先日、10/17(土)に恵比寿・LIQUIDROOMにてラストライブを行い、約4年半に渡る活動に終止符を打ったamiinA。

そのラストライブが行われる少し前、miyuが加入した2016年からの4年間を、2人に振り返ってもらいました。これが、amiとmiyuの2人組ユニット”amiinA”としての最後のインタビュー。是非ご覧ください。

 

 

ーーmiyuさんが加入し、amiinAとして活動し始めたのが、今から4年前の2016年になります。今までたくさん話してきたことだと思いますが、amiinAに入ることが決まった時に、miyuさんが感じたことで覚えていることはありますか?

miyu: 中学生、だったんですよね。前はポンポン言葉が出てきて説明出来てたんですけど、今は……。どんな感じだったっけって思うくらい、昔のことに感じます。

ami: 中学生って信じられないよね。

miyu: もう大学生だもんね、私たち(笑)。中2の時にamiに会って、ステージに立ったのが中3の5月だったから…若いね。でもその時は「やりたい!」「やろう!」って。それくらいの中学生的な考えでした。amiinaの「Drop」のMVを見て、自分が今までにやったことがない世界だなって思って。こういう歌も歌えるのかな、すごく歌いたいって思ったんです。それからamiと会ったり、(プロデューサーの)齊藤さんと会ったりして、この世界には全然詳しくなかったから、どのステージに立ちたいとかどのイベントに出たいとか、最初は何もわからなかったけど、今までと違うことをやってみるのも経験になると思ったし、やるがままにやってみようと思って始めた、amiinAでした(笑)。

ーー最初に『WonderTraveller!!!4』で、ステージに立ってライブをしたときの気持ちは覚えてますか?

miyu: すごくお客さんの思いが強いというか、舞台とは違うなって。舞台はどちらかというと真面目に、真剣に観るっていう感じなんですけど、応援してくれる熱がすごいなってまず最初に思いました。ちょっと圧倒され過ぎてましたけど(笑)。何も喋れない状態だったと思います。

ami: でも、喋れてたよ!

miyu: そう? でも改めて私たちのDVD(『Histria』)を観た時に、こんなんだったんだって思いました(苦笑)。

ami: メモ用紙みたいなの持って、めっちゃトークとか確認してたもんね。

miyu: 笑。でもステージに立ってるときの記憶は全然ないです。緊張し過ぎてて。覚えてないな。終わってからすぐはもうちょっと覚えてたのかもしれないけど、今はもう、とにかくめちゃくちゃ緊張してたことだけ覚えてます。

ーーamiさんは、miyuさんに初めて会ったとき、どう思いましたか?

ami: とにかく会った瞬間に、miyuとやりたいって。この子となら絶対にamiinAをやれるっていう自分の中の勘というか。一緒にやりたいっていう思いがすごく強かったです。

ーー新しいメンバーが入るということで、これから自分はどうしていこうとか気持ちの変化はありましたか?

ami: ダンスも歌も私は既に入っているのにmiyuは全部覚えなきゃいけないし、自分が引っ張っていかなきゃっていう思いはあったんですけど、miyuはすごく覚えも早くて、本当に何でも出来るっていうくらいスピードが早かったから、引っ張る立場なのに、引っ張っていけてるのかって不安になってました。それくらいmiyuはすごかったです。圧倒されて、逆に頑張らなきゃっていう思いになりました。

ーーレッスンを経て、いざ新たなamiinAとしてステージに立ったとき、どうでしたか?

ami: ライブをするのも久しぶりだったから、ステージに立てて、それをお客さんが応援してくれて、またこうやって会えてるってことに感動しました。本当にライブって最高だなって、amiinAを続けるっていう選択をして良かったなって実感しました。

ーー初ステージを終え、その後8月にシングル『Atlas』を発売されています。miyuさんにとっては初めてのレコーディングとCD。amiさんにとってもmiyuさんと一緒になっての初めてのCD。それぞれどうでしたか?

miyu: 「Atlas」は私が入るときに、私たち二人、amiとmiyuのために作られた一番最初の曲で、歌詞とかもすごく意味が込められている曲なんですけど、レコーディングがまず初めての経験で。大人数で一つのマイクに向かって歌うことはあったんですけど、密室にたった一人、マイク対自分、声が聞こえるのはヘッドフォンの中だけっていう状態が恐怖でしかなかったです。それに誰の顔も見えないから、めっちゃ泣いたんです。シーンってなってる状態が怖くて、全然歌えてなかったと思います。もう忘れちゃったけど(笑)。でも泣いてたのはすっごい覚えてます。出来ないっていうよりもその空間が怖すぎて。だから、本当は一人で入るはずのブースに、amiにいてもらったりして(笑)。

ami: そうそう、覚えてる。何もしないんだけど、ただ側に座ってたよね。

miyu: そんな感じで最初は録ってたましたね。でも、シングル『Atlas』と1stアルバム『Avalon』のレコーディング時期がほぼ一緒だったから、毎日のようにレコーディングしてたんです。だからその長い期間で少しずつ慣れていって。そういえば、ちょうど夏だったから、花火大会を休憩中に観に行ったりもしたよね。

ami: 行ったねー! 隅田川だったかな。今日やってるよって聞いて、最後少しだけ観れるかもってタクシーで行ったよね!なんかそのタクシーの運転手さんにお茶もらったの覚えてる!(笑)。

miyu: えー! タクシーで行ったっけ? 全然覚えてない。でも花火見たのは覚えてるよ。……えっと、何の話だっけ……あ、初めてのCD(笑)。私、それまでCD屋さんに入ったこともなかったんです。だから、CDが並ぶってどういう意味?っていうくらいの感じで。だから初めて見に行った時は、本当にすごかった。展開も大きくやってくれてたし、自分の声がCDになって、たくさんの人に聞いてもらえるってすごいことだなって改めて思いました。

ami: 自分にとってもamiinAになってから初めての音源だったから、少しでもamiちゃん変わったね、ってみんなに思わせたい気持ちがありました。絶対に悔いが残らないようにやろうって臨んでいたので、その当時は、やり残したことはないって、そのときの自分に出来ることは全部レコーディングで出せたって、思いました。あとは、リリースイベントをした時に、直接お客さんの声が聞こえるから、実際に聴いてもらえてるっていう実感がすごく湧いたんです。またこうして自分の声が乗っかって、amiinAとしてCDが出せて、お客さんに聴いてもらえてるっていうのがすごく嬉しくて、本当に良かった……って思いました。

ーー二人にとっての最初のシングル、アルバムはどういうものですか?

miyu: 何枚かCDを出させてもらってますけど、これは一番最初のもので、amiinAの世界観ってこういう感じっていう印象が付いたのは『Atlas』だと思う。多分、生涯手にするCDの中で一番記憶に残ると思います。

ーー先程、amiさんは『Atlas』『Avalon』に悔いはないって言ってたましたが、実際はどうですか?

miyu: めっちゃあるー!

ami: 私も、あの時は出し切ったって思ったけど、やっぱり今考えると全然ありますね。

miyu: 私、風邪ひいたもん! 大事な時に風邪ひいてしまって。もう声出ないんですってスタッフさんに相談したんです。でもとりあえず来てって言われて。スケジュールもギリギリだったから。それで行って歌ったんですけど、あ、ダメだねって言われて帰ったのをすごい覚えてます。もうすっごい悔しかった、その時は。なんで今?って思ってました。自分でも頑張りたいのに、風邪なんかひきたくないのに、なんで風邪ひくの!?って、すごい悔しかった。もっと出来たのにって、やっぱり思ってましたね。

ーーそれぞれ悔しい思いもあるようですが、1stアルバム『Avalon』はすごく良いアルバムだったと思います。

miyu:「Atlas」は私がデビューの時に歌った曲で、その時は本当に歌うことだけに必死だったから、歌詞の意味とかちゃんと考えられてなかったんですけど、レコーディングをしていくうちに、少しずつわかっていけたと思います、amiinAのことについて。結構変わったんですよね、amiinaの時と。コンセプトというか世界観というか。それがすごくハッキリしていったから、『Avalon』はその世界観が一番伝わるアルバムになってると思うし、自分自身、理解できるようになってきたのがその頃だったなって思います。

ami: 私も初期の時は、とにかく意味もわからないまま、歌詞をただ読んで、とにかく歌うっていうところもあったから、歌詞の意味を理解できてないことも多かったんです。そもそも私、言葉をあまり知らなくて……。「Avalon」(アルバム『Avalon』収録曲)っていう曲の中に”カナリア”って出てくるんですけど、それが何かわからなくて。わからないものをそのままにせず、調べるようになったのはその時期です。ちゃんと意味を知った上で曲を伝えようって考えるようになった時期です。知らないことが多すぎて。めっちゃ調べました(笑)。

miyu: 確かにamiはめっちゃ調べてました。

ami: あと、『Avalon』を発売した時にタワーレコードのポスターになったんですけど(タワーレコード新宿店企画の『NO MUSIC, NO IDOL?』)、あれがめちゃくちゃ嬉しかったんです。本当に嬉しかった。自分が憧れてたポスターにいる!って。今でも家に飾ってあるくらい、本当に大切なポスターです。

miyu:あの最初のポスターが一番好きかも。私は、あんまりそのポスターの意味がわかってなかったから、amiはすごく感動してたけど、私にとってはCDになること自体が既にすごかったから、そっちの感動の方が勝ってたかな。それに『Atlas』も『Avalon』もジャケットがすごかったから。あれも、amiinAのコンセプトがしっかりしてるからできたことだと思うし、開いた時に、パッと出てくるっていう発想がすごすぎて、このシングルとアルバムは絶対にどこにも負けないぞって思ってました。それにそんな作品をamiinAとして、自分が出せてるってことがすごいなって。出来上がった作品、一枚一枚が感動でした。

ーーやはりかなり思い入れがあるんですね。

miyu: 最初はジャケットの模型見せられても、ん?なんで?CDが飛び出すの? みたいな。最初に飛び出すジャケットを作って、その次に9面ジャケットで、お客さんがすごいねって言ってくれてたんです。でもこれ、どんどん期待値あがっちゃうじゃん!って思ってました(笑)。プレッシャーがヤバくて。これからどういうものになるんだろうって。

ami: 二人で話してたよね、ここからどうなるんだろうね、どんなん作るんだろうねって(笑)。

ーーその勢いのまま、WonderTraveller!!!5を開催しています。WonderTraveller!!!(以下WT)は、amiinAとして大切にされているイベントですが、二人にとってどんなものですか?

miyu: 私は、最初のデビューライブがWTだったから。いつもamiinAがトリをやるんですけど、必ず新曲をやったり、新衣装で登場したり。最初(WT4)は新しいamiinAを見せて、次のWTでは成長したamiinAを見せて、次にはまたさらに成長した私たちをって、どんどん成長していく姿を見せる、発揮するステージというか。だから、自分の中では成長を見せつける場っていう気持ちで臨んでた、かな。

ami: WTは初期のamiinaからあったから、結構私の中では、amiinA=WTって言ってもいいのかなっていうくらい、大きな、大切なイベントです。結構年末にやることが多かったので、その年の集大成というか。その1年の全部をそこに詰め込みました、これが今年のamiinAです、どうぞみなさん見てください!って言える、大きなイベントでした。自分にとって絶対に欠かせないイベントです。

ーーそして次の年、3ヶ月連続で3マンイベント『Arch Delta Tour』というWTではない新たな主催イベントを開催しました。

ami: 最初がWWWXかな、その後ReNYで、最後が……

miyu: BLAZEだ! 毎回違う看板とか作ってたよね! 初めて「黒」っていうイメージだった気がします。なんていうんだろう、説明が難しいんですけど、今まではちょっとファンタジーというか白っぽいイメージが強かったんですけど、ここでクールでカッコいい、みたいなイメージが出てきたなって思います。

ami: でも実はその3回は、自分で満足のいくパフォーマンスができたかって言われたら、そうではなくて、すごく悔しい思いをしたし、自分に対してのダメージが大きかったイベントです。何が特別の原因っていうのはないんですけど、なんとなく自分の心の中にモヤモヤしている気持ちがありました。特に覚えてるのが最後のBLAZE。あの時が一番もやもやしてたかな。多分100%を出し切れたかって言われたら、そうじゃなかったんだと思います。それに自分の技術に満足できなくて悔しいっていう思いが、この主催イベントをやって感じたことだったように思います。

miyu: この時期、色々あって大泣きしたこともあったのを覚えてます。私が入ってシングル、アルバムもリリースしてイベントもやって。きっとこのくらいの時には、amiinAはamiとmiyuの二人のユニットだってみんな認識してくれて、これから二人が成長していく姿を応援していこう、っていう時だったと思うから、すごく期待してくれていたと思うんです。でもこのツアーで、期待通りの成長をしてなかった私たちだったから……。きっとそのときのお客さんも納得しなかったかもしれないし、だからこそ自分たちも納得できなかったのかなって。

ami: うん。やっぱりお客さんが納得できてない時って、ステージ上でわかるし、それをそのまま感じてしまう部分はあります。

ーーそんな、色々気持ち的に思うところがあった時期に、ミニアルバム『Valkyrie』そしてアナログ盤『FamilyTree』が発売になりました。

miyu: 『Atlas』と『Avalon』では、ジャケットはすごいし、他に負けないって確かに思ってたんですけど、唯一ちょっと不満だったのが、私たちの顔が一切ジャケットに出てなくて、それが嫌だったんです。『Valkyrie』では絶対ジャケットに自分たちも写りたいですって言ったのを覚えてます。それからかな、結構意見を言うようになっていったのは。実際、私たちの顔が出てるのってこれだけなんですよ。これは実は私の意見が通ったCDです(笑)。この頃から曲にも少しずつ意見を言うようになって。「Callin’」もすごく嬉しかった。私が、そういう歌を歌いたいって伝えていたから。だから、話し合いも多かったし、実際揉めることも多かったし、でも自分たちの中にやりたいことが芽生えた時期だったのかなと思います。

ーー言われたことをただガムシャラにやっていた時からは変わったということですね。

miyu: それまでは、きっとお客さんも頑張ってる姿を見てそれでいいって思ってくれてたんだと思うんですけど、でも高校生になって、お客さんも見方が変わったんだと思う。もっと大人にならなきゃいけないって。許されてたことが許されなくなった、ことはあったと思う。だから変わろうとも思ったし、意見も言うようになったし。

ami: miyuが意見を言う前は、私も言われたことを精一杯やっていた感じだったから、だから、意見を言ってる姿を見て、自分も変わらなきゃって思いました。最初は、困惑してた部分もあったと思う。どうしたらいいんだろうって。それまで言わなかった分、どう伝えればいいんだろうって言い方、接し方がわからない部分もありました。

ーーそんなふうに少しずつ変わって、成長していきながら、年末にWT6をQuattroで開催しました。

ami: 覚えてます。

miyu: LUCKY TAPESさんが出てくださったんですよね。すごく覚えてる。袖でLUCKY TAPESさんが見てくれてて、めちゃくちゃ嬉しかった(笑)。私がよんで欲しいって言った人たちだったから。それまで出演者さんのことは特に言ったことはなかったんです。全然バンドさんとかを知らなかったし。でも少しずつ聞くようになって、初めてよんでみて欲しいって言ったのを覚えてます。

ami: 私は何組かの名前を挙げてたんですが、特にBiSさんが出てくださった時はめちゃくちゃ嬉しかったです。一緒に撮らせてもらった写真は家宝です……!あとこのイベントで、「きゅうりの一本漬け」を出してもらったんです。今は、私がきゅうり好きって結構みんな知ってくれてるけど、実際に出したのはこれが最初だったと思う。これも私たちが出したいって言ったんだよね。オサカナちゃん(sora tob sakana)が美味しそうに食べてくれてて嬉しかった(笑)。

ーーこの年は、二人の意見が入り始めた時期なんですね。そして、2018年。amiさんの大学受験もあったりして活動をセーブしていた時期を経て、方向性がガラッと変わりました。

miyu: それまではずっと同じ方に曲を作ってもらってたんですが、初めて外の方に作ってもらうっていう。

ーーGOING UNDER GROUNDの松本素生さんが作詞作曲をしてくださった「Jubilee」が生まれました。二人にとってどんな作品ですか?

miyu: 今までと全然違う……ってまず思いました。

ami: 冒険っていう感じがありました。amiinAの今までの曲とは違っていて、こういう曲をamiinAが歌ったらどうなるんだろうって、新鮮だったというか。amiinAっぽい要素も入ってるんだけど、でも同じものではなくて。作曲する方が変わるとこんなに違うんだなって。それにそのアーティストさんらしさっていうのがこんなに出るんだって思いました。そこで出会ったバンドさんも多かったし、色々な方と曲を作ってる感覚が強くて、楽しかったし、発見もあったし、いい勉強になった時期だなって思います。

miyu: やっぱりそれまで、ずっと”Avalon”の世界観の中でやってきていて。確か私たちも意見言ったんだよね、違う人に曲を書いてみてもらったらどうなるんですかって。それが現実になったのが「Jubilee」であり、シングルの『Jubilee』でした。全曲、それぞれ別々の人に頼んで、ガラッと変わったと思う。でもそれがお客さんにどう捉えられるのかって言うのは、少し不安もありました。でもそれをお客さんが良いって言ってくれたから。それで新しいamiinAの世界観が広がったんだと思う。できることが広がったと思います。その時に、一つのことに縛られなくてもいいってことに気づきました。

ーーそして、初めてのワンマンを迎えます。

ami: ワンマンですごく覚えてるのが、前半が終わってから後半の最初の出方をどうするかってなった時に、二人で「RunBlue」で尻尾をつけて、ヒョコって出たいって意見を出したんです。最初反対もされたけど、どうしてもそれだけはやりたくてやらせてもらったんです。終わった後に、お客さんがあの出方良かったよって言ってくれたのが本当に嬉しかった。

miyu: 私が尻尾つけたことないから、つけたいですって言ったんだよね。それもだけど、私が一番覚えてるのは、すっごい嫌なこと言うけど、ワンマン終わった後、めっちゃ揉めたよね。すっごい覚えてるもん、私。ワンマンのために、今までにないくらいずっとamiinAのこと考えて、ソールドアウトもしたし、リハもガチでやって。そしたら、最後の最後の「Jubilee」で、amiが間違えて。それがわたしはもう悔しくて悔しくて。めっちゃ怒ってたよね。ごめんね(苦笑)。

ami: いやあれは。私が舞い上がっちゃって、もうテンション上がりすぎちゃって、そこの冷静さがなかった。だから……。

miyu: でもあの時は本当にごめんね。あの後、結構ずっとギクシャクしてたよね。私もはっきり何で怒ってるか言葉にしなかったのに、amiが全然謝ってくれないって怒ってて。

ami: 私はそれが原因だって全然わかってなくて。miyuが怒ってるけどなんでだろうって。

miyu: すごく些細なことにキレて、ずっと気まずくて。でも周りの人が助けてくれて話して仲直りして。そこで、amiもうちの嫌なこと言ったんだよ。セトリボード(笑)。

ami: え、そうだっけ!?

miyu: 私がセトリボードを書かなすぎて、もうちょっと書いて欲しいって。でもこの機会がなかったら、きっとamiは優しいから言わずにずっと書いてくれてたと思う(笑)。

ami: そうかも(笑)。でもセトリボードは確かにめっちゃ思ってた(笑)。うちばっかり書いてるわーって。

miyu: 言い訳させて? amiは書きたいと思ってたの。……少し自分が書きたくないっていのもあったけど(苦笑)。

ーーそして、少し気まずさが解消されてから、主催イベントWTで大阪遠征に行っています。

ami: その時も実はまた気まずくなってて。私が初めて「Caravan」の振り付けをしたんですけど、完成がめっちゃギリギリになっちゃって、前日に振り入れすることになって。当日すごい気まずかったもん。

miyu: あの時は怒ってるとかではなくて、ただただ必死だったんだと思う。もう明日には披露しなきゃいけなくて、絶対に覚えなきゃいけなくて、って。だから態度とか悪かったのかも。

ami: 私も初めて教える立場になって、すごく苦戦して。作るのも教えるのって本当に難しいなって思いました。

miyu: でもその後にカラオケとか行って、仲直りしたんだよ。

ーー「Caravan」はTHE CHERRY COKE$さんが作ってくださった曲ですが、二人にとってチェリコさんはどんな存在ですか?

miyu: こんな若くて生意気な私たちに、本当に優しくしてくれたんです。すごく長い期間グループとして活動をしてるチェリコさんとご一緒にできて、良かったなって思います。その頃チェリコさんにも、長く一緒にいられる秘訣、続けられる秘訣とか聞いてたの覚えてる(笑)。色々相談もさせていただいたりして。本当に優しかったです。こんなに話せるバンドさんはチェリコさんしかいないです。

ami: バンドさんで、一緒にいる時間が一番長かったよね。PVにも出てくださったし、北海道のイベントにamiinAをよんでくださったり。ただ曲を作るだけじゃなくて、ずっと気にかけてくださって。感謝の気持ちでいっぱいです。

ーーそして、多くの方々が関わってくださった2ndアルバムがリリースされました。

ami: それこそ、レコーディングの時に、みなさんが実際に来てくださったんです。チェリコさんもだし、バンアパ(the band apart)の木暮さんとか、あら恋(あらかじめ決められた恋人たちへ)の池永さんとか、(beautiful hummingbirdの)タバティさんとか。レコーディングにまで、みなさん協力してくださるなんて、本当に幸せ者だと思います。アドバイスしてくださったり、率直な意見をくださったり。たくさんのアーティストさんと一緒に作品を作ったって言う感覚が強いアルバムです。

ーーそしていろいろなゲストが来たり、二人それぞれやりたいことをやったりした2ndワンマンを迎えます。

miyu: 弾き語りもなんですけど、それまでバンド体制でやったことがなくて。全曲ではないんですけど、それぞれの曲に関わってくださった方が、その曲のために参加してくれて初めてバンド体制で歌うというのを体験できて、改めて生演奏って違うなと思いました。どんな風にお客さんに届いたかはわからないけど、やっぱりオケとは違いました。感動するってこういうことなんだなって。それに何よりも、赤坂BLITZでやるって聞いた時、え、立てるの?って思ったし、それが現実になったら、目の前にお客さんがこんなにいるんだって。このステージに立てるなんて、本当にお客さんに感謝しなきゃって思うことが一番だったかな。

ami: お客さんも周りの友達とかに宣伝したり、たくさん協力してくれて。本当に感謝しかないです。それに、Serphさんと言葉を交わせたことがすごく嬉しかったです。対面できたことに興奮してました(笑)。

ーーそして、ワンマン後に活動休止したり色々考える期間があり、12月に現体制終了を発表するんですけど、amiinAをやめる決断をしたときの気持ちは覚えてますか?

miyu: 私は、高校を卒業して大学生になるって言う節目で、進路を考えなきゃいけないから、ワンマンを終えての結果とかワンマンまでの自分の思いとかを、活動休止期間はすごく考えたんです。でもなんか、そうだな。多分、赤坂BLITZに立たなかったら、この決断をしてなかったかもしれないし。2ndワンマンが一つの転機ではありました。

ami: ずっとやってきてたからこそ、今でもamiinAというものが、自分の中からなくなるっていうのが考えられないくらい、その現実に追いつけてないっていうのが本音です。人生の約半分をamiinAとして過ごしてきてるから、自分にとって思っていた以上に大きいんだなっていうのは思いました。ラストライブの実感もまだ湧いてないですね。

ーーこれからどうなっていきたいとか、どういう未来を想像していますか?

ami: まだわからないですけど、好きなことをして、自分が納得できるっていうか。ここからは自分の意見が大切になってくる時期だと思うから、自分の考えをみんなに発信できるような、そんな音楽をこれからもやっていきたいって思います。好きな音楽をやって、自分が、かっこいいと思える自分でいられるようになりたい。私、シシド・カフカさんに憧れてるんです。最初はドラマに出演されてるのを見て、その時に、この人かっこいい!と思って。調べたらドラムをやっていて、その姿がさらにめちゃくちゃカッコ良くて。彼女みたいになれるかはわからないけど、自分も歌って叩けるようになりたいって思ったし。それを目標にしたいです。

miyu: amiinAの活動を終わりにして、新しい未来に進んでいきますっていう発表をしたと思うんですけど、amiinAを辞めたら確実に後悔するとは思います。それは約4年間っていう長い期間やってきたのもあるし、いい思い出や経験もたくさんできたから、そこから別の道に進む時は後悔すると思うけど、自分がやりたいと思ったことをやらないで、挑戦しないで後悔するのも嫌だから……。私はすごく欲張りだから、これから先、こんなこともやりたいとか、これもやってみたいとか、いろんなことに挑戦していくつもりだし、amiinAの4年間を無駄にしないように成長していきたいなって思います。

ーーamiinAとして1番の経験、思い出はなんでしょうか?

miyu: amiinAとして、赤坂BLITZに立てたのはすごく大きいことだし、そのステージは本当に二人で頑張ったと思う。お互い言われたことをやるだけじゃなくて、私たち二人でステージに立とうって言って、声も壊したし、辛かったこともたくさんあったけど、でも今まででイッチバン頑張ったと思うから、それはすごく大きかったなって。

ami: BLITZももちろんすっごく印象に残ってるんですけど、私は、1stワンマン。それまで、WTはやってもワンマンはやったことがなくて初めてだったから。ワンマンにはamiinAを好きな人が来るわけで、しかもそれでソールドアウトの満員状態でライブができて。”ライブ”って心から感じました。お客さんがamiinAだけを見にきてくれるなんて、恵まれてるなって。本当に感謝の気持ちがいっぱい詰まってます。これを終えてから、もっと改善していこうとかそういう思いが出てきたっていうのもあるし、1stワンマンが一番印象に残ってます。

ーー二人ともワンマンが印象に残ってるということですが、もうすぐラストワンマン。これが本当に最後のライブです。

ami: 最後ということで、今までamiinAを応援してくれた人全てに感謝の気持ちを伝えて、amiinAを応援しててよかったなって思ってもらえるように、そして自分自身も後悔なんて少しもなく納得したパフォーマンスができるようにしたいって思います。でも残念ながらこの状況で、見に来れない人も、配信で見届ける方もいると思うけど、配信でもamiinAの良さ、amiinAのライブを見てきて良かったなって、みんなに届けられるパフォーマンスをしたいと思います。

miyu: 1stワンマンにも2ndワンマンにも悔しい部分、悔いに残ってる部分は明確にあるんです。でも今回はそういうのを感じながら終わったって思いたくないから、ラストワンマンは、完璧な今のベストのamiinAを見せたいし、ここまで応援してくれた方がいるんだから、その人たちが本当に満足してくれるようなラストライブを迎えたいです。……でも、やっぱり私たちの本当の願いは、お客さんがもみくちゃになりながら、一緒に声を出して歌って盛り上がるライブをしたい、というのがあるので、この今の状況が変わって、また前みたいにライブが出来るようになったら、1週間だけ復活とかしたいなと思ってます!

 

ーーでは最後に、二人が選ぶamiinAの曲、ベスト3を教えてください。

ami: 3つって難しいけど、私は3位が「Canvas」, 2位が「monochrome」, 1位が「signal」。

「Canvas」は、お客さんと一緒に歌える曲だから。ライブで入ってないことがほぼないくらい大切な曲。それにみんなで一緒にこれを歌うのがamiinAのライブだなって感じるくらい、欠かせない曲。だからこそ、なんで1位じゃないんだって感じだけど(笑)。「monochrome」は、音の四つ打ちな感じがたまんなくて、最初に聞いた時からこの曲めちゃくちゃかっこいいなって思ってました。amiinAには、盛り上がる曲もあれば、クールに魅せる曲、っていうのもあると思うんですが、これは魅せる曲。個人的に曲調も含めて好きです。「signal」は、その時の感情がグワっと出せる曲だと思っていて。それに歌詞がめちゃくちゃ好き。特に”きっといつかは届く気がして”とか。歌っててエモくなります。この手を伸ばしたら何か掴めるんじゃないかって、歌詞に感情が乗ってくるのがこの曲です。だから、1位かな。

miyu: めちゃくちゃ難しい。ライブで盛り上げるとか、思い入れがある曲とかで全然変わってしまうけど、ベスト3ってなると思い入れのある曲、かなやっぱり。1位は絶対的に「Canvas」です。amiinAとして、ライブの回数の4/5は歌ってる曲だし、こんなにみんなで団結できるというか、ひとつになれる曲ってすごいなって。「Canvas」ってPVがないんですよね、だから私はamiinAに入ってから知ったんですけど、こんないい曲があるんだって思った曲です。入る前にPVを見ていた「Drop」は3位。amiinAに入るきっかけになった曲だし、それを今、自分が歌えてることは本当に嬉しいことだなと思うし。メロディーがすごく好きです。……2位はなんでしょう!

ami: eve?

miyu: !!! 当たり!すごい。「eve」を初めて聞いた時、すごく歌いたいって思ったんです。私が歌いたい、他の人にこの曲を歌って欲しくないって思ったのは、「eve」なんですよね。誰かのために歌ったり、誰かを思って歌ったり。amiinAには声を張って歌う曲が多いけど、この曲は裏声を使ったりして、歌詞のことをしっかり考えて歌わないと伝わらない曲だから、「eve」がセトリに入ってる時は、そこにいくまで「eve」のことすごく考えちゃう。……ベスト3って難しいね。普通にライブで歌って楽しい曲は圧倒的に「signal」だし、「Caravan」もチェリコさんに作ってもらって、また違う盛り上がる曲になったし、「Canvas」以外でamiinAといえばっていう曲は「Jubilee」だと思うし。全部が本当に大切な曲です。

ーーきっとその時その時で変わっていくのだろうけど、今の二人にとってはこの3曲なんですね。では本当に最後に、二人にとってamiinAとは?

ami: 一言で言うと、”魂”。私の音楽生活ほぼamiinAだから。これがなかったら今私何してるんだろうっていうくらい、音楽に出会わせてくれたきっかけなんです。私の中では軸としてずっと動いてるものだから、どんな形になってもamiinAは私の魂なんだなって思います。

miyu: 私もamiinAをやってるやってないで、すごい人生が変わったと思います。こんなにたくさんのお客さんと出会うこともなかったし、この世界で生きてる人と出会うこともなかったし。だから、amiinAになるかならないかっていうのは、自分の中のすごく大きな転機だったと思う。人生を変えたもの、人生の転機になったもの、です。本当に出会えて良かったと思います。