かふぇ・あんちょび

このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。


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 それまでに、男女間の戒律の厳しいイスラムの国にはホモ文化が栄えていると話には聞いていた。

しかしまさかこの自分に災難が降りかかってくるとは想像も出来なかったのである。

ビザ無し入国に多少の交渉は必要だと思ってはいたが、オトコ相手に色仕掛けを使わなければいけない訳か・・・。


 イミグレーションのオフィスまで手を繋がれて連れてゆかれ、さてどうしたものかという感じの係官に引きつった笑顔で応対したあの時間はさて一体何分であったのだろう?


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  清い体のままで手書きの15日間トランジットビザを手に入れ、外で待っていたキヨのニヤニヤした表情を目にした時は本当に彼女が美しく思えた。


 ・・・キヨ、女性が独りでこの国を旅行するのは本当に大変やわ。

ようやく僕にも少しだけ分かった気がする。


この国を出るまで金輪際ヒゲを剃らない事に決めたよ。

 

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 『 すべては一杯のコーヒーから 』 を読んでます。
著者は松田公太、タリーズコーヒージャパンの社長です。
私のふたつ年上…。

 うーん、この人のはちょっと違うかなあ。
やはり勝負は自分のふんどしで。
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 イミグレーションの建物の前に机が出してあり、入国者はそこで手続きを受けるのだが、バスの乗客で外国人は僕とキヨの二人だけだ。
彼女が問題なく入国スタンプを押してもらった後、いよいよビザを持たずに来てしまった僕の番である。

 あのー、ビザなしで来ちゃったんですが、トランジットビザ発行してもらえませんか?

 ンン、ビザなしなら中国に帰りなさい。

いやいや、そこをなんとか…と言う僕に係官のオヤジは、では部屋の中でゆっくり話を聞こうか、と手を繋ぎ、じっとりとした指を僕の指にしっかりと絡めてきた…。
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  タシュクルガン発ススト行きの国際バスの乗客はほぼ全員がパキスタン人で、中国人の運転手と僕ら二人だけが例外だった。

中国側の国境で、モンゴルで取った中国ビザの上に 「 中国紅其拉甫 」 のスタンプが押され出国手続き完了。

紅其拉甫 は国境の峠フンジェラブの中国語表記なのだろう。

僕はキヨと違ってパキスタンビザを持たないままの出国なので、国境線上で宙ぶらりんになったようなマコトにココロボソイ気分であった。

 途中から公安だか国境警備の人民解放軍だかの兄ちゃんが乗り込んできて、手にした警棒でパキスタン人の荷物をつつき回しネチネチと荷物検査をした。

彼はそのまま国境までバスに乗ってゆくようで、顔立ちが似ていて少しはマシとでも思ったのか、僕らの隣の席のパキちゃんを強引に後ろにずらせ横に座り込んできた。

彼との会話が僕の中国語の使い納めでもあった。

 フンジェラブ峠に近づくとまわりが雪景色になり、生まれて初めての銀世界に喜ぶ僕はまたキヨにひどくからかわれた。

途中休憩の時にはパキちゃん達がおしっこをする横でひとり雪だるまを作って遊ぶ。

パキスタン人達は放尿の際、裾の長い民族衣装のためか立ちションではなくしゃがみ込むのであるが、其の姿はなんとも哀愁が漂って見えた。

 いよいよ国境通過であるが、バスは標識のところでいったん停車し、中国側の係官の兄ちゃんから、パキスタン側の係官のおっさんに引継ぎがあるようであった。

画像   画像

 両方に頼んで標識の両側で記念撮影。

 パキスタン領に入ると、新しく乗り込んできた係官のオヤジが皆に向かって何事かウルドゥー語で話し掛け、車内がどっと盛り上がった。

 みんな、おかえり。

とでも言ったに違いなく、こちらまで嬉しくなってきた。

 夕方に国境の町スストに到着。

ビザなしの僕はイミグレーションで一仕事しなければならない。

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 私が上海行きの貨客船に乗り大陸に渡ったのは1995年5月25日、今日からちょうど10年前の事です。
遥か昔の事に思えますが、まだ10年なのか…。

 ごく控え目に表現して、激動の10年だったと思います。
人は月日の流れるのは早いと言うけれど、私はねっとりとした流れの中をゆっくりと下っている感じがします。

 ある意味では私は10年前とは別人です。
戻った故郷も、全ては同じなのに全く違う。
あるいは、浦島太郎が感じたのはこのような気分なのかもしれません。

 玉手箱を開けたくなる時もあります。
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   まるで天よりの素晴らしき恵みよ  なんと甘美なるその歌声

   汚れたる我が心にさえ響けり

   我かつて見失いし道を見出し

   盲目の瞳に光ともれり


   我が心に畏敬の念を教え

   無用なる恐れを払いたもう

   初めて信じた刹那でさえも

   そのみせかけのなんとかわいらしく同時に気難しいことよ


   幾多の危険、労苦そして誘惑を超えて

   我終にここに至れり

   汝こそが我を無事遥かなるこの地へと招き

   そして本来あるべき地へと導く者なり


   我に約束したる幸福こそが

   我が望みのかぎり

   汝は我が楯そして我が運命

   この命ながらえる限りに


   この肉体と精神弱りて

   死すべき命の終焉の時

   我はヴェールに覆われる

   即ちそれ喜びと平安の人生


   この世界はやがて雪解けのように消え去り

   太陽は輝きを失う

   しかれども汝、我をこの地へと導きし者よ

   汝永遠に我が腕の中に

   

 この有名な歌、本来もっと真面目でキリスト教的な内容なのですが、ここでは敢えて強引な誤訳を試みてみました。

単語の解釈も、そして主語さえもねじ曲げてあります。

正しい訳が気になる方は、簡単に見つかるのでどうぞネットで検索してみてください。

 ・・・こんなの隣のベッドで歌われたらたまったもんじゃないスよ!

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       Amazing Grace

            John Newton


  Amazing grace! how sweet the sound

  That saved a wretch like me!

  I once was lost, but now am found

  Was blind, but now I see.


  ’Twas grace that taught my heart to fear,

  And grace my fears relieved;

  How precious did that grace appear,

  The hour I first believed!


  Through many dangers,toils,and snares,

  I have already come;

  ’Tis grace has brought me safe thus far,

  And grace will lead me home.


  The Lord has promised good to me,

  His word my hope secures;

  He will my shield and portion be,

  As long as life endures,


  Yes, when this flesh and heart shall fail,

  And mortail life shall cease;

  I shall possess,within the veil,

  A life of joy and peace.


  The earth shall soon dissolve like snow,

  The sun forbear to shine;

  But God, who called me here below,

  Will be forever mine.

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 バイトの途中ですが、ベンチに腰かけたらなかなか立ち上がれなくなりました。
旅行中は景色を眺めながら半日くらい平気でぼんやりしていたものです。

…おやおや? 現実逃避モード入ったかな?
さて…!
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 宿のフロント業務を担当しているのは、アブドゥルワハプとベフティアルという名のふたりの青年であった。

お客が少なくヒマを持て余している感じである。

大部屋の僕らふたりの他に、国境貿易をするパキスタン人達が数人泊まっているだけの様子であった。

中国とパキスタンをつなぐカラコルム・ハイウェイは、あとひと月もしないうちに雪で閉ざされてしまうのである。


 このふたり、ヒマつぶしに日本語でも勉強しようと考えたらしい。

夏の旅行シーズンには結構多くの日本人たちが国境を越えて行き来していて、カタコトにせよ言葉が話せれば仕事の役にも立つという事なのだろう。

日本語を教えてくれたら、風呂付きのツインの部屋を使ってもいい、というのが交換条件であった。


 風呂付きのツイン! キヨと僕はふたつ返事で承知した。

カシュガルを出てから、ずっと体を洗っていないのである。

バスタブのお湯に浸かるのなんか日本を出て以来の事であった。


 とはいえ、イチから言葉を教えてゆく訳にもいかないので、ホテルで使われるであろう言い回しを日本語-英語-中国語の三ヶ国語で表示する会話集を作るという事になった。

英語をキヨが、中国語を僕が担当したが、一番ケンケンガクガクの議論を巻き起こしたのは肝心の日本語の言い回しについてであった。


 部屋代は本来180元 ( 2070円 ) するらしく、実は僕はこんなに立派な所に泊まるのは旅に出て初めてであった。

それまでの大部屋のベッド代は15元 ( 173円 ) であるから、田舎町の宿とはいえデラックス・ツインではないか。


 久々の入浴、実に贅沢で素敵な気分であった。

ふたりで交代でお湯を楽しんだ後、残り湯に洗濯物を漬け置きしてしまうあたりは貧乏バックパッカー生活が染み付いてしまっているのだが。


 さて、折角の豪華な夜、もう少し演出してもいいだろう。

それなりのビジネス日本語会話集を仕上げた後、近所の雑貨屋でトルファン産のワインを買ってきて二人で飲んでみた。

これがまた甘ったるくてとうてい美味しいとはいえない味ではあったが、気分的にはゴージャスなホテルの部屋でシャトー・なんとかを飲んでいるツモリである。

標高が高いせいもあるのか、味はともかく酔うには酔えた。


 この辺からふたりともなんとなく妙な感じになってきたのだと思う。

湖畔のゲルでもここの宿の大部屋でも、何日も2人の夜を過ごしてきて別にどうという事もなかったのだが、この夜は両人の間の雰囲気がどうも違っていた。

夜が更けるにつれて会話も途切れがちになり、胸のあたりが落ち着かず居心地が悪い。

ワインのボトルは瞬く間に空になり、いよいよする事もなくなってしまった。


 ・・・そろそろ寝ようか。


 部屋の電気を消し、外からの月明かりが差し込む部屋でそれぞれのベッドの横になり、天井を眺めながら僕はあの時酔った頭で何を考えていたのだろう。


 とても眠れないままにしばらくしていると、隣のベッドからキヨの小さな歌声が聞こえてきた。

 

 … Amazing grace how sweet the sound  That saved a wretch like me ・・・

 

 ・・・ なんという素晴らしい恩寵であろうか こんなにも穢れた私すら救済してくれたその福音 ・・・

 

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                ・


 重ねて言うが、今でもあれは恋とは違っていたと思うし、かといって性欲の捌け口を求めていただけとも思えない。

 

 キヨの匂いは石鹸の匂いだった。

 

 そして翌日、僕らは国境を越えるバスのチケットを2人分購入した。

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 昔から、いつの日か川の近くに住みたいな、と思ってます。
今はそんな家々を回ってセールスしてるだけですけど。

 バイトとはいえ、今月はノルマ達成率首位の営業マンに報償金が出るので、気合い入ってます。
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