右脳派とか左脳派
みたいな言い方がよくされますが
実際に脳はそういうふうに偏った使い方はされておらず
利き手と軸になる手があるように
脳も右脳がメインで働けば
左脳がその補助をするようなはたらきかたをします
右利きだからといって
左手がないとめちゃくちゃ不便なはずです
痛みに関してはどうでしょうか?
脳のどの部分がはたらいて慢性痛を引き起こすのか
その場合、右脳か左脳かで働き方に差はあるのか?
比較的新しい論文を見つけたので簡単に紹介します
Is there hemispheric specialization in the chronic pain brain?
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10723052/
結論
慢性痛は脳の働きに異常を引き起こすかもしれません
特に脳の左右の半球間のバランスが崩れることが
慢性痛と深く関わる可能性があります
しかし
この関係はまだ完全には解明されていません
なぜなら
- 個人差が大きい: 慢性痛の患者さん一人ひとりの脳の状態は様々で、過去の経験や他の病気の影響も考えられるため、単純に比較することが難しい。
- 研究方法の課題: 脳を直接観察する方法は限られており、痛みによって脳が変化するのか、それとも脳の変化が痛みを引き起こすのか、鶏が先か、卵が先かわかりにくい。
- 性別や年齢の違い: 女性や高齢者では、慢性痛の影響が出やすい脳の部位が異なるかもしれない。
慢性痛に悩んでいる多くの人にとって
痛みを効果的に治療するためには
脳の仕組みを深く理解することが不可欠です
以前脳のバランスをチェックしていて
ツッコまれたれた時
うまく答えられなかったことがあり調べて出てきたデータですが
まぁこの分野は解明には時間がかかるでしょうね