「父ちゃん、案の定また全問正解した方が複数いたよう❗」

「そ、そうか…」

「それでは正解発表だよう🎵」


第1問の解答

「人物の名前と駅名を答えてという問題だったけど父ちゃんが間抜けだから人物の名前がしっかりと写ってしまってるよう❗」

「面目ない…」
「正解はJR東日本北陸新幹線えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン上越妙高駅そして駅前で颯爽と馬に跨がっているのはこの駅がある新潟県上越市が生んだ郷土の英雄上杉謙信公である

「母ちゃん、上から目線はおやめなさいと常々言っているだろう❗」


 北陸新幹線が金沢まで開業する前にはこの駅は脇野田というローカル列車しか停まらない小さな駅でした。
 上越市の市街地はふたつあって、ひとつはこの駅から北へ2つ目の高田駅周辺、もうひとつはさらに2つ先で旧信越本線と旧北陸本線のジャンクションだった直江津駅周辺です。
 かなり昔に高田市と直江津市が合併して上越市となったのですが、行政などの中心は高田市街地に置かれています。
 直江津は前述のように北陸新幹線金沢開業以前は信越本線と北陸本線のジャンクションであり、直江津港からの佐渡航路など交通の要衝でした。
 直江津駅前のホテル・ハイマートの「鱈めし」「さけめし」は直江津駅の駅弁として新幹線開業前には直江津駅での立売も見られたのですが、現在は立売も無くなってしまったのでしょうね。
 上越妙高駅でもコンコースの売店で売られていますが、人気商品なのでちょっと遅いと売り切れてしまっていることも…。



 ただ、塩分が濃いので身体を壊してからは購入を控えております。



第2問の解答
「父ちゃん、ストリートビュー対策としてここはやはり路面だけの画像にすればよかったかもしれないね❗」

「それじゃあクイズにならないだろ❗」
「というわけで、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン二本木駅が正解だよう🎵
 二本木駅は旧信越本線のうち最後まで残っているスイッチバック駅です。絵は上越市中郷区のイメージキャラクター「さとまる」
 こちらも新潟県上越市となります。
 二本木駅がある上越市中郷区は直江津方面から妙高高原行の列車に乗っても、車で国道18号線や上信越自動車道を走らせてきても一旦妙高市に入ってから再び上越市に入るかたちで、その先はまた妙高市となるので感覚的には上越市の飛び地みたいに感じられますが、山間部で上越市名立区と繋がっているので飛び地ではありません。
 これは全国的に行われた「平成の大合併」で旧中郷村が上越市と合併し、もともと上越市だった高田と中郷村の間にあった旧新井市と中郷村を挟んで位置していた旧中頸城郡(なかくびきぐん)妙高村および妙高高原町(みょうこうこうげんまち)が合併して妙高市となったためです。つまり上越市と妙高市が組み合わせているかたちで存在しているのです。

 JR東日本信越本線時代には無かったサービスとして、妙高高原側ホーム先端にはホームから階段で降りてスイッチバックの模様を眺めたり撮影できるスペースが設けられています。狭いので譲り合って安全な撮影を…。




 画像奥に雪囲いがある線が見えますが、これがスイッチバック時に一旦列車が入る引き込み線。
 妙高高原行の列車は画像左側から合流してくる本線から一旦引き込み線に入って後退して1番線(画像左側)に到着、再び向きを戻して画像右奥に延びる本線に入って妙高高原をめざします。
 反対の直江津行は右奥の本線からそのまま2番線に到着、後退して左奥の引き込み線に入って再び向きを戻して左側に分岐する本線へと入って直江津をめざします。
 ダイヤによっては上り列車が引き込みせんで後退しながら1番線に入るときに下り列車が並走して2番線に到着するというシーンにも遭遇したことがあってなかなか楽しい場所です。

 駅舎はとても古く、開業前年の明治43年(1910年)に建てられた貴重なもので、駅事務室跡には国鉄時代の古い運賃表などが展示されていたり、線路脇には古いランプ小屋が残るなど、スイッチバック以外にも見ていて楽しい駅です。


第3問の解答
「父ちゃん、凄いところに橋が架かってるね」

「これは国道8号線の米山大橋(新潟県柏崎市)だ」

「遠くに架線柱が見えるけど何線だえ?」

「JR東日本信越本線だ。その向こう側は海岸になっていて、画像左側に隠れている青海川駅『日本海に一番近い駅』のひとつと謳われているんだ

「交番みたいな駅舎だよう🎵」

「奥のトイレ…女性用は知らないけど男性用はトイレットペーパーの設置が無いからここに撮影に訪れる方は要注意だぞ」
「というわけで、正解はJR東日本信越本線青海川駅だったよう🎵」

 青海川駅は平成19年(2007年)7月16日10時13分に発生した新潟県中越沖地震(M6・最大震度6強)に見舞われて海岸段丘の崖や法面の大規模崩落によりホームや線路が埋まるなど甚大な被害を受けました。
 復旧工事によりホームの長さは短くなり、駅舎も画像のものに建て替えられています。
 信越本線の日本海側の区間では海岸段丘に沿って走る柿崎~米山~笠島~青海川~鯨波間は国道より海側を通るので車窓の景色がとても美しいです。
 険しい地形が連続するがゆえの美しい風景なのですが、それだけに大きな地震に見舞われると甚大な被害を受けやすいということになります。

 ちなみに青海川駅前は狭隘で、多くの自動車が駐車すると近隣の方の御迷惑となります。
 駅からさほど離れていないところに「柏崎さけのふるさと公園」という施設があり、私はここが開館しているときには職員の方に一言かけて駐車場に車を止めさせていただいています。
 ちなみに「さけのふるさと公園」は見学無料。規模は大きくありませんが、飼育されている稚魚などを見学することが出来ます。
 母ちゃんを連れてこなくてよかった…。

 越乃Shu※Kura編成によるゆざわShu※Kura乗車時の思い出のヒトコマ…。
 時期的に日本海に沈む夕日はまだ少し高い位置でした。このときは物好きにも母ちゃんを引率して往復この列車に乗車、上越妙高~越後湯沢間(長岡経由)を往復したのですが、天候に恵まれて美しい日本海の車窓を楽しめたのは何よりでした。

 上越妙高行である夕方の上り列車では青海川駅で20分ほどの停車時間が設けられているのでホームに降りて撮影を楽しむことができます。



第4問の解答

 これは今回の問題の中でも一番の難問だったのではないでしょうか…。
 画像はどこかの駅前で休息する茨城交通の路線バス。この画像で地域的なものは茨城県の水戸市を中心としたあたりかなという推測はできますが…。
 しかし、これを見事に解答してしまう猛者がいらっしゃるのですよ❗びっくり

「父ちゃん、やはりここはストリートビュー対策で地面だけ写した画像を…」
「ダメです❗」

「正解は「JR東日本水郡線袋田駅だよう🎵

 袋田駅は茨城県久慈郡大子町(だいごまち)にある駅で、栃木県日光市の華厳滝、和歌山県東牟婁郡(ひがしむろぐん)那智勝浦町(なちかつうらちょう)の那智の滝とともに日本三名瀑に数えられている袋田の滝への玄関口です。
 以前、夏の暑い日に母ちゃんを引率して袋田駅から袋田の滝まで歩いたら大汗をかきました。タクシーを呼ぶべきでした。
 滝まで来たら涼しくて生き返りました。
 この年だったか、翌年だったか…台風と豪雨により久慈川が暴れ川となって牙を剥いて押し流してしまった久慈川第6橋梁
 長い間に渡って不通となっていた水郡線も新しい鉄橋が架けられて復旧しましたが、新しい橋梁はトラス憍となったため、この場所での列車の撮影は魅力が半減してしまったかも?…ですね。

 帰りはさすがにバスの時刻を調べておいて駅まで路線バスで帰りました。



第5問の解答
「父ちゃん、これも人物の名前が写ってしまってるよう❗」

「うっ…ガーン

「これじゃまるで正解を教えちまったようなものだよう❗」

「面目ない…」


 駅前で旅人を出迎えてくれるのは伊能忠敬です。


 JR東日本成田線佐原(さわら)駅

 所在地は千葉県香取市佐原イ。
 成田線の列車が発着する他に隣の香取駅から茨城県鹿嶋市の鹿島サッカースタジアム駅を結ぶ鹿島線の列車の実質的な始終着駅です。
 かつては特急「あやめ」(東京~鹿島神宮)特急「すいごう」(両国~銚子)といった優等列車も走っていましたが、現在は房総地区のローカル列車が通るのみです。

「父ちゃん、千葉県には八街(やちまた)市など住居表示にイロハが付くところがあるけどブームになってるのかえ?」

「そんなことはないだろう。昔からの名残じゃないのか?」
 佐原をはじめ昔は利根川河口域に発達をしていた水運…。水郷の町としても知られている佐原には駅から少し歩くとその面影が残っています。
 東京近郊では私のお気に入りスポットのひとつに数えられます。


 伊能忠敬旧宅跡も美しく保存されています。

「父ちゃん❗次のクイズのための画像を早く準備しておくれよう❗」

「少し休ませてくれ~えーん