今ある当たり前の日常の有難さも必要なことすべて身体を張って教えてくれる。

そのときは辛くても 間違いなく子から与えてくれた親への最幸のギフト。

私の心がそう受け取れる様になっていろんな変化が起きた。

もっと言えば、その経験ができたことで生き方が変わった。

メールを打った彼の父親がこう綴る。

子供は生まれたときから親を越えています。

どんなときも絶対尊敬を送ってあげてください。

一人前の親になるために子が成長させてくれる。

一人前の人間になるために愛をいっぱい感じさせてくれる。

その人にとっていつも必要なタイミングで。

自分も子供だった時代があった。

親から見れば私もいつまで経っても子。

子の立場と親の立場を経験して分かる愛の形。

今ここすべてのことに・・・ありがとう

感謝