かなり久しぶりの抽象化のコツシリーズ。今回は今まで多かった他作品をクロスオーバーさせるのではなく、作品の魅力を抽象化させて見ようと思います。

 

 この考え方が出来るようになれば、例えば自分自身で数多ある創作物の中から自分好みの作品を見つける一助になったり、誰かに「この作品が好きならこれもハマるかも」とオススメするのに役立ちます。

 

 人によって何が刺さるかは大きく違いますが、今回は例として「私はこの作品のここが刺さった」という形で分解してそれに当てはまる作品をオススメしたいと思います。

 

※変にどこが似てるという意識を持たずに、新鮮な気持ちで紹介された作品を楽しみたい方は、次回の記事で今回紹介する作品のあらすじと概要をお伝えするのでそちらに飛んで下さい。


 

 題材はあまりにも流行りの後追い感が強い気もしますが、おなじみの鬼滅の刃です。このブログ開設当初からちょくちょく取り上げていましたが、まさかここまでの一大ムーブメントを起こすとは思わなかったです(笑)

 

 さて、あくまで私の中のカテゴライズになるのでこれを読んだ方はそれぞれ自分なりの視点で切り分けてもらいたいですが、そもそも大きなカテゴリとして私はバトル物が好きです。

 

 割と心が中2で止まっているので(笑)カッコいい戦闘シーンや迫力のバトル等に惹かれるんですね。

 

 さらに言えば何かを使役したり、ロボットに乗ったりというよりは自分の力で戦う方が好みです。私自身が空手をしているのもどこかそういった物へのあこがれがあるということも関係しているでしょう。

 

 戦う漫画はそれこそ週刊少年ジャンプなら他にもありますね。結構どれも好きなのは確かですが、さらに別のフレームで覗き込むと物語の余白という要素でも魅力があります。

 

 私は過去の記事でも書きましたが、二次創作の中でもクロスオーバー的な楽しみ方をする傾向が強いので、本編で語られない部分を他作品と重ね合わせて想像する余地が多分にあるという所に魅力を感じています。

 

 同じ二次創作的な思考を持つ人でも、他の作品と混ぜずに幕間に思いを馳せる人もいるでしょう。更にはあの世界観に自分が入っていく想像をすることも出来るでしょう。作中では名も無き隊士にも深いストーリーがあると感じさせる作りですので色々な楽しみ方が出来ます。

 

 そしてこの記事で私が最も推したいポイントは登場人物の印象が掘り下げられるにつれガラリと変わっていく所です。

 

 少しここからネタバレ注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この作品において、私がとても上手いなと感じた所は、敵味方問わず初見であまり印象が良くない登場人物にも、そこに至る過程を知ることで感情移入ができると言うか、イメージが一変する点です。

 

 私は登場人物の中でも煉獄さんが屈指のイチ押しキャラクターですが、正直な話、登場時の印象は良くなかったです。

 

 なんとなくどこにでも居がちな、融通のきかない短絡的正義漢なイメージでむしろ嫌いな位置づけでした。

 

 ところがです。映画を見た方はお分かりでしょうが、話が進んでいくにつれて過去と内面が掘り下げられるとともに、逆境にあっても弱さを見せない点、強き者が持つべき矜持を守る姿がとても魅力的に感じられるようになったのです。

 

 嫌いだなと思っていたキャラクターがその役目を全うする瞬間には、居なくなって欲しくない人物に変わる。その流れがあまりにも自然で鮮やかで、私が鬼滅の刃にハマるターニングポイントそこにあったと言えるでしょう。

 

 アニメ派の人はこれからになるでしょうが、次のシリーズでも私は同じ様な感情になるエピソードがあったりします。

 

 勿論登場人物の全てがこの様に感動を与えるわけではありません。無惨や童磨を始め、どうしようもない敵も居ます。それがまた物語に緩急を生み、読者を引き込むのです。

 

 私も色々な創作物には触れていますが、鬼滅の刃を読んだことで気付いた私のグッと来るポイントの一つに、嫌いだった人物の退場を惜しみたくなるシチュエーションがあるんだということが分かりました。

 

 そしてこのポイントにかなり当てはまる作品が過去にあったことに気付いたのです。

 

 それがDARKER THAN BLACKというアニメです。

 

 

 

 
 
 

 とりあえずこの記事では作品名だけにして、あらすじは別記事にまとめようと思います。

 

 因みにこの作品、一応雰囲気が暗めのバトル物という共通点はありますが、普通は繋がることはないと思います。

 

 しかし、好きなものを改めて深く分析することで新たな接点を見つけることが出来ます。これも一種のゲシュタルト構築ですね。

 

 好きなものととことん向き合うことでさらなる発見があります。皆さんも是非自分の好きなことを抽象化してみてください。