先日、石川県の海岸で信じがたい不幸な出来事がありました。
 
 Yahooトピックスよりいくつか読んだだけなので、その後判明したことで食い違いがあったら
 すみません。
 
 ご主人を驚かそうと思って奥さんとご夫婦共通の友人達で海岸の砂浜に昼間掘った落とし穴に
 夜ご主人を誘って行ったら暗いため二人で落ちなだれ込んだ砂で窒息死。
 
  いたずら
 
 漢字だと『悪戯』
 
 『戯』は動詞だと『戯る』 あざ・る 意味は たわむれる。乱れ騒ぐ。ふざける。(調べました)
 
 そこに悪意はなかったのでしょう。
 
 でもこのようなことが起きる前に、いくら普段は人が行かない場所を選んで掘ったとしても
 もしかしたら全くの第三者がその犠牲になっていたかもしれません。
 
 この可能性に思い及ばなかったことでこの方々がしたことはいたずらの域を超えている。
 
 そして人を一人落として驚かすには余りにも大きい穴。
 
 中に段ボールを広げたものなどでしっかり壁を作っていたら・・・いえこれで防げたかは
 わかりません。
 
 余りに子供じみている。
 
 もしかしたらの危険まで思いを及ばすことは決して臆病ではなく大人が持ち合わせて
 いなくてはならないもの。
 
 
 わたしが子供の頃起きた悲しい出来事があります。
 
 ご近所の小学生、6年生から3年生だったと思います。
 
 わたしは4年生で、同級生の男の子とそのお姉さん6年生、その他に数名学年はバラバラ
 ですがわたしの同学年が一番多かったかと、総勢10名ほどでした。
 自転車を持っている子は自転車で来てこの同級生の男の子宅のそばで遊んでいました。
 
 坂道だったのでスピードを出して遊んでいたんです。
 
 そうしたらその中の一番年下の男の子が同級生のお宅のガレージにあった古い自転車を
 みつけ乗ろうとしました。
 その子は自転車で来ていなかったので、貸してもらうにもなかなか順番が回ってこない。
 同級生のお姉さんの方が前に乗っていたらしい古びた自転車。
 
 「それブレーキが壊れているからダメだよ」とお姉さんは言いました。
 
 同級生も「ダメだったら」と言ったのですが彼はもう動きだし止めきれませんでした。
 
 惰性だけで乗っていた彼ですが坂道、大きく曲がるL字を曲がれずガードレールを超えて
 10メートルほど下の空き地に転落しました。
 
 そこからは余りにショックでわたしも鮮明な記憶がありません。
 
 彼は脳挫傷でしばらく意識不明のままでしたが、意識が戻ることなく亡くなりました。
 
 その後、彼のご両親が同級生の兄弟(姉ですが)そしてそのご両親をを責めたそうです。
 いたずらでブレーキの利かない自転車に乗せたんだろうって。
 
 わたしは自分の親に「お姉さんも、○○くんも壊れているからって止めた」としか言えませんでしたが
 とにかく亡くなった彼は可哀そうですが、子供心にも事実は違うということを言いたかった。
 
 しばらくして同級生の家族はそこから引っ越していきました。
 
 
 大勢でふざける時、それは危険じゃないのと言うのは場の雰囲気で難しいのかもしれません。
 
 でも心の中で感じていても言いだしにくく、この愚かな行為に加担した人がいたらこの
 悲しい結末にさぞ悔いているのではないかと、いえ悔いていて欲しいと願います。
 
 今年、まだまだ将来があった大勢の方々をのみ込んだ海。
 
 自然は時々牙をむきますが、悪意なきいたずらのつもりがその危険を解らずに、思いが及ばずに、
 
 人の大切な命が奪われる・・・これは悲し過ぎます。
 
 いたずらがしてはならない悪戯となった時、沢山の悲しみと後悔が待ち受けている。
 
 後悔先に立たず・・・
 
 
 亡くなられたお二人に合掌。