私が乗車している特急「(ワイドビュー)しなの13号」が恵那駅に到着する。
動画では見えにくいが、明知鉄道の車両が少しだけ写っている。
前回までの記事で触れたが、高校時代にどうしても381系振子式特急型電車の特急「しなの」に乗ってみたくて東京駅から大垣夜行に乗って名古屋駅で乗り換えて初めて乗車した「しなの」が恵那駅に停車中の車窓の風景を40年以上経ったいまでもなぜか鮮明に覚えている。
ホームの反対側に停車していた当時の国鉄明知線の気動車…あたりは白銀の世界で雪が風に舞っていた。あのときは強い冬型だったのだろうか…早朝の名古屋駅は冷え込みがきつい快晴だったが、多治見駅付近からは雪景色となった。
車窓越しに雪舞うホームに停車している明知線の気動車がなんだかもの哀しく感じたのをいまも覚えている。
山岳路線らしく曲線が連続するのを振子機能を駆使して列車は快走する。急な曲線が多いが、台車が刻む軽快な線路のジョイント(継ぎ目)音にそれを動画からも実感できる。
よく晴れた空に白く染まった恵那山が見え隠れしている。
列車は岐阜県最後の停車駅である中津川駅に到着する。
岐阜県側にはこの先に落合川駅と坂下駅があるが特急は停車しない。
次回に続きます。
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