第1問の解答

「それでは母ちゃん、正解をどうぞ❗」
「正解はしなの鉄道の信濃追分駅を発車した下り列車が御代田駅に向かうところだよう🎵みなさん、分かったかな~?」

 本当はもう少し前の信濃追分駅のホームが写っている部分から動画を貼り付けたかったのですが、車内放送の「次は御代田」というのが入ってしまうもので分かりにくい動画になってしまいました。
 薄く雪化粧していることと、霧も出ていて遠くが見えないこともあって難しくしてしまいました。

 この動画を撮影した日…早朝の上野駅を高崎線の普通列車に乗車、高崎駅で信越本線の普通列車で横川駅へ…。

 横川~軽井沢間は北陸新幹線長野開業時(長野新幹線)に廃止となっている区間なのでJRバス関東で横川駅から軽井沢駅まで移動。

 そして軽井沢駅から長野駅までを旧JR東日本信越本線であるしなの鉄道の快速列車で移動したのでした。
 車体のカラーはしなの鉄道色ですが、内装はほぼ国鉄時代そのままのS25編成でした。

 東日本エリアに残る115系はJR東日本新潟支社管内にわずかに残っているのと、しなの鉄道に残るだけとなってしまいましたが、新潟地区では多くの列車がE129系に置き換えられ、しなの鉄道でもE129系をベースにしたS-1系への置き換えが始まっていますから、数年後には完全に淘汰されてしまうことでしょう。



第2問の解答
「正解はわたらせ渓谷鐵道の沢入(そうり)~神戸(ごうど)間を走行中の前面展望だよう🎵…父ちゃん、解説をよろしく❗

 動画の冒頭部分に注意していただけたら分かったかもしれませんが、神戸駅にある東武鉄道の特急列車「けごん」「きぬ」で活躍していたDRCの車体を利用したレストラン「清流」についての案内放送が少し聞こえています。
 動画では沢入駅を発車した上り列車がトンネルをひとつ抜けて草木湖に架かる鉄橋を渡ってからこの路線で一番長い「草木トンネル」(抜けるのに5分ほどかかります)へ入ったところまでを貼り付けてみました。

 わたらせ渓谷鐵道は群馬県桐生市の桐生駅からみどり市を通って栃木県日光市の足尾駅を結ぶ旧国鉄~JR東日本足尾線を引き継いだ第三セクター鉄道です。
 廃止の危機にあった足尾線…この第三セクター鉄道のお陰で渡良瀬渓谷に沿った車窓の美しさを楽しめるわけですが、存続させるためにはなるべく利用しないと…。
 並行する国道122号線は何度もドライブしていますが、高い位置を走っているため渓谷の景色を楽しむことはできません。低い位置を通るこの鉄道の車窓ならではの美しい車窓風景を眺めていると、車で訪れるのはもったいない気さえします。



 この画像を撮影した日は残念ながら曇天でした。しかしながら四季折々の風景は美しく、とくに春の花の美しさは特筆ものです。沿線にも三脚を立てた多くのファンの姿を見かけました。

 わたらせ渓谷鐵道の魅力は沿線風景はもちろん、とても古い駅舎が多く残ること…。1日乗車券を購入すれば全区間を往復するだけでも元が取れますから途中下車を繰り返しながら1日かけて駅舎探訪の旅をしてみるのもいいかと思います。
 締めに「駅の温泉」が併設されている水沼駅で旅の埃を流して食堂で生ビールと食事…列車での旅ならではの楽しみ方ができます。

 余談ですが、別の時に訪れたときに相席となった初老のご夫婦に出題した草木湖を渡ってトンネルに入るときが「まるでジオラマを走る鉄道模型の中に自分がいるような雰囲気ですよ」と、動画の前面風景の楽しさを教えたところ奥様が前面にかぶり付きで喜んでいらっしゃいました。
 お礼にと、奥様がバッグの中から取り出したビスコを私に下さいました。
 そのビスコを私は自分のバッグの中にしまったまま忘れていたのですが、後日上越線の土樽駅から越後中里駅まで歩いて越後中里駅の待合室で列車を待っているときに思い出して頂きました。空腹だったのでとても美味しく感じたものです。
(ビスコとはこのように美味いものだったのか❗)
普段は口にすることのないこの子供向け(?)のお菓子がこれほど美味しく感じたのはこの時だけ…というか、あれ以来口にした記憶がありませんし…。
 


第3問の解答

上越新幹線(下り)を走行中の北陸新幹線『かがやき』が高崎駅を通過して減速して上越新幹線から『38番分岐器』によって分岐して北陸新幹線に入って再び加速する様子…というのが模範解答かもしれないよう🎵」

「そんなことどこで覚えたんだ?」

「父ちゃんがアップした古いブログ記事で見つけたんだよう🎵」

「ここまでくると執念だね」

「ちなみにふたつめの動画で17秒経過したところでガタゴトと音が入っている部分が38番分岐器を通過しているところだよう❗」

「ところで38番分岐器って知ってるのか?」

「うんにゃ…」
と、首を横に振る母ちゃん…。

「知らないのによく正解発表が出来るな…びっくり

「その38番分岐器ってのは何だえ?」

「北陸新幹線の列車が高速で上越新幹線との分岐を通過できるように分岐器の長さを非常に長く取っているわけだ」

「ふむふむ…」

「上越新幹線では高崎駅を通過する列車でも北陸新幹線との分岐点では直線的に通過するからそれほど速度を落とさなくてもいいけど、分かれてゆく側の北陸新幹線の列車の減速を少しでも低く抑えるために緩やかに線路を分岐させているわけなんだけど、双方の線路が1m離れるのに概ね38mの距離を要している分岐器なんだ上差し

「ふむふむ」

「通過可能速度は国内最速の160km/hで通過できる設計なんだよ。38番分岐器は成田スカイアクセス線にも設置されているよ」

「国内はわかったけど世界見るとどうなんだえ?」

「TGVでは65番分岐器ってのが採用されていてなんと240km/hで通過できるらしい❗」

「240km/h?…たまげたよう❗」



第4問の解答
JR東日本信越本線長岡駅を出発する快速『くびき野』が正解でした」

 北陸新幹線の長野~金沢間開業により姿を消した特急「北越」(金沢~新潟)快速「くびき野」(新井~新潟)は廃止を目前に控えた時点ではどちらもJR東日本新潟車両センターの485系特急型電車により運転されていました。
 動画の列車は「くびき野3号」新潟行です。上越新幹線の高架下となっているので昼間でも暗い在来線ホームです。
 長岡駅なので特急列車の「北越」である可能性がある問題の動画…先頭の新潟方から6号車~5号車で最後尾の新井方が1号車のこの編成…発車してゆく列車の車内のシートの背凭れ部分に注目していただきたいのですが、自由席の6~3号車は枕カバーが掛けられていません。指定席車である2号車と1号車(1号車は半室グリーン車)には枕カバーが掛けられています。「北越」であれば特急列車なので自由席車両であっても枕カバーが掛けられており、この違いにより快速列車の「くびき野」が正解となります。
 もう1点…側面の列車種別・行先表示器のLEDの列車種別が緑色なので快速列車であること(特急列車は赤色)がわかります。

 廃止直前のフィーバーが嫌で、北陸新幹線金沢開業前月に訪れて新潟の485系と「くびき野」との静かな別れをしたのでした。ちなみにこの約半年前には「北越」にも最後の乗車を済ませました。


第5問の解答

JR東日本信越本線時代の二本木駅到着前後の様子が正解でした🎵

 これは第4問と同じ日の撮影です。
 第4問の項で振れたように北陸新幹線金沢開業に伴い廃止となる列車との静かな別れをするつもりで長野まで新幹線でやってきて普通列車「妙高1号」直江津行に乗車しました。「妙高号」は普通列車とはいえかつて特急「あさま」で活躍していた189系特急型電車を使用、指定席車両も設定された列車でした。

 この列車では終点の直江津までは乗らず、手前の新井で下車、跨線橋を渡って隣のホームへ行って後続の新井始発の快速「くびき野3号」に乗り換えたのでした。その時乗車した「くびき野3号」が第4問の動画で撮影した列車です。

 クイズの解答の駅名標が写ってしまうため不自然なところでひとつめの動画をカットしてしまいましたが、カットしていなければホーム上の待合室に取り付けられている駅名標がご覧いただけたはず。駅名標は既に新幹線開業に伴ってJR東日本から経営分離されて第三セクターえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインとなる仕様のものに変わっていました。


 正解は以上でした。