おはようございます。
けいです。
12月も半ばになり、今年も残すところあと15日♪
忘年会やら何やらで忙しいのではないでしょうか?
喉がちょっとイガイガしておりますが、気のせいだと思ってアルコールで消毒です(笑)
さて、今日は「良いものは高い?」というお話です。
今では日本のみならず海外にも進出しているメガネ屋さんの「OWNDAYS(オンデーズ)」を、破産寸前のところから見事によみがえらせた再生物語。
『破天荒フェニックス』は、経営者や経営幹部の方が読んだら共感する部分が多いことと思います。
その『破天荒フェニックス』の中からご紹介させていただきます。
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中畑社長は困り果てながらこう提案した。
「それなら、原価を上げれば良いじゃないですか?そして売価も2万円くらいつけて、最初は300本とかの少ないロットから始めれば何も問題ないでしょう。
無理に1万円なんて常識外れの価格で売ろうとするから話が難しくなるわけでしょ?
良いものは高いんだから」
(良いものは高いんだから)
この言葉に僕は反射的に、少し拗ねるように言った。
「良いものだから原価が高い。
だから高いものを高い金額で買ってもらえれば良いって、そんなの当たり前じゃないですか?
そんなレベルの低い仕事でいいのなら子供だって誰だってできますよ。
そうじゃなくて『なんでこんな良い商品が、こんな金額で買えるんだ?』そうやって、消費者を驚かすことができて、初めてプロの仕事と言えるんだと思うんです。
僕らがやりたいのは、そういう『単なる安売り』じゃなくて『本当に価値のある商売』がやりたいんです!」
僕のこの一言が癇に障ったのか、プライドに火を付けられたのか、中畑社長は語気を荒げて言った。
「わかりましたよ!作りますよ!やりますよ!
こっちだってプロだ、私はアナタが子供の頃からメガネを作ってきてるんだ。
そんな言われ方までされたら頭にくる。いいですよ。田中さんの言う通り1500円で作ってみましょう!
もう一度製造工程を全て見直して、限界まで無駄を省けば、できる余地はまだあるかもしれない」
「ほ、ほんとうですか!!ありがとうございます!」
「でも、その代わり全部で10万本は最低発注してもらいますよ」
「10万本・・・一度にですか・・・」
「それだけの啖呵を切ったんなら『安くて良いもの』を実現できるだけの本数を売ってくれるってことですからね。
支払条件も期間半年で3回程度の分割払いまでならいいでしょう。
その代わり社長が個人で連帯保証のハンコを押してくださいよ。
それくらい覚悟を見せるなら、ウチも肚据って、ウルテムフレームや、これらのブランドを1万円以下で売るという業界の価格破壊を、一緒にやってやろうじゃないか!」
(「破天荒フェニックス」田中修治 著 / 幻冬舎・NEWS PICKSより)
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ユニクロもマクドナルドも、安くて良いものを提供しようと努力した結果、大企業になっていったように思います。
今話題の「pay pay」や「LINE pay」も、「100億円ばらまき」や「20%還元」のように“先に与える”ということを大胆に行い、ユーザーの獲得を図り、電子マネー決済の覇権争いで優位に立とうとしています。
価値のあるものをできるだけ多くの人に利用してもらえるよう、企業努力をしているのです。
大企業ですらこのように本気なわけですから、僕が経営しているような小さい会社では、命がけの努力が必要なんだと思います。
どうしたら喜んでいただけるか?どうしたらお客さんやスタッフを幸せに出来るか?そこにどれだけ本気で向き合えたか?
それに対する世間やお客様やスタッフからの通信簿(評価)が売上となって表れるのだと思います。
SNSが盛んになったおかげで、中途半端なことをやっていたらスグにバレる時代になりました。
誤魔化しがきかない時代がこれからやってくるということです。
本気で努力して、本気でお客様に喜んで頂こうと一生懸命頑張っている人が繁盛する時代。
正直者が得する時代です。
誰も見ていなくても、天が見ています。
だから、もし今の段階で売上が低いのだとしたら、他のお店や企業よりも努力が足りないだけなのかもしれません。
命がけで仕事している人がいたとして、そういう人を「天」も「世間」も放っておかないでしょう。
すべての時間(命)をつかってその仕事をし続けたら、きっと想像もつかない程の評価、つまり「ありがとう」という感謝の気持ちが「報酬」という形になって返ってくる。
覚悟を決めて仕事していこうと思います。