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次に保護のご報告です
12/7 東京都動物愛護相談センター本所より
ぺこちっちの搬送で保護がありました
ぺこちっちさん1日がかりの搬送お疲れさまでした
推定10歳 ♂(未去勢) 体重4.7Kg(適正は5.5Kg以上なのでガリガリです)
比較的綺麗に見えますが 状態は悪いです
フィラリア:マイナス
心雑音:軽度
血液検査の結果は軽度の貧血と
WBCが正常値を大きく上回る高値でした
炎症があるのでWBCはあがってしまいますね
保護時の検診で単なる炎症ではないと考えられ
頭部レントゲンの撮影を行い「鼻腔内腫瘍」の疑いと診断されました
非腫瘍性の炎症とも考えられるのでまずは投薬治療から始めることになりましたが
その後 呼吸が苦しそうな様子が見られ
予定していた預かり宅への搬送を中止し
CT検査を含め その日のうちになんらかの処置が必要と考え
わが家近くの協力病院に入院し わが家に移動となりました
翌日お迎えに行き獣医師の診断を聞きました
歯の根っこなどの炎症とも考えられますが
頭部レントゲンで確認したところ
頭蓋骨右側上顎の骨が左側に比べて溶けて相当薄くなっている
鼻腔内の頭から鼻にかけてある薄い骨が溶けて無くなっています
(図があれば良いのですが分かりづらくてすみません)
鼻の上(目と目の間ぐらい)を触るとへこみ
硬い骨の感触が無く 内部に何か溜まっているのが分かりました
結果を総合して考えると 9割は「鼻腔内腫瘍」
しかも相当進行した状態
CT撮影して腫瘍の範囲が分かったからと言って
どうこうなるレベルでは無いそうです
口の中から白く伸びているのは膿です
上顎がかなり下方向に張り出して口腔内が狭くなっています
上顎の組織の異常は無い為 口腔内の悪性腫瘍ではなく
鼻腔からくるなんらかの圧迫のため腫れているように見えるそうです
両耳とも膿を伴った重度の化膿性外耳炎です
目脂も出るので この耳も鼻腔の状態が
影響して化膿しているのでは?と
疑ってしまいますね
今の段階で放射線治療での完治は無い
抗がん剤も効果は望めない
出来るとしたら 鼻の横から穴をあけて腫瘍部分を
エコーを取りながら砕いて吸引という手術があるそうですが
先に書いた通り鼻上部を触ると陥没する状態なので
脳を吸引してしまうような場所になりそれも極めて危険な手術と
言われました
最終的に先生のお話は
「対処療法のみでもうあまり何もしてあげらる状態では無い」ということです
今回2ヵ所の獣医師のお世話になりましたが
どちらからも余命は「1~2ヶ月」と言われました
鼻から吸引して1~3ヶ月の延命になるだけ
ただ成功率は低いそうです
点耳薬2種 点眼薬1種
抗生剤と非ステロイド系の消炎剤投与を開始しています
非ステロイド系の消炎剤は時に腫瘍への効果があるそうです
耳の膿は少し出ますが 今日はじわじわと出てくることは無く
驚くほど綺麗になっています
鼻と口からは血の混ざった膿が出ているので
朝 昼 晩と蒸しタオルで拭かないと
固まって鼻腔を塞ぎさらに呼吸が困難になります
しかも上顎の隆起があるので口も苦しいし・・・
膿の匂いが離れていても分かります
この仔の事は先週の記事で少し触れました
迷子収容で公示されていましたが その時からお迎えは来ないと思われました
というのも保護された時の状況が
リードでガードレールに括り付けられ
キャリー フード お洋服が側に有ったそうです
それを置く気持ちがあっての放棄は
単なる炎症ではないのかな?と考えてました
もしくは炎症が重度になり手に負えなくなった
いづれにしても他力本願だな
無責任だな
犬は(に限らず)生き物なので
まず病気はすると考えて欲しい
寿命まで病気の発症が無かったらそれはラッキー
だから病気をすること
そして最期を見届けることは必ずと考えて
果たして自分は向き合えるか?を考えて欲しい
無理なら飼う資格はない
そんな風に放置するまえに
恥を承知で「わたしには飼う自信がありません」と
相談したのだろうか?
お正月を前にして 看取りの宣告
気分が暗くなった この仔に対してではなく飼い主に対して
他人が看ればいいのか? どんだけ無責任なの?
脂漏性皮膚炎もあり トリミングと余命を考えたら
トリミングへ行けるのはあと1回
もしかしたら行けない状態になるかも そんなことも悲しかった
でもねマイナス思考は良くない
この仔が立ち寄ってくれたことは嬉しい
最後までつき合うよ
もしかしたら単なる炎症かもしれない
よもちゃんだって膀胱癌覆してるし
そんな希望を持ちつつも もしかしたらあと1~2ヶ月と考えて
美味しいものを食べ お散歩ができるうちはお散歩をして
楽しい思いをいっぱいして欲しい 薬はしっかり飲んでもらうよ!
今回はいつもより更に怒りを感じる放棄と思われる迷子収容でした
言い過ぎてたらごめんなさい でも本心です
たまに甲高い声で吠えますが 痛みとかではなく
どうやら排泄したい時に吠えるようです
ということで年の瀬に
なんだか悲しい保護のお知らせになってしまいすみません
でも希望は持ちたいと思います
いつもお願いばかりになってしまいますが
どうぞリョーマの応援をよろしくお願いします
リョーマはワカメが仮名つけてくれました
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心より感謝申し上げます ありがとうございました
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