見える語彙の少なさ
普段の生活の中ではあまり気にしなくても使えてしまうのが言葉。
でも、たまにいつもの道具が使えなくなるのが言葉の特徴。
よそ行きの言葉を知っていないと、そして使えないと恥ずかしい体験をする羽目に
なります。
もしかしたら化粧にも似ているかもしれません。
私は化粧はしませんが、身だしなみはします。
ちゃんとしていないと恥ずかしいのが身だしなみと言葉。
よそ行きの言葉を知らない人が突然話すことを求められたら、見よう見まねでしゃべり
ます。
例えばインタビュー。
普段とは違う言葉遣いを意識してよそ行きの単語を並べますが、そこには共通点を見る
ことができます。
そんな時にやたらと聞かれるのが、状況、状態、認識、そして俯瞰(ふかん)です。
「コロナの状況がまだ不安な状況だから、いつまで続くのかなぁって状態です」とか。
薄いコメントです。
半分は不要です。
「コロナの不安はまだ続きます」とも言えるはずですが、「状況・状態」を使えば難しく
言っているつもりになるのでしょうか。
段階とか局面などの選択肢を持たないことを意味します。
そして認識。
これも最近みんなが使いたがります。
これも難しく言ってるつもりの表現です。
政治家が使いたがりますね。
一般の人たちも最近使いたがります。
10分に1回くらいならいいでしょうが、普段話慣れていない人は1分に2回くらい使い
ます。
テレビの取材があるからと頑張ったけど、見たこともないような厚化粧になった姿を見たら、普段やっていないことがバレますね。
同じように「認識」をやたらと使う人には、頑張ってよそ行きの単語を使おうとしているが「普段は使えていない」ことが見えるのです。
そして最後は「俯瞰」。
よく聞きますね。
私が「一歩下がって客観的な目線で見ると...」とか言いかけたら
「あぁ、俯瞰ですね」と言いたがる人がたくさんいます。
「こっちは一歩下がってって言ってんだけどなぁ...」
他の部分は言い換えないのに、そこだけは言いたがる人がなぜだか多いのです。
面白いことに、傾向として今回挙げた4つの単語を短時間の会話の中で全部使う人がいます。
難しいように見えて、使えば使うほど頭が悪く見える謎の単語たちです。
普段から言葉に意識していないことが伝わるからです。
思考は言葉に表れます。
メルマガを読むと言葉への意識が変わったとの声が多く寄せられます。
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