予備試験論文式試験を受験された方、お疲れ様でした。

 この夏の過ごし方について、提案してみます。

 あくまでフルタイムで仕事をしている人向けの提案ですので、学生の方は必要に応じて期末試験対策をしつつ、平日に好きな勉強をするとよいです。

 

 なお、試験に全エネルギーを投じた後なので、気が抜けて一気に体調を崩すおそれがあります。健康管理を最優先にして過ごして下さい。

 ちなみに私は2015年に予備試験に合格しましたが、その年の夏は社会人になって仕事が一番忙しく且つ充実していたせいでゆっくり休めず、体調を崩し、かなり疲弊していました。それでも、以下で書いたことは全部実践していました。

 

 

1.再現答案を絶対に書く

 

 再現答案は、試験翌日から1日1科目のペースで書きましょう。

合格者の友人や知り合いの予備校講師等に見てもらい、反省に活かすのです。受かっていようがいまいが、来年に司法試験か予備試験論文式試験を受けることになるのですから。

 

 

2.法律7科目の答練を続ける

 

 論文答案を書く習慣がないと実力は落ちて行きますので、何らかペースを保って書き続けましょう。

 辰巳法律研究所の「司法試験スタンダード論文答練スタート」の受講を推奨します。

予備試験を受けた人にとって丁度良い時期から始まる日程コースもありますし、他の予備校と比べて、7~9月の答練で難しすぎず易しすぎず、司法試験の1科目2時間型の分量のタイプに慣れる意味もあるという点で優れています。

 

 

3.口述対策

 

 論文式試験に受かっているかどうかわからない状態で口述対策をするのは苦痛ですし、身が入らないと思います。

 上述の法律7科目の答練の勉強をする過程で、民法、刑法、民訴法、刑訴法の基礎的知識を使いこなすことを続けていれば、10月から本格的に対策を始めても間に合います。

 手続系の条文を覚えるのは、気が向いたらで良いです。

 

 

4.選択科目対策

 

 もし予備試験論文式試験に受かっていた場合、翌年5月に司法試験を受ける蓋然性が高まりますので選択科目対策が必要になりますが、受かっているか分からない状態では身が入らないと思うので、予備校テキスト等を見比べて、「とっつき易い科目はどれかな?」程度の感覚で科目を選ぶ程度で良いです。

 私は予備校教材や答練が充実しているという理由で労働法を選択しましたが、口述式試験後に対策を始めて十分に間に合いました。