гамбургереとはロシア語でハンバーガーです。


キルギスには世界的に有名なファストフード店やカフェなどの進出はありません。


キルギスの人口が500万人ちょいで、首都ビシュケクの人口が100万人の小さな国で、紅茶文化ってのも関係あるのでしょう。


とはいうものの、ビシュケクにはハンバーガー屋さんがあります。


その名も「begemot」


意味はというとロシア語で「カバ」です。


名前はさておき、このハンバーガー屋さんかなりの人気です!


ホントいつ行っても、お店の前にはお客さんでいっぱい。


そのハンバーガーこれ。


みやのぶろぐ “something like that” 


左が牛肉で右が鶏肉です。


ちなみに1つ50ソム。日本円で100円しないぐらいです。


少し前までは45ソムだったのに…。


みやのぶろぐ “something like that” 


肝心の味はというと、自分は好きな味でおいしいです!


自分のお気に入りは鶏肉です。


キルギスの牛肉はというと、どうしてもすこし匂いが気になってしまって…。


50ソム(約100円)なので日本人の感覚からすると高くはないですが、サムサ(肉入りのパン)が20~25ソム、ピロシキ(揚げパン)が約10ソムのキルギスの物価からすると、50ソムはちょっぴり贅沢な食べ物かもしれません。






先日あらためて感じた事があります。


それは「なんでキルギスの医者は患者さんに詳しい説明をしないのか」ということ。


ある脳性麻痺児の患者を数日見て来て、母親とも少し関係が築けてきたかな~って思った日でした。


母親が突然「この子は歩くようになるの?」と質問してきました。


その子の状態はというと、かなりシビアな状態です。


自分の乏しい知識の範囲での見解ですが、その子は一人で座る事はおろか、寝返りも難しいと予想される患者さんでした。すでに3才。


ふいに質問されて戸惑いましたが、「医者はどう言ってるの?」と逆に質問してみました。


すると医者は「わからない」と言っていたと。


それを聞いてどう言ってよいか悩みましたが、「私は難しいと思う」、「だけど、まだ小さいからわからないよ」と答えました。


自分が言った事が正しかったのかどうか、今も悩んでます。


日本だとネットなどでも多くの情報が手に入るし、日本の医者は正しい情報・予後予測を伝える事が多いだろうから、親も子供の病気に詳しくなるし、育てていくための準備もできます。


これは自分の考えですが、言いにくい情報であっても正確な情報は家族には伝えるべきだと思っています。


障害者申請をして必要な福祉用具やリハ用具の購入できる。


二次的な障害の予防の取り組む事ができる。(変形や呼吸・循環器へ対応。もちろん限界はあります)


などなど。


だけどこれは日本の場合なんですけどね。


キルギスではベビーカーをあまり見ません。


病院内だからなのか、経済的な問題なのかわかりませんが。


母親たちの多くは抱いて来室されます。


子供がまだ小さいからいいですが、体重が増加したら結構大変です。


つまり家族の負担が増加します。


その結果、外出する機会が減少したりする可能性もあると思います。


リハビリテーションという学問は、患者さんの家族背景も含めて考えるものだと思います。


家族の負担が増えないような方法を考えるのも、自分たちの大切な仕事であると思います。


家族に大きな負担がかからない、継続してもらえるレベルや量に配慮したホームエクササイズを考えるのも重要なことです。


なんか話はずいぶんと逸れましたね。


医者には、もうすこし正確な情報や予後予測を伝えて欲しい。


それによって自分たちがアドバイスできる事も多くなる場合もあります。


10日間の入院が終われば、それでもう関係ないの!?


10日間の入院で何が変わるというの!?


困っている患者さん&家族がいる現実に目を向けて欲しいな。




ごぶさたです。


少しばかり忙しくしてたのと、ちょっと気分が進まなかったので更新をさぼってしまいました。


ひさしぶりの活動ネタになりますね。


最近はというと、やはり脳性麻痺児への必要性を強く感じており、それに重点をおいて活動しています。


今まで活動してきて、「伝えたくても、伝わらない」、「伝えたくても、伝えることができない」といった思いをすることばかりでした。


「やっぱり言葉の問題は大きいなぁ」と悩むことばかりでした。


そんな経緯もあり、最近は母親に対して手紙を書くようにしています。


言葉で伝えるのはどうしても難しい。ホント伝わらない!


数日関わりながら簡単に評価して、「病気の特徴」、「治療の考え方」、「行って欲しい運動」、「注意点」などを簡単な文章にして渡すようにしています。


自分のロシア語が正しくない部分も多いと思うので、それでも不十分な事は多いですが…。


反応がイマイチだったりすると、「ここに書いているのは、こんか感じだよ」なんて一つ一つ説明しながらって感じで行ってます。


ただ全員の患者さんに行うにはどうしても時間がないため、毎日来られる患者さん。そして日本人の自分の言う事を聞こうとしてくれる母親に限られてしまうのですが。


自分の伝えたい事をロシア語にするのも大変な作業です。


まず日本語で内容をまとめて、それからロシア語にしていくので、平気で2~3時間かかってしまいます。


正直ちょっとキツイ…。


夜中までやったりする日もあったりで、「俺は実習生か」なんて思ってしまう時も。


ほんと、学生の時の臨床実習を想い出してしまいます。


同僚は自分のこの手紙作戦が気になるようで、毎回お母さんに渡した手紙を読みます。


ただ正直これは想定内の事であり、狙っていた反応でもあります。


自分が直接言ってもあまり聞く耳を持ってくれないので、手紙を読むことで「こんな考え方もあるんだぁ」なんて感じてくれたらいいかなって思ってます。


ただ少し問題も。


何かというと、「どこまで手紙に書いていいのか」ということです。


この国では医者が正しい予後予測を説明しないことがよくあります。


つまりどこまで説明していいのか悩みます。


運動障害に知的障害を合併しているケース。


自立歩行どころか、一人での座位保持も困難だと予想されるケース。


入院期間が少ししかないので、自宅で行って欲しい事もたくさんあります。


変形などが起こってくる可能性に対しての予防方法など。


難しい問題です。


母親がちゃんと障害を受容しているならいいのですが。


今のところあまり書きすぎない方がよいのかなと思っています。


今月にはJICAの職員を含めて話し合いを持つ予定があります。


その時に患者さんの部屋を訪問したいとの意見を出して、以前から考えていた訪問活動を行えるようにもっていきたいと考えています。


なんだかんだでキルギスに来て10ヶ月経ちました。 早い!


あと1年と2ヵ月もないので、少しでも障害児の役に立てたらと考えています。



みやのぶろぐ “something like that” 

みやのぶろぐ “something like that” 

みやのぶろぐ “something like that”