満足度　★☆☆☆☆

世界遺産　臨済宗　相国派

拝観時間：9時～17時

拝観料：大人400円

住所：京都市北区金閣寺町1

アクセス：市バス金閣寺通り下車　徒歩3分

世の中は情報で溢れかえっている。

そして、情報力の有無が競争社会での勝敗を決すると言ってもよい。

我々には知識欲というものが備わっている。

そして、知識量の有無が人生の充実感を左右していると言ってもよい。

たとえば、

汚い落書きのような絵を見て

下手くそな絵だなぁ、なんだこりゃ？

ほほう、これがピカソの絵か。初めて生で見たよ。

ピカソに対しての情報または知識がない場合は前者である場合は後者。

つまり、同じものを見ても全く異なる感想と感情がうまれる。

であるならば、知識が豊富な人はその分たくさんの感動を受けるのではなかろうか？

知識量に比例して人生は充実していくのではなかろうか？

人生が充実するとは大げさかもしれないが、とりわけ歴史的建造物に触れる時。

この時だけは間違いなく予備知識の量で感想が変わってくる。

いつ、誰が、何の目的で建てたのか？

建てた時代背景は？建てた人物がその時代でどう生きたのか？

そして、後世にどのうような影響を与えてきたのか？

古典を読んだ方がよいとは言わない。

歴史書を読んでから参拝しろとも言わない。

ただ、この辺りの情報または知識を網羅して参拝すると、同じ社寺仏閣でも見方が全く異なったものになる。

ひいてはそれが満足するか否かにも影響してくるのだ。

10年前、

私が初めて金閣寺に参拝したとき、持っていた知識は

アニメ一休さんのみであった。

あれから10年経過して、たまたま歴史小説を読む機会も増えた私には一休さん以外の知識も備わるようになった。

いわば成長した私が見る金閣寺は、10年前のあの時と映る姿は全く異なるものになるであろう。

山門をくぐると目にするこの鐘楼の鐘は200円支払うと撞かせていただくことが出来る。

金閣寺というとあの金ピカの舎利殿の事で、本来このお寺は鹿苑寺という名称なのである。

金閣寺について語ると舎利殿ばかり取り上げられるのだが、私はミーハーではない為に鹿苑寺の境内を主に写真を撮っていった。

陸船の松です。

本当に立派な松でございました。

もう本当に凄い人だかりでした。

お寺というか観光名所化しておりますので、参拝に来たという実感が全く湧いてきません。

京都三閣の一つ、鹿苑寺の舎利殿・金閣です。

この金閣を見ると脳裏によぎるのは、

馬に乗ったお侍さんがどこかの寺の小坊主を連れてきて、意地の悪そうな笑みを浮かべる親子とお殿様の前に差し出される場面です。

大変綺麗なのですが、ミーハーではありませんので、金閣の写真は殆どございません。

本当にすみません。

もっと写真撮っておけばよかったですね。

こう見ると本当に綺麗です。

金閣寺を建立したのは室町幕府３代将軍・足利義満である。

室町幕府の始祖足利尊氏が二つに割れていた天皇家を本当に割ってしまい、

日本の歴史上最も最悪と言われた南北朝時代を解消した偉大なる人物です。

足利義満といえば、脳裏によぎるのは

顔をお粉で塗りたぐり少し甲高い声で、どこかの寺の小坊主をいじめる姿である。

最後に御朱印をいただき伺ったが、ここも大変な人だかりであった。

朱印所でこんなに人が並んでいるとは初めての光景である。

こんな時、脳裏によぎるのは

どこかの寺の小坊主の口癖である。

あわてない、あわてない

ひとやすみ、ひとやすみ

鹿苑寺（金閣寺）