この、RIAAと他のEQカーブとの違いの話ですが、実は、10年以上前に、一時

(狭い範囲の世界に)話題になった事があります。

 

それは、

 

 

私が、折々に聴いているこのフルトヴェングラーの第9に関する話で、

 

 

 

と言うCDが、当時はまだ在った梅田の”ワルティ”にオーストラリアの

ほぼ新品未使用のレコードが入り、そのレコードをEMT938から

ほぼダイレクトカッティング状態で作成されて販売されたことがありました。
 

私も、ワルティの店長から、委託されていたEMTの新品のカートリッジを

分けていただいた事がありました・・・

 

 

 

で、その音が、”みずみずしいんだけど、何か違う”、と、いう話になり、

 

当時のEMIはCOLOMBIA系のEQなのに、RIAAで再生したかららしい

 

と、いう話になりました。

 

私も、オイロダインなり、コアキシャルなりで頻繁に聴いており、

 

オリジナルに近い音源だと、こんな(若干)ハイ上がりの音になるんだ

 

と、思っておりましたが、よく考えてみると、

 

Marantz7cにも、McIntoshC-11にも、"old col LP"ポジションがある

 

と、言うことに気付き、聴いては見たのですが、あまり真剣に聴いたわけではなく、

 

こんなもんだろう

 

程度にしか思っていませんでした。

 

で、今回、真剣にMarantz7cの"old col LP"ポジションで聴くと、お恥ずかしい話、当時は

第一楽章から入ってちょっと聴いただけだったのが、第3楽章、第4楽章と聴いていくと、

ちゃんと4人の合唱が私の気に入るように聴こえ、”こんな音楽だったんだ”と、改めて感心しました。

 

やっぱり、Marantz7cとMcIntoshC-11は、やめられないな

 

という結論でございます(笑)。

 

 

・・・あとちょっとだけ、PostScriptがあります。

 

 

 

前回の続きですが、第二次世界大戦以降、レコードが大量販売されるようになると、

 

各社まちまちのイコライザーでレコードを作っていたらダメだろう!

 

と、いうことで、RIAA(Recording Industry Association of America)

1952年に設立され、54年に俗に言うRIAAカーブが制定されたのですが、当時の

オーディオの世界、と、いうか、やっと、レコードが聴けるようになった時代で、

手作りのアンプでクリスタル針に6gとかの針圧で聴いていて、高音や低音が正しく

再生されているかどうかもわからない時代でした、但し、米国では、McIntoshC-8や

後のMarantz1、MarantzAudioConsoletteが販売され、

 

この会社のレコードは、この設定で

 

というレコード会社毎に色々設定する時代に入りつつありましたが。

 

その後、ステレオ時代に入り、Marantz7cには"old col LP"ポジション、McIntoshC-11やC-22には

”COMPENSATOR”で”RIAA”と”LP”ポジション切替が付き、このポジションとトーンコントロール(

ここが大事!!)を上手く使えば、ほぼ再生できる!時代になり、気にしなくなりました。Quad2とか

Quad22とかはPhonoEQはモジュールになっていたと思います。

 

忘備録で書いているので、そんな事、知ってるわい!という人には、ごめんなさい🙇

 

で、無理やり、昔のレコードを引っ張り出して、聴き始めたのは、実は、

 

カムカムエヴリディ(!!)

 

を、出勤前に毎日見る程ハマってしまい、

 

 

の中に、”ベニーグッドマン六重奏団”で”ペギー・リー!”が唄う1941年に吹き込んだ

「サニイ・サイド・オブ・ザ・ストリート」があったので、思い出して

こっそり聴いていました。

 

 

で、私のMarantz7cで”old col LP"で聴くと、ちょっとハイ上がりの声が

ストンと演奏と馴染みました。McIntoshC-11でも、”COMPENSATOR”で”LP”で

聴く方が声は前に出てもハイ上がりの声にならず、”こっちの方がいいなぁ”と

思いました。

 

で、TONYさんの作られたプリアンプですが、”ペギー・リー”にしろ、”ドリス・デイ”に

しろ、”コニー・フランシス”にしろ、若干ハイ上がりの声が、普通に(!?)くっきりとした

声になり、

 

やっぱり、このポジションが必要なのかな?

 

と、思いました。

 

で、私のシステムとなじむのかと言うと、これが難しく、CR型EQという先入観?で

聴いているからか、私のミニゴンやEaton改ではちょっとなじまず、じゃあ、シーメンスの

コアキシャルになじむのかと言うと、これがまた米国のレコードになじむはずもなく。これは、

ジムランのD208とか、ALTECだとドンピシャじゃないかな、と、思いました。

 

私も、コレクションに、ジムランの初期の20㎝があるのですが、使ったことがないので!

 

まぁ、私は、10枚程度しかモノラルのレコードを持っていないので、ありがたみがあまり

なかったです。で、ちょっと、違うレコードを、聴いてみますので、あと1回、続きます。


 

 


 

 

 

トニーさんから、最新作のCR型EQ切替型のプリを預かったので、

2週間程、手持ちの古い25cm!レコードを聴いています。

 

 

 

昔からのジャズファンのように、色々なEQのレコードを持っていないので、

叔母が持っていたレコードを聴いているのですが、なぜ、40年ぶり位かと

言うと、Marantz7kを作った時(と、いう事は23年前!)、

 

 

EQ切替に”OLD COL LP"と、いうポジションがあり、当時は、

本当に効き目があるのだろうか、と、試しに聴いてみました。

 

当時は、

Garrard401

SME 3009S2Imp

OrtofonMC-20

Marantz7k

LUXKIT A-3700

TANNOY EATON

の組み合わせだったような記憶があり、そこそこ効き目があったような

気がします。

 

色々な記憶を思い出したりで、続きます。