さきほど茨城県北部で震度5弱を観測した地震が発生したようです。被害がないことを祈ります。
しかし、いくらも眠っていないというのに
「父ちゃん、父ちゃん🎵」
耳元で母ちゃんの声がするではないですか!
「何だ?…」
「今日は『いい夫婦の日』だから日帰りでどこかに連れていってくれるって言ってたはずだよう🎵」
「あ、そうだったな」
と答えて目を開けると、既に母ちゃんは準備万端といった様子で私の枕元で仁王立ちになっています。
実は私の中では地元・足立区のJR東日本常磐線北千住駅から我孫子駅始発で上野東京ライン~東海道本線経由で伊東線~伊豆急行線の伊豆急下田駅へ向かう臨時特急「踊り子」で北千住~伊豆急下田を往復するという計画を立てていました。下田滞在はわずか25分ほど…。来春で引退が発表されている185系でたぶん運転されるのではないかということもありましたし、臨時列車とはいえ北千住駅に唯一停車する特急列車ということもありました(国鉄分割民営化後は一部の「スーパーひたち」や「ひたち」が停車していた時期もありましたが…)。
しかし…
「ただ電車に乗って行って帰ってくるだけじゃつまんないよう❗」
というごもっともな意見で即刻却下❗
他にも茨城県日立市の常磐線・日立駅で駅ナカにある太平洋を眺めながらコーヒータイムを過ごせるカフェに行こうという提案も却下されました。
それに世間様では三連休、コロナウイルス感染者が急激に広がっている中ではなるべく人混みは避けたいし、外国人旅行者が多そうなところも避けたいということもあって、私が放った隠し球が…。
「よし、それなら高津戸峡へ行こう❗」
でした。
高津戸峡は群馬県みどり市大間々にある名勝で、渡良瀬渓谷の入口に当たるところです。
関東平野と関東北部の山間部との境界、赤城山麓の東側に位置します。わたらせ渓谷鐵道の大間々駅からも近いし、北千住駅からなら東武鉄道伊勢崎線の特急「りょうもう」で終点の赤城駅まで乗車して15分ほども歩けば大間々駅に来れるし、自宅からなら鉄道だけでも手軽に行けるのです。歩くのが嫌な方は赤城駅の手前の相老駅でわたらせ渓谷鐵道線に乗り換えれば楽です(時間帯によっては接続はあまり良くありません)。
「ふむふむ、なるほど…」
母ちゃんも乗り気のようです。
「しか~しッ❗」
「なんだ、まだ何か不満なのか?」
「このコロナ禍にあって『そーしゃるでぃすたんす』は守る必要があるんじゃないかえ?」
「それはもちろん❗」
「それは夫婦といえども例外なし❗」
「ということは、『りょうもう』の座席を離ればなれにして購入せよと…?」
と、ここで母ちゃんは首を横に振って
「うんにゃ…テレビでやってる鉄旅VSバス旅で勝負するってのも一興だよう🎵」
「太川陽介が出てるやつか…?」
「父ちゃんはバスチームだよう❗」
「そんなの圧倒的に不利じゃないか❗」
「チェックポイントは茂林寺と足利学校だよ🎵」
「それでも鉄道の方が100%有利だろ❗」
「そうか…ダメかえ?読者のみんなが悦ぶ企画だと思ったのに…」
というわけで東武鉄道スカイツリーライン北千住駅から特急「りょうもう」に乗車します。ちなみに特急券の券売機で見た限りでは日光・鬼怒川方面の特急列車は軒並み満席でした。
赤城駅には11時半過ぎに着くので、高津戸峡の紅葉も光線的にはいい時間で楽しめそうです。

