昨日のことです。


 母ちゃん

「父ちゃん、今年の父ちゃんの誕生日プレゼントはもう決めてあるんだよう🎵」


「そうかそうか…それは嬉しいことだがまだ半年も先のことだぞ」


 半年も先ではありますが、このように気にかけてくれているということは長い夫婦生活を送っていても嬉しいものです。


(何をプレゼントしてくれるんだか…まあ楽しみにしておくことにしよう🎵)

と、私はそのまま聞き流していたのですが、


「父ちゃん父ちゃん、ほら、コレだよう❗この靴をプレゼントすることにしてるんだよう🎵」


 昼寝をしていた私の瞼を指でこじ開けて母ちゃんがスマホの画像を見るように私に強要しました。


「同じやつの色違いをこのあいだABCマートで買ったんだけどとても履き心地がいいんだよう🎵父ちゃんはグリーンが好きだからこれにしようと思うんだけど、一緒に買いに行って試しに履いてみないとね❗」


「で、それを12月に買いに行くのか?」


「そうだよう🎵」


「気持ちはとても嬉しいが…そのモデルのその色のやつが半年後も残っているとは限らないぞ」


「なるほど」


「とりあえず明日ABCマートに行ってみるからいいよ。画像で見せられるとカラーはおれ好みだし欲しくなった」


「そうかえ…じゃあ誕生日プレゼントは他のものを考えるとするよう…」


「それはそれとして…今日は『父の日』だよ」


「いまはそんな話はしてないよう❗誕生日の話をしてるんだよう❗」


「……」


 というわけで、今日は自分の小遣いで買ってきました。