途中彼らが
馬車で王宮に向かっていると
王がディオゲネスに言った
「おまえは狂ってでもいるのか?
自分が主人だと思っているのか?
私は王だ
それなのに、おまえは
私のことを奴隷だと思うのか?」
ディオゲネスは言った
「そうだ
それに私は狂ってなどいない
おまえが狂っているんだ
今この場で、それを証明できる」
馬車の後の席には女王がいた
ディオゲネスが言った
「おまえの女王は
もう私に興味を持っているぞ
おまえとはもう終わっている
主人を買うのは、危ないぞ」
王はショックを受けた
もちろん彼は
ディオゲネスとは比較にならなかった
彼は剣を引き抜き
女王を問い詰めた
「こいつが言ってることは、本当か?
本当のことを言えば命は助けてやる
約束する
だが、嘘をついたら
後でそのことがわかったら
おまえの首をはねる」
恐ろしく怖くはあったが
女王は言った
「本当よ
彼の前では
あなたはなんでもないわ
私は惹かれて魅力を感じているの
この人には
逆らえない不思譲な魅力があるわ
彼と比べたらあなたは
ただの哀れな男よ
これが本当のことよ」
もちろん
王は馬車を止めて
ディオゲネスに言った
「馬車を降りろ
おまえを自由にしてやる
王宮でこんな危ない目には遇いたくない」
ディオゲネスは言った
「ありがとう
私は
奴隷にさせられることなど
ありえない人間だ
理由は単純だ
私はすべての責任を自分で取るからだ
私は、あの4人の者たちに
罪悪感を抱かせたまま放っておかなかった
彼らが私をあそこに連れてきたわけではない
私が自分で行ったのだ
彼らは感謝しているに違いない
それに、これはおまえの馬車だ
もし私に降りて欲しいのなら
完璧にそれでいい
私は馬車にはまったく慣れていない
私の脚は充分強い
それに、私は裸の人間だ
黄金の馬車など私には合わない」
誰もが自由を欲しがる、誰も責任を欲しがらない-9へ続く
ブログ補足説明動画:神とは何を指す?
「誰もが自由を欲しがる、誰も責任を欲しがらない」
の中でOSHOが言う「神」とは何か?
のついての補足説明動画
