治療の基本は身体に触れることです。
鍼を使うにしても、手技にしても身体に触れることは必ずします。
だから触診はものすごく重要です。
口の中や鼻や喉の粘膜系統は、ドクターや歯科医しか触れられませんので、触れるといっても体表面のみです。
しかし体表しか触れられないからといって、粘膜や内臓系の問題に対処できないかといえば、そんなことはありません。
体表にも触れられない場所の情報が散りばめられています。
そこから様々な事を分析することができます。
その人が普段どんな動き方をしているのか、どの内臓が元気がないのか、どこの循環が悪いのかなどです。
実際に医療機関で行った検査に異常が見つかっても、触診で得た情報とのズレがあることは多いです。
検査で異常があっても、触診にて異常の程度が大したことなければ、これは大丈夫そうと判断することもできます。
逆に検査結果はクリアしても、問題が隠れているという場合もあります。その場合は本人も症状として自覚していることもあります。
触れることって基本すぎるだけに、軽視しがちです。
触れることが分析にもなれば、治療にもなります。