知人が乳腺炎になったとのことで調べてみました

母乳は赤ちゃんが育つための栄養の塊なので
菌も繁殖しやすいようです



●乳腺炎になりかけ?
・痛み、圧迫感、腫れ、熱感、赤み(V字パターン?)、疲労感、発熱

(炎症の5兆候として発熱、痛み、腫れ、赤くなる、機能障害があります
胸にこれらの兆候が出だしたら乳腺炎かも)



●乳腺炎の種類
うっ滞性と化膿性


・うっ滞性乳腺炎
乳管がしっかり開かず母乳が出てこない
(赤ちゃんの吸う力が弱い場合も)

→乳管を開かせるマッサージ
乳房の外から乳首先端へ向けて

 


予防
そもそも母乳は血液が変化したものなので
血がどろどろになるようなことは避ける(脂っこい食事とか)

あと下着の締付け
腰痛の方を見ててよくあるのがパンツがきついこと
いくら本人が気にならないほどの締め付けでも
皮膚にあとが残るほど24時間締め続けると悪影響出ますよね
乳腺炎の場合はブラジャーの締め付け

あとは単純に貯め過ぎないこと
赤ちゃんが飲まないけど溜まっているときは搾乳器で出す



・化膿性乳腺炎
菌の感染
赤ちゃんに歯が生えてきて、乳首にキズができて感染しやすくなる
38度以上の高熱が出たりわきの下のリンパが腫れたりする
母乳に膿がでることもある


→病院で抗生物質

(耐性菌の問題や赤ちゃんへの影響もあるのでしっかりお医者さんと相談しましょう)
→ひどくなると手術

授乳は一時中止
溜まった母乳はやっぱり出しておく


(うっ滞性でも数週間経つと膿が溜まるじゃないかな~?)

 

 

ここまでは通常の内容です

 

「乳腺炎 鍼」で検索すると一件公開情報がヒットしたのでまとめました
(鍼灸は原文にならって針灸としました)
 

 

 

ツボを先にのせときます

実際は手三里はもうちょっと下かも

手三里と温溜

 

 

簡単にいえば手の甲側、親指側を上っていく感じです

 

 

細かくいうと

肘を曲げてできるシワの外側と肘の出っ張りの間が基準点

基準点2が親指を反らしてできるくぼんだところ

 

基準点と基準点2を結んだ間にツボが並びます

基準点から親指2本分下(手首側)へ行ったところが手三里

基準点2から親指5本分上ったところ(肘側)が温溜

 

手三里はわかりやすいと思います

 

軽く押さえるだけでもけっこうひびくツボです

 

 

 

これらをふまえて内容をまとめました

 

※自分の言葉でまとめてあるので齟齬があったらごめんなさい

詳細は原文の方をチェックしてください

重症乳腺炎に対する針灸の特効 鈴木博助
(日本自律神経学会学会誌1965年12巻2号p.13-14)

重症の場合は手術するが
手術すると機能が弱くなって母乳が出にくくなったりしてよろしくない
回復までに時間もかかる

針灸では
おっぱいに排膿口ができて膿が出て回復する
自然に膿が排出され機能が弱くならずむしろ発症前よりたくさん出る

ツボ
手三里、温溜

電気針2cm、7秒
小豆大で八分灸30壮 (八割燃えた時点でお灸を消すやけどしない方法です)


A、B、Cの3パターン
A:乳房全体が固くなって萎縮し、冷たくなる
B:乳房の広い範囲に硬結。腫れが強く、痛み発熱があり、39度まで熱が出る
C:乳房の狭い範囲で硬結が1,2箇所ある。腫れは強く痛いが、赤くなったり発熱したりしない


症例1:31才女性
産後3ヶ月頃から右乳腺部が冷たく固くなった
そこから1ヶ月で乳房全体が固くなって萎縮し母乳がでなくなる
病院で手術をすすめられたがその前に針灸を受けに来た

右もたしかに症状があるが
左もカチカチに固くなっていて母乳が出なくなっていた

体温は平熱でその他全身症状はなし

鍼治療
1週間→左側は徐々に柔らかくなりふくらんできた
2週間→元々症状があった右側が炎症が強くなり、発熱39.5度が3日続く

その後、右乳房に自然排膿口が3箇所できる
針・灸をするたびに排膿口が拡大し膿がたくさん出る

そこからさらに5日後、膿がでなくなり穴もほとんどなくなった
炎症はなくなり、乳房乳腺は良好になる



症例2:36才女性
産後二ヶ月で発症
注射、アイシングなどを行っていたが悪化
手術をすすめられたがその前に針灸治療を受ける

左乳房パンパンに腫れ炎症あり
発熱39.6度、脈拍120
息苦しい
全体的に硬結がある
(パターンB)

乳房をギュッと絞ると少しだけ膿と母乳が出る

鍼治療
1週間→平熱まで下がる
左乳房に排膿口ができる

2週間→お灸をするとそのたびに膿が噴出

その後、膿も出なくなり排膿口も縮小
最終的に排膿口がなくなる
母乳も健常に


症例3:24才女性
産後4ヶ月で発症
注射とアイシングをしていたが悪化

右が腫れて、炎症強く、寒気と寝汗でツライ
硬結が2箇所
ギュッとすると膿と母乳が混じって出る


鍼治療1週間→発熱38.6度。逆に、寒気、寝汗はなくなる
翌日排膿口ができる

9日目→大量に膿が出る
12日目→排膿口もなくなり母乳も出るようになった



考察:手三里、温溜は大腸経
表裏の関係で肺経に

陰陽では大腸経は手の陽明経で
同じく陽明経の足の胃経につながり
胃経の表裏が脾経になる

乳房は胃経が通っているので大腸経からの影響もある

(単純に肺→大腸→胃→脾→心→小腸…と気が流れていくので
その関係かもしれません)


お灸で膿が噴出するのはお灸の独特のエネルギーがあるのかもしれない
マッケンジーの内蔵-皮膚反射やその他の作用も当然ある
特に乳腺の分泌作用には自律神経反射は重要になる

 

原文はこちらから
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1948/12/2/12_2_13/_pdf/-char/ja

 

 

実際にこんな風に膿が噴出、というのはやったことないのでわかりません

ただ、ありえない話ではないのかな、とは思います

炎症があると普通は病院へ、ですが

炎症でパンパンに腫れてる場合に、熱を追い出す鍼治療で良くなることも多いので

 

 

コワイのは鍼灸していて手術が遅れて悪化、、、みたいなことです

責任取れませんヨ(;´Д`)

手術にしろ鍼灸にしろよく考えてクダサイ

 

 

鍼灸を始めると熱が上がって、膿が出て、という辺りは
漢方で「葛根湯は熱を上げることで風邪を治していく」という考えと

同じイメージだと思います

 

 

最近は手術といってもそれほど切開しないのかな?よくわかりませんが

この文章が書かれたのが1965年なので55年前・・・今とは全然違っているかも

軽く検索すると切開してドレーン(チューブ)入れて膿を出して、ってのが出てきました

 
 

結局、件の知人は抗生物質のんで母乳外来というところで

しぼってもらってたら治ったようです

 

 

自分は男性ですのでこういう内容はタッチしにくいですが
この鍼灸治療の場合は手の肘から先のツボを使うだけなので

一応可能かとは思います
やってるそばから膿が飛び出たらどうにか対処しないといけませんが
 
お大事に!