　酒田駅から車で移動した先は山形県鶴岡市の「あつみ温泉•たちばなや」。

　６月にも連泊で利用した。今回も連泊での利用で予約をしておいた。

　半年も経っていないのに再訪したのは昨年の結婚40周年記念旅行では贅沢して北東北３県をぐるっと回ったので、今年は少し交通費を抑えたかったことと前回利用した時の「たちばなや」の料理が美味しかったことで夫婦で

「また泊まりに行きたいね」

と話していたから•••。

　６月に庄内地方を旅行したときは同じ鶴岡市の湯田川温泉にある「九兵衛旅館」（こちらの料理もとても満足した）に一泊、あつみ温泉「たちばなや」に二泊したが、「九兵衛旅館」はまたの機会のお楽しみにして「たちばなや」で連泊してゆっくり過ごすことにしたのである。

　駅レンタカーを借りるなら酒田駅よりもっと南の鶴岡駅で借りればいいのだが、その理由はいくつかあって、それは他愛もないことなのでこの記事を綴ってゆく過程のどこかで滲み出るかもしれない。

　旅館に着いたらさっそく温泉にのんびり浸かって過ごした。

　６月に訪れた時も多くの宿泊客がいたが、今回はそれ以上に多くの人が訪れていた。ただ、どちらにも共通しているのは駐車場に入っている車のナンバープレートを見ると秋田や岩手、宮城など比較的近隣のナンバーが多く、遠方のナンバーは少なかったようだった。やはり高速道路（日本海東北自動車道）が未だ部分開通であること、鉄道もたとえば関東からだと新幹線で新潟に来て在来線に乗り継がなくてはならないという利便性の問題だろうか？

　前回訪れたときは西館に宿泊したが、今回は東館だった。しかし、どちらも温海川を見下ろす川側の部屋だった。

　楽しみにしていた夕食の時間になった。

　料理は特選コースを予約しておいた。

　地元の酒の飲み比べで料理を愉しんだ。

　旅の楽しみ方は人それぞれ•••食事はビュッフェスタイルがいいとか、部屋食がいいとか、あるいは泊まるのはビジネスホテルで外の居酒屋や小料理屋に入って好きなものを食べたいなどさまざまな楽しみ方があると思う。私たち夫婦は食事に主眼を置いている。どちらも同じ趣向なので意見が食い違うことがなくて、その点では楽だと思う。

　さて夕食だが、前回満足していて今回も楽しみにしていたけれど期待に違わず満足できた。連泊なので翌日はどのような料理が出るのか楽しみだ•••と言いつつ、実はこちらの旅館の朝食も前回満足したのでそちらも楽しみにしている。それは次回綴ろうと思う。

庄内秋旅③