予備試験口述式試験を受けた方、お疲れ様でした。
さて、司法試験や予備試験の短答対策は過去問を何回も解くという方が多数派であり、王道のようです。費用の点でも、過去問の問題集を買い揃える方が、予備校作成の短答問題の答練よりも安いですし、多くの方がそうなるでしょう。
ただ、毎年の短答式試験の出題は、過去問の問題集に載っていない知識が必要なものもあるのは否定できませんし、余裕をもって合格するには、そういう出題に対して正解する必要があります。
1.過去問以外の短答問題は使える
私はロー生でもないので、予備試験受験生時代から、基本的に予備校に頼っていました。
2010年7月に予備試験対策を始めた頃、過去問の問題集としては辰巳の短答過去問パーフェクトを解いていました。
ただ、過去問を解くだけでなく、とにかく沢山の短答知識に触れて吸収する必要があると思っていましたので、当時あった早稲田セミナーの短答問題集を買って解いていました。これは司法試験の短答過去問だけでなく、慶応と中央のロー入試の短答過去問やオリジナル問題も含まれていたので、その他の知識も仕入れることができました。
初年度の予備試験は、かなりの難関として短答は得点率8割超えが必要との説もあり、全然手を抜けませんでしたので。
結果として、短答で困ることはありませんでした。
自慢できる点数でもないですが、法律7科目の点数は以下の通りです。第2回を除けば、そこそこですかね。
・第1回:160点(初年度で合格点が分からないだけに必死に短答対策をしました)
・第2回:147点(第1回で論文が悪すぎたので、短答対策はほぼゼロで受けました)
・第3回:165点(この年は商法が異常に難しかった…)
・第4回:162点(前年比で下がってしまった…)
・第5回:179点(やけに易化しました…)
2.短答オリジナル問題集
辰巳、LEC、伊藤塾で短答オリジナル問題集を出しているのは伊藤塾だけのようです。
旧司法試験の1500人合格時代、私は大学生でLECしか使っていませんでしたが、当時はLECの短答オリジナル問題集「択一の泉」シリーズがありました。「論文の森」と並んでLECの有力商品でした。
今でも「論文の森」は売られていますが、どういう訳か「択一の泉」は出ていません。予備試験時代になってから、「論文の森」はリニューアル発売されたものの。
総じて、予備校の短答答練は問題が良質で解説が充実しているものの、受講生は多くない。旧司法試験時代に比べ、短答対策にさほど労力がかからなくなっているし、料金が高いからです。はっきり言って、予備校の短答演習講座はボッているわけです。
とはいえ、繰り返し解けば解けるようになるのは当たり前の短答過去問だけでは足りず、確実に高得点をとって、知識面を可能な限り充実させておこうとなると、予備校オリジナル問題集はかなり有用です。
だったら、LECや辰巳は短答オリジナル問題集を出版すればよいのではないかと言いたいところです。LECがどう考えているか知りませんが、受験生時代に辰巳に聞いたところ、スタ短や予備スタ短のリバイバル問題集のようなものを売る予定はないとのことでした。
潜在需要は大きいでしょうし、受験生全体の学習効果にもつながるので、是非出版をと思うところです。