ちょっとリッチな五反田ネタ。
田辺年男シェフのフレンチレストラン「ヌキテパ」へ行ってきました。
神奈川県の三崎港で仕入れた新鮮な魚介類と、無農薬野菜を使用した
ヘルシーかつとても個性的なフレンチとのこと。
期待の高鳴りを胸にいざお店へ。
ちなみにヌキテパ(Ne me quittes pas)とは
フランス語で「行かないで」とか「一人にしないで」という意味らしい。
なんかちょっと切ない名前のお店ですね。
ドイツ大使館員の家を改造したというお店だが、
外観は殺風景な白塗りの一軒家という感じ。
しかし扉を開けるとびっくり。え?ここ五反田?という優雅な空間。
ガラス張りの明るいリビングがテーブル席に変身しています。
落ち着いた温かい空間で緑の豊かな庭を眺めながら食すフレンチ。
ス・テ・キ~。
メニューはランチもディナーも特に差はないらしく、
6500円のデフォルトメニューをチョイス。
前菜、スープ、メイン、デザートというコース仕立てで、
すべてメニューは決まっています。選べません。
メニューを見た時はあまりのシンプルさにガッカリしたんですけど、
お料理が進むうちにそれは誤解だったことがわかりました。
まず前菜から目鱗。「とこぶしとトマトのグリル」は
鮑に似た柔らかいとこぶしの食感と、熱々のグリルドトマトに舌鼓です。
オリーブオイルとにんにくの風味も食をそそります。
やヴァい。旨いじゃん、ココ。
続く「魚の裏ごしスープ」もメニューで説明されたときは
うーん・・・なんだかなぁ・・・って感じだったんですヨ。
だって、魚のホネだとかキモだとか、
ありとあらゆる部分を余すところなく使って作ったスープだなんて、
生臭~い、魚臭~い、ゲテモノスープを思い浮かべるじゃないすか。
ところがどっこい、コレがまた美味しかったんだよね。。。
魚の旨みがぎゅーと詰まった濃厚スープ。
味を何かに例えると・・・そう、かにみそ!
そんな感じの濃厚さでした。ちょっとびっくり~。
ここまできたらメインで驚かない手はないですよね。
メインも当然魚しかなく、なんだよー選べないのかよー、
と若干ご機嫌斜めだったけど(笑、
そんな不満もすでに前菜、スープでブっとんでいます。
メインは「平目のポワレ、土ソース添え」でした。
・・・・つ、土ソース・・・?
そうなんです、ツ・チ、土なんです。
というか、見た目泥ですね(汗。
平目自体はバターの柔らかい風味のソースで纏まっているのですが、
横に添えられているこの土ソースを少し合わせて食べると、
あ~ら不思議!味にパンチが生まれるんです。
いやー、すごいね、こりゃすごい。不思議な体験でした。
そして最後に選んだデザートは「クレームブリュレ」。
一見フツーのクレームブリュレなんですけど、、、
ここにも驚きが隠されていました。
一口食べてみると、あれ・・・?なんかフツーのと違う・・・
黒いブツブツが入ってるけど、これバニラビーンズじゃない!
そうなんです、このクレームブリュレの中には
なんと黒トリュフが細切りにされて細かく散りばめられていたのです。
ひゃー、トリュフのクレームブリュレかよ!
もう最後の最後まで驚きの連続でした。
こんなフレンチレストラン初めてだよ。めちゃくちゃ個性的すぎる。。。
そんな目鱗の連続だったフレンチだけど、
実は食事が始まる前からそれは始まっていました。
一番最初に頼んだ「すいかのシャンパンカクテル」が
これまた予想外に美味しかったのです。
え?スイカとシャンパン?合わなそーー・・・と思ってたワタクシ。
すみません、前言撤回します(早っ。
これは試してみる価値ありです。オススメです。
ココはある意味メニューからは想像できない裏切り感が味わえる、
そんな驚きが連続のフレンチでした。
そして夏になると、ヌキテパでは「すいかコース」という
これまたえ”ーっ!と叫びたくなるメニューがあるらしい。
夏の日差しが熱くなって来た頃に、もう一度訪れたいフレンチです。
Ne me quittes pas(ヌキテパ)
品川区東五反田3-15-19
03-3442-2382
月曜日