結婚を機に考える | 土地神話を笑う

結婚を機に考える

現在、私達は都心のど真ん中に住んでいる。

元々、私が事務所+住居で借りていた53平米の2LDKのマンション。

そこに結婚を機に、事務所を取っ払って主人に引っ越してきて貰った。

 

『家を買おう』

 

と、結婚を機に決意し、余計な出費を抑えたいからであった。

女の部屋に転がり込んだ甲斐性ナシな男みたいで嫌だと、相当抵抗したが、新婚夫婦のお引越し~♪等と、民間賃貸物件に引っ越したら、敷金礼金引越し代等等で、100万円は軽く飛んでしまう。

勿体ない

 

私一人で16万円の家賃を支払っていた。

事務所と兼務だから一部経費で賄えたが、そもそも都内で立地条件の良い賃貸物件は高い。

ずーーーーっと無駄だと考えていた。

が、女の一人住まいで家(戸建)を買うなと周りに止められ、我慢していた。

収入バランスが均等なら、結婚を機に購入に走っても良かったが、なんてこったいって位、浪費家の独身貴族をエンジョイしまくっていたパートナーなものだから、蓄えがない。

収入は私と逆転している。

業界年金から彼の会社が脱退したものだから、厚生年金自体、1年半ばかり未加入期間もある。

おまけに生命保険未加入。

ナイナイ尽くしの上に、ヘッドハンティングされて新規事業の経営に携わることになった。

独立意欲も野望もなかった。

ただ、仕事が好きで生真面目で、業界内ではちょっとした有名人。

なのに懐を見たら、誰もが顎を外すだろうって手元不如意。

私も相当勇気があるが、彼のスポンサーからも泣きつかれて、彼の御尻を叩く羽目になった経緯もある。男にせねばと、自分の仕事を割いて、彼の事業家デビューに尽力するシフトに切り替えた。

懐痛めず、経営者のお席を用意され、本当の覚悟を知らないままに天狗になっているのも見えた。

足をすくわれると思った。

 

守るべきものを守る苦労と、維持する苦労を知らずして、何の喜びを感じられるか。

 

と、経営20年選手の私は案じた。

結婚は、自分と家族の人生を設計することだ。

それは、自分の人生を経営することに通じる。

 

 老後の社会保障が望めない現状で、マンションを購入すれば、月々の管理・共益費が、老後の生活費を圧迫すると云う危機感があった。

それを補うだけの蓄えも覚悟も、いまの彼には見えない。
社会保障に見切りをつけ、20歳から個人年金を掛け、老後に備えた人生設計をしてきた私は、この極楽トンボが心配で仕様がない。
女房子供を食わせる気概を本気で持って貰わないと、老後は私が抱え込む羽目になりかねない。

そんなタカリみたいな男は嫌だし、そんな甲斐性のない男に会社は経営できない。

と、云うことで、自分の老後を作りなさい・と、<戸建>を取得物件と定める。
戸建なら、用途地域如何によっては、収益性を望める不動産になりうる。

そして、家賃よりローン返済額の方が安くなる可能性が高い。

月々の蓄えを膨らませる。

彼も自分の放蕩癖と老後の危機感を認識し、私のマンションに引っ越してきた。

良かった良かった。

 

恋愛は夢。

結婚は現実。

金がなければ始まらない。

事業も金がなければ始まらない。

老後を見据えたが為に、戸建を希望する夫婦。

とほほである(ーー;)。