松本駅で下車してタイトルの「国宝」とくればお分かりですね。

 乗車してきたJR東日本・松本車両センター所属のE353系S118編成の松本方先頭車両はクハE353-18です(乗車したのは中間車両の10号車)。
 そういえば上野駅のみどりの窓口で乗車券と座席指定席券を購入して秋葉原乗り換えで新宿駅へ向かうために山手線ホームで電車を待っていたら、反対の内回り電車のE235系に書かれているクハとかモハといった表記が消されていました。なぜなのかはわかりませんし、今後は山手線のE235系全てに波及するのが、それともJR東日本全体に波及するのか…?謎です。
 そう、母ちゃんを引率して松本城まで行ってきました。
 駅から1kmほどなので歩いてもそれほど遠くないのがいいところです。

 松本駅の駅ビルMIDORIは失礼ながらあまりにも何もなくて、長野駅のそれとは比較にもならないのが残念なところです。長野県第二の都市であり、広大な長野県において中信地域を代表する都市、中央本線や篠ノ井線、大糸線の列車が発着するターミナル駅の駅ビルとしてはちょっと寂しい…。
 対照的に街並みを歩いていると城下町らしい雰囲気と多くの個性的なお店が並んでいること、盆地の風景の美しさに惹かれるので歩いていてなかなか悪くないです。


 冬の日差しの下をのんびり母ちゃんを引率して松本城にやってきました。

 私たちを含めて観光で訪れている方もちらほらいるもののそれほど多くなくて「密」にはなっていませんでした。人出が多かったら眺めるだけにしようと思いましたが、少なかったので見学することにしました。

 国宝である天守閣への入場券を購入しました。






「父ちゃんはここに繋がれて待っているかえ?」
「父ちゃんは馬ではありません❗」

 新年早々母ちゃん節炸裂です。


 ちなみに母ちゃんは小学校の修学旅行で松本城と黒四ダムを訪れたことがあるということです。

 天守閣の階段は非常に急で段差も高くて背丈が非常に低く短ちゃんの母ちゃんは階段を上がるのも降りるのも苦労していました。しかし、階段の途中にある梁などをくぐるのは難なくクリアです。
 しかし、最上階まで上がって戻るときに段差が高い階段を降りるときにアンヨが短いので一段降りる度にお尻を上の段についてしまい、まるで幼い子供が階段を降りる姿を見ているようで微笑ましかったです(笑)。

 階段付近は狭いことと、別の意味もあってか撮影禁止でした。

「父ちゃん、この間の山寺のときの雪景色の中をミニスカートのおねえさんが歩いていなくて残念だったかえ?」

「誤解を招く発言はおやめなさいアセアセ
と、慌てて母ちゃんの口を塞いだものの時すでに遅く、周囲からはクスクスと失笑が…。

 


 重曹な木造建築が復元ではなく現代まで美しい姿を保っているのはわが国の先人たちの建築技術が素晴らしかったこともありますが、近代以降これを保全するために尽力した方々の功績も忘れてはならないことを実感させられます。
 徳川幕府の手により破却された城、明治維新により破却された城、戦災により姿を消した城が多いなかで国宝に指定されていなくても歴史的価値が高い城郭が完全な姿でなくても末長く残されることを願っています。
 戦闘能力が高かった長野県の上田城や熊本県の熊本城などがもし往時のまま残されていたら…考えてみただけでも気持ちが高ぶってきますが、そのような城はほとんどその機能を破却されてしまっているのが残念なところです。

 松本城を見学したあとは次の目的地に向かうために松本駅へと戻りました。

 次回に続きます。