赤城駅に戻ってきました。

 特急「りょうもう32号」に乗って北千住駅まで戻ります。




 止まっていたのは初期タイプの第3編成。
 初期タイプの200系は行先表示がLEDではなく幕式です。
 東武鉄道の特急型車両は形式の3桁数字の1の位が製造順を表しているようです。ハイフンの後ろの数字は号車を表しています(但し、実際は下り方から1号車・2号車・3号車…となってるので編成順は逆の番号となっています)。


 赤城駅の東武鉄道ホームから太田駅方向を眺めます。左側の線路は上毛電気鉄道です。
 昔は東武鉄道の列車が上毛電気鉄道に乗り入れていた時代がありましたが、私は知りません。
 上毛電気鉄道の現在の車両は京王電鉄井の頭線で活躍していた車両です。
 その多くが京王電鉄から譲渡される際に中間車に運転台取り付け改造が行われた車両です。屋上の冷房装置が集中型クーラーなので一見京王3000系時代の後期タイプかと勘違いしそうですが、上毛電気鉄道に譲渡された車両の多くは初期タイプの車両の中間に組み込まれていた車両に運転台取り付け改造とワンマン化改造を施して上州へとやってきたものです。
 また、もともと運転台が付いていた車両は京王時代には動力装置が付いていない「クハ」タイプだったので、譲渡に際して電装改造も行われています。

 井の頭線に新型の1000系が導入されると、この上毛電気鉄道の他に松本電気鉄道、北陸鉄道、岳南鉄道などに譲渡されています。

 松本電気鉄道に譲渡された車両は真っ白に姿を変えています(松本にて)。

 いくつかの地方私鉄に新天地を求めて散った京王3000系ですが、外観において最も京王電鉄時代のオリジナルに近い姿を保っているのは上毛電気鉄道の車両かもしれません。


 実はこのとき「りょうもう」の発車時刻までまだ10分ほどあったので元井の頭線車両を撮影していたのですが…。
 先に座席に着いていた母ちゃんがデッキのところまでやってきて
「父ちゃん、電車撮るのに夢中になって線路に落ちるんじゃないよう❗」
と、大声で言いました。
 もちろん恥ずかしいので他人のふりをしていましたが、
「父ちゃんってば~、間違えてあっちの電車に乗っちゃだめだよう❗」
 周囲からクスクスと失笑が聞こえたのでたまらなくなって車内に戻りました。