僕の書いてきたのを読んでいただくとわかるとおり、あまり明治を生んだ『維新』を良くは書いていない。
維新の果ての『明治』は今という゛いじけた日本を作り出した時代だと見えている。

まぁ、その結果が太平洋戦争と敗戦なのだろう。

夕べ、そんな風に見ている僕の仮説を支えてくれる意見を聞いた。

教えてくれたのは、哲学入門チャンネル。

夕べは拓殖大学の関良基教授、前回は東京大学の小島毅(つよし)教授。

今日は聞き新しい関さんの説を紹介したい。

関良基さんは、そもそも江戸幕府が結んだ日米通商条約は不平等条約では無かったと言う。

英語版による日米修好通商条約の当初は不平等ではなっかたことを示された。

それが不平等条約となったのは、長州が外国に対し下関戦争を起こし日本が敗戦国となってしまったこと。関税が低く抑えられ、固定化してしまったことなどを話された。


当初、江戸幕府が結んだ関税は20%で当時の諸外国と同じだったが長州のおこした下関戦争の後、5%となった(長州のやんちゃの責任を取らされたのだ。)

私たちが「江戸幕府が結んだ不平等条約を明治政府は、富国強兵により戻した」と習ったことは違うようだ。明治政府は官軍であり、徳川幕府の失政として私たちを教育(洗脳)したようだ。

昨日の関良基さんは、そもそも明治維新とは水戸学派を元にしており、「攘夷」を基礎においている。
下関戦争自体、長州藩が外国船に対し攘夷を実行してしまったのだ。

攘夷とは、日本は万世一系の天皇の治める神の国であり、外からの夷敵は追い払うべきという考え。そこから夷敵は成敗すべきとなり天皇の勢力を広めようと近隣の国に押し入ったのだ。

どうだろう。私たちは洗脳され続けているのではないだろうか。
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『えっ、そうなの!』
『そっかぁ!』
『そうだったのか!』
人の話を聞いていると驚きの、そんな瞬間が有る。
自分の世界が破られるときである。
カウンセリングとは、そんな「驚き力?」「発見力?」が推進力・登攀力として働いているのではないだろうか。

自分の見えている世界と言うのは、実は洗脳の結果でもあるのだと思う。


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以下は哲学入門チャンネルに添えられた説明書↓
ポスト安倍に期待できない理由を150年の時間軸で捉える〜ゲスト企画第7弾関良基先生インタビュー(前半)〜
【・本日は安倍首相辞任を受けて次の時代を短期中長期で見通すために役立つ動画を作らせてもらってます。拓殖大学の関良基先生にお話を伺っております。松平 忠固(まつだいらただかた)や赤松小三郎(あかまつこさぶろう)といった歴史から消された優れた宰相をご研究されておられます。関先生プロフィール1969年、信州上田生まれ。京都大学農学部林学科卒業。京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得。博士(農学)。】