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 以前から新酒鑑評会用の出品酒にかんしてはいろいろと思うことがありましたので
 一気に書いてみようと思います。
 わたし、一個人の思っていることでございますのでご理解下さい。
 
 まず料理でいうならレシピとなりますが、新酒鑑評会用レシピがあったとしたら。
 料理なら必要な食材&調味料を揃え、レシピ通りに調理したら同じような味の完成品が
 出来るでしょう。
 お酒の場合は必要な食材&調味料はほぼ同等なものが揃うかもしれません。
 王道を行くなら兵庫特A地区の山田錦、協会9号酵母となりましょうか。
 しかし全国区となれば絶対同じものとはならないものがある。
 仕込み水です。
 ずっと金賞に輝いている蔵には仕込み水まで含めた金賞用酒レシピがあるのか!?
 食材・調味料部門はクリア出来ても、酒の造りには気候も大いにかかわってきます。
 
 ここからは少し話ぶっ飛びますが空想世界としてお読みください。
 
 麹から醪、そして搾りまでの部屋があり、完全無菌・室温管理され、作業もオートメーション化
 された部屋の外で蔵の方がピッとスイッチを押す。
 
 中では機械が全てをこなしてます。
 各部屋への移動も人の代わりに機械が。
 
 過程での各数値一覧がいつでも外でチェック出来ますが、そこに少しでもブレが生じれば
 それを理想値にすべく機械がやってくれちゃいます。
 
 それは素晴らしいと各蔵が続々とこれを始め、いつの間にか資金のあるところはみんなこれ
 になっちゃった・・・ら。。
 
 ああ、いやだ、怖ろしい。
 同じ味のお酒がゾロゾロ。
 
 没個性を怖れたための怖ろしい空想でした。
 
 
 金賞受賞の赤い札が下がっているお酒を見てブログを始める前は好印象どころか
 避けていた気がします。
 そのころからこのお酒が金賞だったワケじゃないじゃんと突っ込みは欠かせませんでした(笑)
 
 しかしブログを始めてから金賞のためにではなく、そこに情熱を傾けて挑むことに価値を
 見いだすことはもの造りに携わっている方には大変意義のあることなのだろうと思うように
 なりました。
 
 今は自分の好きな蔵が受賞すれば嬉しい。
 おめでとうございますと思うのは普段の感謝を込めて。
 
 今年は某栃木の蔵での快挙にも驚き、感動しました。
 
 お酒は人が造るもの、そして大いなる自然がもたらすもの。
 唯一無為の蔵の作品。

 これは前置きというより別物っぽい気がする。

 ではお酒に移ります。

 こちら出品酒です。

 金賞受賞酒ではありませんが、まぎれもない出品酒です。

 しかし驚きの価格でした。

 山田の特Aを使い、出品酒の仕込みで丁寧に醸されたお酒がこの価格とは。

 そしてアルコール添加していない純米大吟醸です。
 
 これは書くまでもないでしょうが出品酒とは各蔵元さんが新酒鑑評会にピークを合わせて
 造られたお酒です。
 
 時間の経過で良い熟成をするものもあれば、やはりピークを過ぎて気になるものが出ている
 場合もあります。
 
 金賞も受賞して後に綺麗に熟成もする、これが一番望ましいことであるには違いないでしょうが
 これはわたし達消費者の立場での希望に過ぎないのです。
 
 
 ではお酒の感想です。
 
 香りは何とも優しい吟醸香

 含むと透明感、そして伸びやかで繊細な甘旨みが広がります

 後半に現れる酸味が甘みのみを連れていくキレ感
 
 もしかして温度戻した方がいいのか?と

 
 その感想です

 ゆったりとした膨らみで

 雑味の欠片もないクリアな旨みと上品な甘みがふくよかで円やか

 酸も出過ぎずの一体感を持って最後に苦みがその味わいを〆

 ゆるやかに余韻を残してキレていきました
 
 
 旨いですっ♪

 久々に山田錦の真髄をみた気分でした。

 生原酒ですが、とても優しいしっとりとした潤いを持った美酒。
 
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吉村秀雄商店
 
酵母K9号じゃないの
ですね~。
 
含み香の印象は余り
感じなかった^^;
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 お嫁さんにしたいタイプです(笑)  
 


 
 
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